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ビジネスの世界が複雑化する現代、単に過去の数字を分析するだけでなく、未来の経営戦略を描ける人材が求められています。
そんな時代にこそ注目すべき資格が、「CGMA(Chartered Global Management Accountant)」です。
「公認会計士(CPA)とどう違うのか?」「取得するメリットは?」「どんなキャリアパスがあるのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、経営に貢献する管理会計のプロフェッショナルであるCGMAの概要から、CPAとの決定的な違い、具体的な取得方法、そして取得後のキャリアパスまで、解説します。
目次
CGMA資格とは?
公認会計士(CPA)との決定的な違いについて
CGMA資格を取得する3つのメリット
CGMAの取得方法:2つのルートを解説
CGMA取得後のキャリアパス
CGMAについてのよくある質問
「守り」から「攻め」のキャリアを目指す方にはCGMAがおすすめです!
CGMA(Chartered Global Management Accountant)は、経営戦略に貢献する管理会計士のグローバル資格です。
CGMA資格は、アメリカの公認会計士協会(AICPA)と、イギリスの勅許管理会計士協会(CIMA)という、世界の会計・財務分野をリードする二大団体が共同で認定しています。
この資格は、単に過去の数字を分析するだけでなく、将来のビジネスを予測し、経営陣の意思決定をサポートする「戦略的会計士」を養成することを目的としています。このため、経理・財務部門にとどまらず、事業部門や経営企画部門など、より経営に近い立場で活躍したいと考えるプロフェッショナルから高い評価を受けています。
公認会計士(CPA)が企業の過去の財務状況を評価する「バックミラー」だとすれば、CGMAは企業の未来を指し示す「ナビゲーター」です。
専門領域:財務会計、監査を専門とします。
「企業外部の利害関係者(投資家、銀行、税務当局など)」に対する財務情報の信頼性を保証します。
主な役割:過去の財務状況が会計基準に則って正確に表示されているかを確認する「監査」が中心です。
視点:外部報告が主であり、法定監査や税務申告といった、ルールに基づいた業務を得意とします。
専門領域:管理会計、経営戦略を専門とします。企業内部の経営者やマネージャーの意思決定を支援します。
主な役割:未来の事業計画を策定し、予算管理、リスク分析、コスト削減策などを提案する「意思決定支援」が中心です。
視点:内部管理が主であり、経営戦略の策定や実行に深く関与します。
| CPA | CGMA | |
|---|---|---|
| 専門領域 | 財務会計、監査 | 管理会計、経営戦略 |
| 主な役割 | ガ過去の財務状況の「監査」 | 事業計画作成等の「意思決定支援」 |
| 視点 | 外部報告 | 内部管理 |
この違いを人間の健康管理に例えると分かりやすいです。
CPAが過去の検査データ(財務諸表)を基に、病気がないか、体調に問題がないかを診断する役割を担うのに対し、CGMAは、その診断結果を踏まえ、より健康で強靭な身体(企業)を築くための具体的なトレーニングメニューや食事管理、目標設定などをサポートする役割を担います。
CGMAを取得することで、グローバルなキャリアパスの獲得、経営戦略に直結するスキルの習得、そして年収アップという3つの大きなメリットが得られます。
CGMAは世界190以上の国と地域で認定されており、国際的なビジネスシーンで通用する「パスポート」のような存在です。 外資系企業への転職はもちろん、海外子会社での勤務や、グローバルなプロジェクトチームへの参加機会が格段に増えます。
CGMAの学習を通じて、単なる財務分析に留まらず、ビジネスモデルの理解、リスク管理、市場分析、そしてリーダーシップなど、経営陣が持つべき幅広いスキルを体系的に学ぶことができます。 これにより、経理・財務部門の枠を超え、ビジネス全体を俯瞰する視点が身につきます。
専門性が高く、ビジネス貢献度も大きいため、CGMAホルダーは企業から高く評価されます。 実際に多くの調査で、CGMA資格を持つプロフェッショナルは、資格を持たない同職種の人材に比べて高い年収を得ているというデータがあります。 経営企画やCFO候補といった、高報酬のポジションへの道が開けます。
CGMAの取得には、既に会計資格を持つ人向けの「AICPAルート」と、実務経験を積みながら学ぶ「CIMAルート」の2つがあります。
対象者:主に米国公認会計士(USCPA)試験に全科目合格し、AICPAの正会員である方が対象です。
このルートは、CPAの専門知識をベースに管理会計のスキルを補完することを目的としています。
取得要件:USCPAとしての実務経験と、オンラインでの申請手続きが主なステップです。
特別な試験を受ける必要はなく、比較的短期間での資格取得が可能です。
これは、既にCPA試験で高度な会計知識を証明しているためです。
対象者:USCPA資格を持たない方がCGMAを目指す場合の一般的なルートです。
会計・財務の実務経験が問われます。
取得要件:独自の試験制度をクリアし、実務経験要件を満たす必要があります。
試験は4つのレベル(Fundamentals、Operational、Management、Strategic)に分かれており、段階的に管理会計の知識を深めていきます。
全レベルをクリアするには、数年単位の学習期間を要します。
CGMAホルダーは、経理・財務部門のスペシャリストとしてだけでなく、経営企画、事業責任者、M&Aアドバイザーなど、幅広い分野で活躍できます。
・経営企画: 事業ポートフォリオの分析、新規事業の立ち上げ、予算策定など、企業の成長戦略に直接関与します。
・事業部長: 財務と経営の両方の視点から、事業全体をマネジメントします。
・CFO(最高財務責任者): 企業の財務戦略を統括し、経営陣の一員として重要な意思決定を担います。
・M&Aアドバイザー: 買収対象企業の財務分析や価値評価を行い、M&A戦略をサポートします。
・経営コンサルタント: 企業の経営課題を解決するためのコンサルティングサービスを提供します。
CGMAは、単に経費を管理する「コストセンター」としての役割から脱却し、売上や利益を生み出す「プロフィットセンター」へとキャリアを転換するための強力な武器となります。
Q1: 日本でのCGMAの知名度は?
A1: 法律で独占業務が定められている日本の公認会計士(JCPA)や、米国公認会計士(USCPA)に比べると、まだ一般への知名度は高くありません。
しかし、グローバル企業や外資系企業、監査法人などでは、その価値が十分に認識されており、取得者が増えつつあります。
Q2: CGMA取得にかかる費用は?
A2: AICPAルートの場合、年会費などが主となり、比較的安価です。
CIMAルートの場合は、各レベルの試験料、教材費、予備校の受講料などがかかり、全体で数十万円から100万円以上かかることもあります。
Q3: 英語力はどの程度必要?
A3: 取得要件となるUSCPA試験やCIMA試験はすべて英語で行われ、教材も英語です。また、資格取得後の業務でも、海外の本社とのやり取りなどで英語は必須となります。
ビジネスレベル以上の英語力は不可欠だと考えておきましょう。
ここまででCGMAについて、「公認会計士(CPA)とどう違うのか?」「取得するメリットは?」「どんなキャリアパスがあるのか?」、解説をしました。
CGMAは「守り」から「攻め」のキャリアを目指す、以下のような方におすすめの資格です。
グローバルな舞台で活躍したい人: 世界を舞台にビジネスに貢献したいという夢を持つ人。
キャリアアップを目指す人: 経理・財務の経験を活かし、経営企画や管理職、そして将来的にはCFOといった経営層を目指したい人。
戦略的思考を身につけたい人: 過去の数字の集計や分析だけでなく、その数字から未来を予測し、ビジネスの成長戦略を立てるスキルを身につけたい人。
また、USCPAを取得することにより、CGMA資格取得が簡単になる上、会計的な専門知識も身につくため、気になる方はUSCPAもぜひ検討してみてください。
国際資格の専門校であるアビタスでは、7,500人以上のUSCPA合格者を輩出しています。日本在住合格者の約80%はアビタス卒業生です。
さらに会計初学者や英語力に不安な方でも学習できるように、オリジナルの日本語教材を使用しています。
また、オンラインでUSCPAの概要や活かし方を学べる「USCPA説明会」を実施しています。いきなり対面の説明会への参加が不安な方のためにも、オンラインにて無料で参加できる無料説明会です。
USCPAに興味があるけれどどうしようか悩んでいる方は、ぜひ一度アビタスの無料説明会への参加を検討してみてください。