本ウェブサイトでは、Cookieを利用しています。本ウェブサイトを継続してご利用いただく際には、当社のCookieの利用方針に同意いただいたものとみなします。
本ウェブサイトでは、Cookieを利用しています。本ウェブサイトを継続してご利用いただく際には、当社のCookieの利用方針に同意いただいたものとみなします。
USCPA(米国公認会計士)は、米国の会計士資格で英語で出題される試験です。
「世界で最も認知されている会計士資格」ともいわれますが、会計初学者でも合格できる試験とされています。
USCPAの試験は4科目で構成され、競争試験ではなくそれぞれ75点というボーダーラインを超えれば合格できます。
この記事では、USCPA試験の科目の1つである「BEC(ビジネス環境及び諸概念)」の試験対策、勉強方法や勉強時間、高得点をとるコツについて解説します。
目次
USCPAのBECの特徴
USCPA|BECの試験概要
USCPA|BECの勉強時間
USCPAのBECで高得点をとるためのコツ
USCPAのBECは全ての分野を満遍なく勉強して、合格を目指そう
USCPA試験の科目の1つであるBEC(Business Environment and Concepts)は、ビジネス環境及び諸概念のことです。
BECは戦略立案やオペレーションマネジメント、コーポレートガバナンスなどといった5分野に分かれています。
BECは4科目中で最も合格率の高い科目とされ、USCPAの試験科目の中では最も難易度が低いとも言えるでしょう。
USCPA試験の中で唯一記述問題(Written Communication)が出題されます。
USCPAの科目であるBECの試験概要を具体的に見ていきましょう。
BECを含むUSCPAの4科目はいずれも99点満点で、75点以上で合格となります。
他の受験者の成績にかかわらず、自身の点数が75点を超えれば人数に制限なく合格できる、絶対評価の試験です。
USCPA試験は全て英語で出題され、テストセンターのコンピューターで解答する Computer Based Testing(CBT)です。
USCPAの出題形式は「Multiple Choice(MC)4択問題」「Task-Based Simulation(TBS) 総合問題」「Written Communication(WC)記述問題」です。
BECでは「Multiple Choice(MC)4択問題」「Task-Based Simulation(TBS) 総合問題」「Written Communication(WC)記述問題」の3つ全てが出題されます。
WC問題が出題されるのはBECだけの特徴です。
BECの出題形式 | 詳細 |
Multiple Choice(MC)4択問題 | 4つの選択肢から1つの正解を選ぶ |
Task-Based Simulation(TBS) 総合問題 | 与えられた事例について数値入力、多肢選択、表の穴埋めなどさまざまな形式で解答する |
Written Communication(WC)記述問題 | 与えられた事例について、簡潔なビジネスメール形式で英文を作成する |
BECでは、会計士として実務をこなす上で基礎となるコーポレートガバナンス、経済学、ファイナンス、情報技術(IT)、オペレーションマネジメントの知識が幅広く出題されます。
科目名 | 試験内容 | 出題比率 | 試験時間 |
BEC(ビジネス環境及び諸概念) | コーポレートガバナンス | 25% | 4時間 |
経済学 | 20% | ||
ファイナンス | 15% | ||
情報技術(IT) | 20% | ||
オペレーションマネジメント | 20% |
USCPAの試験問題はどの科目でも「テストレット」と呼ばれる5つのパート(問題群)に分かれています。
BECは、MC問題のテストレットが2つ、TBS問題のテストレットが2つ、WC問題のテストレットが1つという出題構成です。
以下はBECの出題構成と配点比率です。
テストレット | 問題数 | 配点比率 |
1 | MC(31問) | 50% |
2 | MC(31問) | |
3 | TBS(2問) | 35% |
4 | TBS(2問) | |
5 | TBS(3問) | 15% |
BECのMC問題は62問(テストレット1〜2)、TBS問題は4問(テストレット3〜4)、WC問題は3問(テストレット5)です。
日本の試験会場は東京(御茶ノ水ソラシティ)と大阪(中津センタービル)で、土日も含めて毎日受験可能です。
また合格発表は受験日から3週間程度で、NASBA(National Association of States Boards of Accountancy;全米州政府会計委員会)のWebサイトで確認できます。
不合格の場合には、期間を空けることなくすぐに再受験の申し込みが可能です。
参考:NASBA(National Association of States Boards of Accountancy;全米州政府会計委員会)公式サイト
BECはUSCPA試験科目の中で唯一WC問題が出題されるため、対策をしなければ不合格になる可能性が高まります。
WC問題以外にも計算問題や暗記問題も出題されるため、メリハリをつけて勉強しましょう。
まずテキストを読み込み、基礎を押さえたら、MC問題(4択問題)を解きましょう。
テキスト→MC問題を2周したら、TBS問題(事例形式問題)に取りかかります。
USCPAの問題は、BECに限ったことではありませんが基礎問題が頻出するため、基本的な内容をしっかり身につけておくことが大切です。
テキストの読み込みや講義をしっかり受け、MC問題でアウトプットを繰り返します。
MC問題で基礎を押さえることでTBC問題も自然と解けるようになります。
目安としては試験までにMC問題を5周程度、TBS問題を2周程度するのがよいでしょう。
実際に問題を解き、反復しても分からない苦手な分野を洗い出しましょう。
苦手な分野はテキストの説明を見返すなどして、全ての問題を解けるようにします。
基本的にBECの出題範囲や分野には関連性がありません。
どの分野からも満遍なく出題されるので、分野によって得意不得意を作らないように学習することが大切です。
BECに限ったことではありませんが、計算問題と非計算問題が出題されます。
非計算問題は覚えさえいれば解ける問題なので素早く解答し、時間を節約しましょう。
余った時間を計算問題にあてます。
計算問題が多い分野であっても非計算問題は出題されるので、得点源にしつつ、さらに時間を節約しましょう。
日本人は英作文が苦手なためか、WC問題(記述式問題)が苦手な人が多く点数が低い傾向にあるため、早めに対策に取り組む必要があります。
WC問題の対策にはしっかりと時間をかけることです。遅くとも試験本番の3カ月前くらいからは始めましょう。
WC問題の対策に有効なのは「英文の型」を用意する方法です。
文章の冒頭と締めのフレーズを型として暗記し、外枠を固めておくと英文が書きやすくなります。
文章の起承転結に関連するフレーズを覚えておくのも効果的です。
「自分の主張」「具体例」「結論」と骨組みを簡単にまとめてから英文を書き始めましょう。
試験本番1カ月前くらいからAICPA(米国公認会計士協会)が提供しているリリース問題(過去問)とサンプルテストを解きましょう。
リリース問題では出題の傾向レベルを事前に把握でき、サンプルテストでは出題傾向やコンピューター上での解き方に慣れるのに有効です。
サンプルテストでは実際のテストと同様のソフトウェアを使用しているので、本番さながらのMC問題やTBS問題、WC問題を体験できます(サンプルテストは最大2時間のショートバージョンです)。
関連記事:アビタスについてはこちら
サンプルテスト:AICPA「Get familiar with the CPA Exam by practicing with our sample tests」
BECの勉強時間は一般的には240時間前後とされており、配分の目安は以下の通りです。
勉強内容 | 勉強時間 |
テキストと講義の復習 | 約55時間 |
MC問題の演習 | 約110時間 |
TBS問題の対策 | 約30時間 |
WC問題の対策 | 約30時間 |
その他(模試等) | 約15時間 |
1日に3時間勉強した場合には、約2カ月半は必要になります。
BECは経済学やファイナンス、情報技術(IT)、内部統制について問われるため、大学等で経済学やファイナンスを学んでいない方は理解に時間がかかる可能性があります。
USCPAの試験科目の中では難易度が低いため、他の科目よりは勉強時間は少なくすむと言われていますが、WC問題があるため英語での文章作成が苦手な場合にはしっかりと対策しておきましょう。
BECで高得点をとるために必要な3つのコツを紹介します。
BECではどの分野からも満遍なく問題が出題されるため、広く浅く勉強して苦手分野をなくすようにしましょう。
出題範囲や分野に関連性がないため、苦手分野と得意分野がはっきりしやすい科目ですが、「苦手分野は捨てる」ような勉強方法は向いていません。
テキスト→問題→テキスト→問題を反復し、理解できるまで満遍なく勉強することが大切です。
WC問題ではライティングに集中できるように、あらかじめ構文や例文の型を決めておきましょう。
「メリットとデメリット」「問題点と解決方法」など、頻出しやすい構文を練習問題で分析して2〜3パターン用意します。
メール形式、レポート形式など状況によって使い分けられるように整理しておくと便利です。
構文や例文を用意したら、実際に英文がスラスラ書けるようになるまで練習しましょう。
英語でアウトプットすることは非常に難しい作業です。
いきなり完璧を求めずに、文型の一つであるSVO(主語・動詞・目的語)やSVC(主語・動詞・補語)を意識しながら、英文でのライティングに慣れることが大切です。
USCPA試験の科目の1つである「BEC(ビジネス環境及び諸概念)」の試験対策、勉強方法や勉強時間、高得点をとるコツについて解説しました。
BECは出題分野は「コーポレートガバナンス」「経済学」「ファイナンス」「情報技術(IT)」「オペレーションマネジメント」の5つで構成されていますが、それぞれの分野はあまり関連していません。
BECは全ての分野から満遍なく出題されるため、苦手な分野を作らないように勉強しましょう。
また、USCPA試験の中で唯一WC問題が出題されます。
英作文を書くのはハードルが高い作業ですが、構文や例文の型を覚えライティングに慣れることが重要です。
USCPA(米国公認会計士)資格を取得するには1,200〜1,500時間の学習が必要といわれます。これは資格専門校を利用した場合の時間です。また、英語の能力も問われます。
独学でUSCPA資格を取得するには多くの時間がかかり、大変困難です。
USCPA専門校アビタスなら、会計知識がなくても英文会計入門などを日本語のオリジナル教材で学ぶことができます。
USCPAの資格取得を目指すなら、アビタスをぜひご活用ください。
※記事に記載の内容は2022年9月時点のものを参照しています。
最近のエントリー