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  • 2023/12/22公開
  • 2023/12/22更新

USCPA新試験のISCについて解説!新試験制度の出題範囲や対策方法も

USCPA新試験のISCについて解説!新試験制度の出題範囲や対策方法も

2024年1月よりUSCPAの新試験制度が始まります。現行試験制度と新試験制度では必要合格試験科目数は4科目で変わりないものの、試験科目の構成が必須科目3科目と選択科目1科目に変わります。

選択科目はBAR(ビジネス分析及び報告)・ISC(情報システム及び統制)・TCP(税法遵守及び税務計画)の3科目であり、出題範囲や求められるスキルが大きく異なります。

そのため、各科目の出題内容を詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。

本記事では、新試験制度の選択科目の中からISCに焦点を当て、出題分野や求められるスキルについて分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

参照:AICPA「Learn what to study for the CPA Exam|CPA Exam Blueprints」

目次
【2024年】USCPAの新試験制度
USCPA新試験の選択科目「ISC」
ISCの出題分野・対策
USCPAのISC対策に必要なスキル
USCPAのISCではIT監査・データエンジニアリングで活かせる知識が身につく

【2024年】USCPAの新試験制度

2024年1月から始まるUSCPAの新試験制度と現行制度の主な違いは以下の通りです。

  • 試験科目の構成
  • Written Communication(記述問題)の廃止
  • 計算ツールをJavaScriptベースのスプレッドシートへ変更
  • リサーチ問題はTBS(総合問題)で出題
  • 各問題群(テストレット)の難易度変化の廃止

大きな違いは試験科目の構成であり、必須科目4科目から、必須科目3科目と選択問題1科目になります。

現行試験制度 新試験制度
必須科目 FAR(財務会計)
AUD(監査及び証明業務)
REG(税法及び商法)
BEC(ビジネス環境及び諸概念)
必須科目 FAR(財務会計)
AUD(監査及び証明業務)
REG(税法及び商法)
選択科目 BAR(ビジネス分析及び報告)
ISC(情報システム及び統制)
TCP(税法遵守及び税務計画)

新試験制度では必須科目3科目とBAR(ビジネス分析及び報告)・ISC(情報システム及び統制)・TCP(税法遵守及び税務計画)の3科目から1科目を選択します。

関連記事:アビタス「間もなく開始!2024年のUSCPA新試験制度(CPA Evolution)について」

USCPA新試験の選択科目「ISC」

ISC(Information Systems and Controls)とは、「情報システム及び統制」という科目です。監査を中心とした複雑なITの論点が多く問われます。

具体的には次のような知識やスキルが試されます。

  • 処理の完全性、可用性、セキュリティ、機密保持、プライバシーを含む情報システム
  • データの収集・保存・使用などのデータ管理

IT監査担当者として、また、データエンジニア・最高情報責任者(CIO)・最高技術責任者(CTO)などが活かせる知識を習得できます。

ISCの出題分野・対策

ISCの出題分野と配点割合を見ていきましょう。

出題範囲 配点割合
Information Systems and Data Management
(情報システム・データ管理)
35~45%
Security, Confidentiality and Privacy
(セキュリティ・機密保持・プライバシー)
35~45%
Considerations for System and Organization Controls(SOC)Engagements
(システム・組織管理(SOC)の留意点)
15~25%

概要にはISCを解くために必要なスキルレベルと配点割合が記載されています。

4つのスキルレベルの内容は以下です。

スキルレベル 内容
Evaluation(評価) 問題を検討・評価し、判断力を用いて結論を導き出す力
Analysis(分析) 問題の原因を特定し、推論を裏付ける証拠を見つけ出すために様々な分野の関係を調査・研究する力
Application(応用) 概念・知識・技術を使用し、実証する力
Remembering and Understanding(記憶と理解) 習得した知識を活用し、特定の分野の重要性を理解する力

スキルレベルは「評価」が一番高く、「分析」「応用」「記憶と理解」の順でシンプルなスキルになります。そのため、この中でも「記憶と理解」が、最もシンプルなスキルです。

各スキルレベルごとの、ISCの配点割合は以下です。

スキルレベル 割合
Evaluation(評価)
Analysis(分析) 10~20%
Application(応用) 20~30%
Remembering and Understanding(記憶と理解) 55~65%

配点割合を見てわかるように、最もシンプルなスキルである記憶と理解が、ISCで最も求められるスキルになります。

ここからは、出題内容の詳細について解説します。

情報システム・データ管理

情報システム・データ管理の出題内容と求められるスキルレベルは次の通りです。

出題内容 スキルレベル
Information systems(情報システム) 分析・応用・記憶と理解
Data management(データ管理) 分析・応用・記憶と理解

情報システム・データ管理では分析のスキルレベルが求められます。そのため、ISCの他の出題範囲と比較すると、求められるスキルレベルは高くなるでしょう。

情報システム・データ管理の問題はTBS(総合問題)の形式で出題される可能性が高いです。

セキュリティ・機密保持・プライバシー

セキュリティ・機密保持・プライバシーの出題内容と必要なスキルレベルを見ていきましょう。

出題内容 スキルレベル
Regulations, standards and frameworks
(規制、規格およびフレームワーク)
記憶と理解
Security
(セキュリティ)
分析・応用・記憶と理解
Confidentiality and privacy
(機密保持・プライバシー)
分析・応用・記憶と理解
Incident response
(インシデントレスポンス
応用・記憶と理解

セキュリティ・機密保持・プライバシーでは、分析のスキルレベルが求められます。

全体的には応用および記憶と理解のスキルレベルが多い傾向があるため、求められるスキルレベルとしては高くないでしょう。

システム・組織管理(SOC)の留意点

システム・組織管理(SOC)の留意点の出題内容と求められるスキルレベルは次の通りです。

出題内容 スキルレベル
Considerations specific to planning and performing a SOC engagement
(組織管理(SOC)業務の計画・実施に特有の留意点)
応用・記憶と理解
Considerations specific to reporting on a SOC engagement
(組織管理(SOC)業務における報告書に特有の留意点)
応用・記憶と理解

システム・組織管理(SOC)の留意点では、応用および記憶と理解のスキルレベルが求められるため、シンプルな問題が多いと考えられます。

USCPAのISC対策に必要なスキル

ISCで求められるスキルレベルをもう一度確認してみましょう。

スキルレベル 割合
Evaluation(評価)
Analysis(分析) 10~20%
Application(応用) 20~30%
Remembering and Understanding(記憶と理解) 55~65%

他の科目のスキルレベルと配点割合を比較します。

項目 評価 分析 応用 記憶と理解
FAR 35~45% 45~55% 5~15%
AUD 5~15% 15~25% 30~40% 30~40%
REG 25~35% 35~45% 25~35%
BAR 30~40% 45~55% 10~20%
ISC 10~20% 20~30% 55~65%
TCP 25~35% 55~65% 5~15%

ISCでは記憶と理解の配点割合が55〜65%であり、他のスキルレベルよりも比重が大きいことが分かります。

加えて、分析は10〜20%、応用は20〜30%であることから、他の科目と比較すると、求められるスキルレベルは高くはないといえるでしょう。

USCPAのISCではIT監査・データエンジニアリングで活かせる知識が身につく

USCPAのISCの出題分野は情報システム・データ管理、セキュリティ・機密保持・プライバシーなどです。

IT監査やデータエンジニアリングで活かせる知識が身につく試験といえるでしょう。

また、ISCで求められるスキルレベルは記憶と理解の比重が大きく、他の科目と比較するとスキルレベルは高くないことが分かります。そのため、現段階の情報だと比較的合格しやすい科目であるといえるでしょう。

しかし、試験対策や2024年1月から始まる新試験制度の情報収集を怠ってしまうと合格は難しいでしょう。

試験対策とともに、新試験制度の情報収集にも注力することが大切です。

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※記事に記載の内容は2023年11月時点のものを参照しています。

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