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  • 2025/06/17公開
  • 2025/06/17更新

FP&Aのキャリアパス:未来を切り開く財務戦略のプロフェッショナル

FP&Aのキャリアパス:未来を切り開く財務戦略のプロフェッショナル

FP&Aは"Financial Planning & Analysis"の略称で、日本語の「管理会計」に近い概念です。

FP&Aでは、企業の経営・財務戦略を支える重要な役割を担っており、企業の予算策定、財務予測、予算数値と実績数値の差異分析を通じて、経営陣の意思決定をサポートします。特に近年では、単なる経理業務以上に、会社経営を会計面からサポートするFP&Aの存在が注目されています。

一方で、FP&Aとしてどのようなキャリアパスがあるのか、具体的にどれだけの年収が期待できるのか、知らない方も多いのではないでしょうか。

当記事では、FP&Aのキャリアパスや年収等について解説をします。

目次
FP&A業務について
FP&Aの具体的なキャリアパス・年収について
FP&Aとしてのキャリアを最大化させるためには何を意識すれば良い
FP&AのキャリアアップにはUSCPA取得も有効です!

FP&A業務について

FP&Aでは、企業の経営・財務戦略を支える重要な役割を担っており、企業の予算策定、財務予測、予算数値と実績数値の差異分析を通じて、経営人の意思決定をサポートします。

経理と似たようなイメージを持っている方も多いと思いますが実際には大きく異なっており、

経理

過去の財務データを会計基準というルールに基づいて記録・報告の上、正確に財務諸表を作成し、対外的に開示する義務を負う。

FP&A

社内のルールに基づいて、未来の財務戦略を立案し、経営陣の意思決定をサポートする。また、社内向けに意思決定に資する分析資料等を作成する。 という違いがあります。

経理は対外部向け、FP&Aは対内部向けに数字を作るイメージです。

FP&Aの具体的なキャリアパス・年収について

FP&Aのキャリアパスは、スキルや経験に応じて多岐に渡ります。より上位のレイヤーになるにつれて、ハードスキルよりもコミュニケーション能力等のソフトスキルが重要になってきます。

企業規模や業界によっても異なりますが、一般的なものを以下で解説します。

アナリスト

アナリストの業務は、各子会社や関連部門から収集したデータを分析し、経営層に報告することが主な内容となります。具体的には、予算作成をサポートしたり、予実差分析を行うなど、企業の財務活動を支える重要な役割を担います。データを整理し、分析結果を分かりやすいレポートとしてまとめるため、Excelなどの基本的なスキルが求められます。

実務においては、単に数値を扱うだけでなく、会社のビジネスモデルや業界動向、さらには基礎的な会計知識が欠かせません。特に予算と実績の差異を分析する際には、数値の背後にあるビジネスの理解が重要となります。

アナリストレベルのポジションでは未経験者でも参入可能で、特にコンサルタントや経理職からFP&A(財務計画・分析)に転職するケースが多いです。これらの職種で培った分析力や財務知識が活かせるため、スムーズに業務を遂行できる場合が多いです。

仕事の経験年数としては1年目から3年目の若手社員が多く、年収はおおよそ400万円から600万円程度となります。初めはサポート業務が多いものの、経験を積むことで業務範囲が広がり、キャリアアップが期待できるポジションです。

マネージャー(管理職)

FP&Aチームの統括や予算策定プロセスのリード、そして戦略提案がこのポジションの主な業務となります。役職が上がるにつれて、手を動かす作業は少なくなり、より高いレベルでの意思決定や戦略的な業務に従事することが求められます。特に、経営層との直接的なコミュニケーションが増え、会社全体の事業戦略に深く関与することが可能になります。

このため、業務の幅広さや影響力が増し、キャリアパスとしては中長期的にCFO(最高財務責任者)ポジションが視野に入ってくるという魅力もあります。ただし、このポジションはFP&Aの実務がしっかりと身についていないと難しく、未経験者がいきなりこの役割を担うことは現実的ではありません。FP&Aに必要な高度な分析力や財務知識、戦略的視点をしっかりと養う必要があり、そのためには相応の実務経験が必須です。

そのため、5年目以降の経験を積んだ人材が多く、年収はおおよそ700万円から1,000万円程度となります。経験が豊富なプロフェッショナルにとっては、経営に深く関わることができる魅力的なポジションであり、より広範なビジネス理解や戦略的思考が求められるため、キャリアアップの可能性も大いに広がっています。

経営企画

FP&Aから経営企画へのキャリアステップは、意外かもしれませんがケースとして多く見られます。

経営企画は、企業の長期的な戦略を立案し、事業の方向性を決定する重要な部門です。FP&Aの業務で得た財務分析力やデータの取り扱い能力は、経営企画において非常に役立ちます。特に、予算策定や予実差分析などの経験は、企業戦略を立案する際に必要な基盤となります。

経営企画部門では、単に数値を分析するだけでなく、企業の成長戦略や投資計画を作成し、経営陣に提案することが求められます。そのため、FP&Aでの経験を活かしながら、戦略的な視点や業界知識を深めていくことができます。

経営企画では、全社的な視点で事業運営に関与するため、企業の各部門や部署との調整能力が重要になります。経営企画にポジションを変えることで、より経営陣に近いポジションで意思決定に関与することができ、キャリアの幅を大きく広げることが可能です。

さらに、経営企画は将来的に経営陣やCFOポジションへのステップアップにも繋がり、より高い影響力を持つ役割を果たすことができます。年収はFP&Aとおおむね同程度になります。

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経理・財務

FP&Aから経理・財務部門へのキャリアステップもよく見られます。FP&Aで培った財務知識やデータ分析のスキルは、経理・財務部門において非常に活用できるため、スムーズに移行できる場合が多いです。ただし、会計基準や税法について深い理解が求められるため、そうした知識のキャッチアップのために多大な勉強時間が必要となることが予想されます。

経理・財務部門では、FP&Aと異なり、日々の取引処理や決算業務が中心となりますが、財務分析や資金繰りの管理、コスト削減の戦略など、経営層の意思決定をサポートする役割を果たす点では共通点も多いです。

また長期的にはCFOや財務責任者として企業の財務戦略をリードするポジションへの道も開けており、FP&Aからのキャリア移行は理にかなった選択肢となります。年収はFP&Aとおおむね同程度になります。

CFO

CFOは会社の財務戦略全体の責任者であり、取締役会への報告、資本政策の立案等、企業のファイナンスに関する業務の責任を持ちます。

FP&Aの業務経験のみでなることができる可能性は低く、経理や財務など、ファイナンスに関する幅広い素養が必要です。ただし、FP&Aの経験が足掛かりになるため、最終的なキャリアとして目指す人も多いです。

会社によって年収は青天井で、少なくとも1,000万円以上は確実でしょう。また、ストックオプション等の成果報酬があるケースもあります。

FP&Aとしてのキャリアを最大化させるためには何を意識すれば良いか

ここまで解説をした通り、FP&Aは多様なキャリアと高い年収を実現することが可能になります。アナリストから始め、最終的には1,000万円以上の年収を実現することも可能です。

ただ、何もせずとも実現できるわけではなく、自身で考え、意識的に行動を起こすことが大事になります。ここでは、FP&Aとしてのキャリアを最大化させるために意識すべきことを解説します。

ハードスキル・ソフトスキル両面をバランス良く鍛える

FP&Aは専門職であるため、財務分析スキルといったハードスキルを高める必要があります。具体的には、ビジネスがどのように企業の数字に影響をするかを正しく理解するために会計知識を習得するであったり、Excelスキル、財務モデリングスキルを身につけるといったことが必要です。また、FP&Aは海外子会社とコミュニケーションをとるケースも多いため、場合によってはビジネス英語の習得も必要になります。

そして、ハードスキルだけでなく、ソフトスキルの向上も重要です。FP&Aが分析をするにあたり、事業への深い理解が必要であり、それは事業側や子会社側への丁寧なヒアリングを通じて促進されます。そのため、コミュニケーションスキルはとても重要になります。

また、予算策定の場面においては期日が厳しく設定されているため、期日に間に合うようトラブル等をタイムリーに解消するといったプロジェクトマネジメントスキルも必要になります。

戦略的なキャリアプランニングを実践する

戦略的なキャリアプランニングを実践するためには、明確な目標設定と計画的なステップアップが欠かせません。FP&A(財務計画・分析)として着実にキャリアを積み重ねるには、まずは基本的な実務スキルをしっかりと身につけることが重要です。

特に、データ分析や予算策定、予実差分析などの業務を着実にこなすことで、実力を証明し、社内での評価を得ることができます。この段階での堅実な実績が、後のキャリアアップに繋がる基盤を作ります。

次に、ステップアップを目指すには、社内での昇進だけでなく、転職を通じて新しい挑戦の場を得るという選択肢も有効です。例えば、異なる業界や規模の企業での経験を積むことで、自分の強みやスキルをさらに広げ、FP&Aのプロフェッショナルとしての幅を広げることができます。

このように、キャリアの中で多様な経験を重ねることで、FP&Aとしての専門性を深めつつ、より高いポジションを目指すことが可能となります。最終的には、自分のキャリアのビジョンを明確にし、それに向けた計画を立てて実行することが、FP&Aとして成功する鍵です。計画的にステップアップしていくことが、戦略的なキャリアプランニングの本質と言えるでしょう。

外資系企業を狙う

外資系企業を狙うのもFP&Aとしてのキャリアアップを実現する一つの有力な手段です。

外資系企業では、FP&Aが企業運営において非常に重要な役割を果たしており、財務計画や分析が戦略的な意思決定に直結しています。これに対して、日系企業ではFP&Aが比較的サポート的な立場に留まることが多いのに対し、外資系企業ではより高いレベルで経営陣と連携し、ビジネス全体の方向性を支える重要なポジションとされています。

そのため、FP&Aのスキルや知識が強く求められるとともに、年収も日系企業に比べて高めに設定される傾向があります。

さらに、外資系企業ではグローバルな業務が多く、国際的な視野を広げるチャンスも豊富です。海外拠点との連携や多国籍チームでの業務が日常的であるため、FP&Aの業務を通じて多様な経験を積むことができます。このような環境で働くことにより、国際的なビジネス感覚や戦略的な思考を磨くことができ、FP&Aとしての専門性だけでなく、グローバルなキャリアアップにもつながります。

そのため、FP&Aとしてのキャリアアップを目指す場合、外資系企業は非常に魅力的な選択肢であり、多様な経験を得ながら、高い年収やキャリアパスを手に入れることができる可能性が高いと言えます。

FP&AのキャリアアップにはUSCPA取得も有効です!

ここまでで、FP&Aのキャリアパスについて解説をしました。

FP&Aは現在注目をされている職種であり、需要も非常に高いですが、順調にキャリアアップを実現するには戦略的なキャリアプランニングとスキル・経験の習得が必要不可欠です。漫然と業務をこなすのではなく、明確な目標を定め、キャリアアップのために適切な打ち手を意識的に実践しましょう。

また、前述の通り、ハードスキルの習得が重要な点の1つであることを解説しましたが、FP&Aとしての知識を体系立てて学習するにはUSCPAがおすすめです。USCPAで学習する内容はFP&Aの実務に直結するだけでなく、将来のキャリアアップの選択肢も大いに広がるため、大変魅力的です。自身の可能性を広げ、キャリアを加速させたい方には是非ともおすすめの資格です。

FP&AがUSCPAを取るメリットについては以下の記事で解説をしていますので、参考にしてください。

関連記事:”FP&A×USCPA”でキャリアを加速!FP&AがUSCPAを取るメリットを解説

USCPAは無理のない範囲での学習で合格が可能な点も非常に魅力的です。

税理士や日本の公認会計士といった最難関資格の取得は困難を極めますが、USCPAは多忙な社会人でも無理なく学習・取得が可能です。前述した通り、始業前や終業後、スキマ時間を活かした学習で充分に合格圏内に近づきます。

気になる方はすぐにでも学習を始めることをおすすめします。予備校はアビタスがおすすめです。

米国公認会計士についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:USCPAとは?魅力や取得後のキャリア・難易度・試験内容を詳しく解説

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※記事に記載の内容は2025年5月時点のものを参照しています。

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