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内部監査部門への異動。
それはキャリアの大きな転換点であり、多くの人が「どこから学べばよいのか」と戸惑う瞬間でもあります。
今回のCIA特別イベントでは、商社系物流企業で活躍する現役内部監査人 内平健三さんをゲストに迎え、新任監査人がまず押さえるべき実務のポイントや、資格取得を通じた成長のプロセスについて語っていただきました。
「経験ゼロ」から監査部門へ異動し、短期間でCIA・CISAを取得。
さらにCFEにも挑戦中という内平さんのリアルな言葉には、これから内部監査を志す方への多くのヒントが詰まっています。
登壇者紹介

内平 健三さん
商社系物流会社 内部監査部門
CIA(公認内部監査人)、CISA(公認情報システム監査人)
内平氏:
30年近く物流業務に携わっており、現在の会社では20年以上、輸出入の受け渡し業務を担当しました。転機となったのは2022年、自部署において親会社と自社の監査受入が重なった時期に、その対策としてセルフチェックの指揮や、監査対応窓口を担当したのがきっかけでした。その1年を通して自身の内部統制の理解が十分ではないと感じ、学び直しの手段を探していたところ、CIA資格の存在を知りました。2023年11月に内部監査部門へ正式に異動後、CIA・CISAを取得し、現在はCFE資格にも挑戦しています。
内平氏:
最初に苦労したのは「求められる知識の幅広さ」です。 債権債務、取引(契約)、商品管理、経理、与信、保険、輸出管理、労基・安衛法、業法、IT統制、個人情報保護など、監査対象が多岐にわたり、自身の業務経験だけでは追いつかないと感じました。また、監査先とのスケジュール調整や、専門用語を避けて分かりやすく伝えるといったコミュニケーション面での難しさもありました。
さらに、監査部門内でも出身や経歴によって実務でのアプローチが様々で、最適な対応方法がわからず戸惑う場面もありました。そこで大切だと気づいたのが、「自分の軸を持つこと」です。自分なりの判断基準を持つためにCIAの学習を始め、監査の理論と基準を網羅的・体系的に理解することで、ようやく自信を持って行動できるようになりました。
内平氏:
大切なのは次の2点です。
① 自分で判断すること
IPPF(専門職的実施の国際フレームワーク)の旧基準の解釈指針では「監査上の諸問題に関する判断を他人に委ねない」との記述があります。この言葉は私にとって非常に印象的でした。これ自体は客観性への脅威に対する記載ですが、こうした自律的な判断を行うためのベースとなるのは内部監査人の専門的能力と継続的な学習であって、その知識を維持・更新し続けることが求められます。
② コントロールを特定すること
実務では、リスクからコントロールを導き出すよりも、インタビューや観察から直接コントロールを特定することが多々あります。たとえば購買プロセスでは、「注文書」「物品受領書」「請求書」の照合が重要なコントロールとして知られていますが、このような知識を事前に身につけておくことで、監査先とのインタビューの中で先方が何気なく述べた事務処理に関するコメントの中からもコントロールの存在を把握し、不備を見つけ、潜在的なリスクを見抜けるようになります。CIAの学習は、こうした“気づく力”を養う上でとても役立ちます。
内平氏:
内部監査には「段階的評価」という考え方があります。事務不備監査→ リスクベース監査 → 経営監査→信頼されるアドバイザリーというように、段階的に発展していくとされています。ただし、上位ステージを目指す前に、まず基礎となる準拠性監査を確実に実践できることが大切です。内部監査部門は監査先の成熟度より少し高い目標を設定するくらいが現実的です。その際に、CIA資格はその「軸」や「基準」を与えてくれる存在になります。CIAを通じて内部監査の国際的なフレームワークを理解することで、環境の変化の中でもブレずに判断できるようになります。さらに、CIA保有者とのネットワークを通じて、最新情報を交換できることも大きな財産です。
内平氏:
私は2023年12月から学習を開始し、約7か月で3パートすべてに合格しました。平日2時間、週末5時間、週20時間ペースを維持し、学習時間を記録してモチベーションを保ちました。 学習当初から全パートを並行して学習し、特に基準関連を優先的に学ぶことで基準を俯瞰的に理解するように心がけました。
その後は、苦手な分野から優先的に取り組み、受験まで繰り返し学習するようにしました。教材はすべてアビタスのテキストとMC問題集のみを使用。他教材には手を広げず、「1つを信じて繰り返す」ことで効率よく合格できました。

内平氏:
私個人のイメージですが、CIAやCISAが「予防的アプローチ」を学ぶ資格であるのに対し、CFE(公認不正検査士)は「不正発生後の対応」に力を入れているようです。この二つを組み合わせることで、“予防”と“対応”の双方を押さえたより広い視野を持つ監査人になれると考えております。実際、CFEの学習では事例研究が豊富で、実務にも直結する内容が多く、大いに役立っております。

内平氏:
内部監査を志すなら、まずCIAを取得することをおすすめします。CIAは個人のスキル向上だけでなく、組織全体で共通言語を持つための資格でもあります。
同じ基準・用語で話せることで業務効率が向上し、監査チームの議論もスムーズになります。
また、社外の監査人との交流の場でも「CIA同士」という共通基盤が生まれます。
アビタスの教材を信じて繰り返し学べば、合格は必ず見えてきます。
ぜひCIAを通じて内部監査の世界を広げてください。
現場から内部監査へ転身し、ゼロから学びを積み重ねてきた内平さん。
その後、イベント当時に学習されていたCFEも無事、合格をされました。
その経験から語られる「自分の軸を持つ」「日々学び続ける」という言葉には、これから監査キャリアを築く方へのエールが込められています。
内部監査は、企業経営に貢献できる“知の仕事”。
CIAはその第一歩を踏み出すための確かな羅針盤となるでしょう。