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USCPA(米国公認会計士)は米国の会計士資格で、日本のテストセンターでの受験が可能です。
USCPAの試験は競争試験ではなく75点というボーダーラインを超えれば合格でき、難問・奇問といった問題は出題されません。
そのため、USCPAは会計初学者でも合格できる難易度の試験といわれています。
この記事では、USCPA試験の科目の1つである「AUD(監査及び証明業務)」の試験対策、勉強方法や勉強時間、高得点をとるコツについて紹介します。
目次
USCPAのAUDの特徴
USCPA|AUDの試験概要
USCPA|AUDの勉強方法
USCPA|AUDの勉強時間
USCPAのAUD合格を目指すなら、一つひとつ丁寧に学習し理解を深めよう
USCPA試験の科目の1つであるAUD(Auditing and Attestation)とは、監査及び証明業務のことです。
AUDには「監査、証明、レビュー業務など」と「職業倫理」の2つが出題され、計算問題の比率は少なくなっています。
AUDの特徴を具体的に見ていきましょう。
AUDは他の3科目と異なり、USCPA試験の中でも最も実践的な内容が問われる科目です。
「監査人として実際に監査する場合にどうするべきか」という判断を問われる科目であり、監査人の立場で学習する必要があります。
解き方を覚えることで点数を取るというよりは、解き方を自分自身で考えなければなりません。
監査をすでに経験している場合には、普段の監査業務をシミュレーションしながら問題を解くことができます。
ところが、日本のUSCPA受験生は監査の実務経験がない方もおり、USCPAの科目の中でも難易度は高いとされます。
AUDを攻略するためには、自分が監査をする立場に立ってイメージしながら問題を解くことが重要です。
AUDは明確に選択肢を正解・不正解と判断しにくい「曖昧な答え」が多くなる科目です。
正しい答えを導き出すためには、監査に対するきちんとした理解が必要です。
USCPAの科目であるAUDの試験概要を具体的に見ていきましょう。
AUDを含むUSCPAの4科目はいずれも99点満点で、75点以上で合格となります。
他の受験者の成績にかかわらず、自身の点数が75点を超えれば人数に制限なく合格できる絶対評価の試験です。
USCPA試験は全て英語で出題され、テストセンターのコンピューターで解答する Computer Based Testing(CBT)です。
USCPAの出題形式は「Multiple Choice(MC)4択問題」「Task-Based Simulation(TBS) 総合問題」「Written Communication(WC)記述問題」です。
AUDでは「Multiple Choice(MC)4択問題」「Task-Based Simulation(TBS) 総合問題」の2つが出題されます。
AUDの出題形式 | 詳細 |
Multiple Choice(MC)4択問題 | 4つの選択肢から1つの正解を選ぶ |
Task-Based Simulation(TBS) 総合問題 | 与えられた事例について数値入力、多肢選択、表の穴埋めなどさまざまな形式で解答する |
AUDでは、会計士として実務をこなす上で基礎となる「監査、証明、レビュー業務など」と「職業倫理」から出題されます。
科目名 | 試験内容 | 出題比率 | 試験時間 |
AUD(監査及び証明業務) | 監査、証明、レビュー業務など | 80% | 4時間 |
職業倫理 | 20% |
職業倫理では、会計士としての責任に関する内容を問われ、出題内容にはISA(国際監査基準)が含まれます。
USCPAの試験問題はどの科目でも「テストレット」と呼ばれる5つのパート(問題群)に分かれています。
AUDではMC問題のテストレットが2つ、TBS問題のテストレットが3つという出題構成です。
以下はAUDの出題構成と配点比率です。
テストレット | 問題数 | 配点比率 |
1 | MC(36問) | 50% |
2 | MC(36問) | |
3 | TBS(2問) | |
4 | TBS(3問) | |
5 | TBS(3問) |
AUDのMC問題は72問(テストレット1〜2)、TBS問題は8問(テストレット3〜5)で、MC問題とTBS問題の配点比率は共に50%です。
日本の試験会場は東京(御茶ノ水ソラシティ)と大阪(中津センタービル)で、土日も含めて毎日受験可能です。
また合格発表は受験日から3週間程度で、NASBA(National Association of States Boards of Accountancy;全米州政府会計委員会)のWebサイトで確認できます。
不合格の場合には、期間を空けることなくすぐに再受験の申し込みが可能です。
参考:NASBA(National Association of States Boards of Accountancy;全米州政府会計委員会)公式サイト
AUDは監査に関する実践的な内容が問われるため、暗記というよりは全体を理解し、さらに深掘りして勉強することが大切です。
AUDの対策として有効な勉強方法を見ていきましょう。
AUDでは監査手続きの全体像を理解するために、テキストをしっかり読み込むことが重要になります。
AUD以外の科目では、テキストは問題を解いていて分からないときの辞書的な役割を担います。ですがAUDの場合には、まずテキストを読み込み、「監査手続きの一連の流れ」を把握することが必須になります。
監査手続きの一連の流れを理解していないと、問題がどの段階のことを聞いているのか判別できず、問題を解くこと自体が難しくなります。
テキストを繰り返し読み込み、監査手続きの流れをしっかり理解してから問題に取りかかりましょう。
問題集は2〜3周程度に留めておき、余った時間を演習時間にあてましょう。
科目の一つであるFARでは問題集を5〜6周する場合もありますが、AUDにおいては問題一つひとつを丁寧に解くことが効果的です。
問題集を何度も反復するよりも復習を徹底的に行い、演習自体の質を向上させることが合格への鍵になります。
AUDは計算問題が少ないため、通勤時間等のスキマ時間にスマホアプリを使った演習も簡単に行えます。
AUDのMC問題では、監査人になったつもりで問題を解く必要があります。
監査手続の段階をしっかりと理解して、正解の選択肢だけでなく、不正解の選択肢はどこを修正すれば正解になるかまで説明できるようにすることが大切です。
正解、不正解である理由や出題の目的や意図を汲み取るようにしましょう。
AUDでは正解、不正解である理由を深掘りして理解する必要があります。
そんな時に役に立つのがAICPA(米国公認会計士協会)やPCAOB(公開会社会計監査委員会)のサイトです。
サイトは全て英語ではありますが、辞書のような使い方が可能です。
参考:AICPA公式サイト
参考:PCAOB公式サイト
AUDの勉強時間は一般的に250〜300時間程度とされており、細かな配分は以下の通りです。
関連記事:アビタスについてはこちら
勉強内容 | 勉強時間 |
講義とテキストの復習時間 | 約95時間 |
MC演習 | 約100時間 |
TBS対策 | 約60時間 |
その他(模試等) | 約15時間 |
1日に3時間勉強した場合には、約2カ月半〜3カ月は必要になります。
AUDは会計監査を中心とした問題が出題されますが、日本の受験生はアメリカの受験生と違い、監査の実務経験がない方が大半です。
AUDで問われる内容は実務経験がないとイメージしづらく、人によっては難しいと感じる科目かもしれません。
講義の時間数やテキストのボリュームはFARやREGよりも少ないものの、何度も復習できるように少し多めに勉強時間を割く必要があります。
USCPA試験の科目の1つである「AUD(監査及び証明業務)」の試験対策、勉強方法や勉強時間、高得点をとるコツについて紹介しました。
AUDは監査に対する深い理解が必要な科目であることが大きな特徴です。
一方で、頻出するキーフレーズや監査における典型的なパターンを暗記することで正解率を上げることもできます。
合格を目指すなら一つひとつの問題を丁寧に学習するとともに、適度に暗記を織り交ぜ効率よく勉強しましょう。
USCPA(米国公認会計士)資格を取得するには1,200〜1,500時間の学習が必要といわれます。これは資格専門校を利用した場合の時間です。また、英語の能力も問われます。
独学でUSCPA資格を取得するには多くの時間がかかり、大変困難です。
USCPA専門校アビタスなら、会計知識がなくても英文会計入門などを日本語のオリジナル教材で学ぶことができます。
USCPAの資格取得を目指すなら、アビタスをぜひご活用ください。
※記事に記載の内容は2022年9月時点のものを参照しています。
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