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  • 2022/04/02更新

簿記2級を取得した後の就職・転職先は?仕事をしている方の声を紹介

簿記は企業の大小や業種、業態に関わらず日々の経営活動を記録・計算・整理し、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。 日商簿記2級は経営管理に役立つ知識であり、企業から求められる資格の一つで、会計事務所だけでなく、一般企業の就職・転職にも活かすことが出来ます。

この記事では、簿記2級を取得した後の就職先にどんなものがあるのか、実際に仕事をしている人の声や更にキャリアアップする方法を解説します。

目次
簿記2級を取得した後の就職先
簿記2級を取得して仕事をしている方の声
会計/経理でよりキャリアアップするには
米国公認会計士(USCPA)という選択肢
簿記2級と米国公認会計士の比較
簿記2級は幅広い就職先で活かせる

簿記2級を取得した後の就職先

簿記2級は高度な商業簿記と工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から企業の経営内容の把握と、企業活動や会計実務を活用して適切な処理や分析を行うことが出来るレベルです。

難易度は高めですが、就職・転職活動の書類選考においても企業からの評価が高く有利に進めることが可能で、以下のような就職先で活躍できます。

  • 一般企業の経理部門
  • 会計事務所
  • 税理士事務所
  • 営業職
  • 販売職
  • 製造部門
  • 金融
  • 商社
  • サービス業
  • コンサルティング会社

会計事務所や税理士事務所だけでなく、一般企業の経理部門や営業・販売・製造・金融・商社など様々な業種で資格を活かすことが出来ます。

一般常識・基礎力として簿記の知識は必要不可欠であり、基本的に上場企業は四半期に一度、財務諸表を出す義務があります。 そのため、規模が大きい会社ほど簿記や会計の知識を持つ人材のニーズは大きくなります。 採用基準に簿記がない会社でも、内定後や採用後に社員教育として簿記取得を実施していることもあります。

商社や金融、製造、小売、サービス業などでも簿記検定3級以上の合格を義務付けたり、合格しないと昇進試験を受けられない会社もあるため、簿記2級取得は就職・転職・昇進に有利に働きます。

簿記2級を取得して仕事をしている方の声

今回、簿記2級を取得している人に対して独自にアンケート調査を行いました。ここでは、「簿記2級を取得している方がどんな仕事に就いているか」にスポットを当ててアンケート結果をご紹介します。

※アンケート概要(期間:2022年2月3日~2022年2月17日、調査方式:アンケート調査、回答数:100件)

簿記2級を取得している方が就いている仕事

簿記2級を持っている方に、アンケートでどんな仕事に就いているかを質問しました。 回答では会計事務所や税理士事務所が最も多かったですが、広告代理店やメーカーの経理・財務で働いているという回答も一定数ありました。

会計事務所等で働きたいと思っている方はもちろん、一般企業の経理・財務部門でも簿記2級は活きる資格なので、転職を検討している方はぜひ簿記2級の取得も考えてみると良いでしょう。

簿記2級が転職に活きたか

さらに、「簿記2級が転職やキャリアアップに活きたか」についてもアンケートで質問しました。回答は下記のとおりです。

  • 簿記2級を取得したことで、生産管理事務から経理アシスタントの職種へ転職することができた
  • 狭き門ではあったが、希望している財務課に配属になった
  • 簿記を持っていたおかげで個人企業の経理職に転職できた

アンケートの結果、実際に簿記2級を活用して、就職・転職をしている方が複数いました。 加点で評価されるという面はもちろん、採用条件に簿記2級が必須となっている企業もあるため、経理・財務業務へスムーズに転職するには簿記2級の取得は有効でしょう。

会計/経理でよりキャリアアップするには

簿記2級は経理・会計業務で役立つ資格ですが、よりキャリアアップを目指す場合に有効な方法を解説します。

実務レベルを上げる

企業内でキャリアアップを目指す場合、経理スタッフで実務経験を積んだ後に、経理主任、管理職、CFOを目指すというルートがあります。

実務経験がない場合は年収が低い傾向にあり、経験を重ねることで上昇する傾向にあります。経験を積んで実務レベルをあげることでキャリアアップが目指せます。

+αの資格を取得する

簿記2級だけでなく+αの資格を取得することで、経理経験を活かした多様な職種へのキャリアアップも可能になります。

■公認会計士・税理士

会計資格でも最も難易度が高い国家資格です。 取得することで専門職としてキャリアアップが図れ独立も可能になります。

■国際会計検定(BATIC)

国際会計検定(BATIC)は商工会議所が主催する英語での会計処理能力検定試験です。 日商簿記検定の英語版と捉えると分かりやすいでしょう。

取引先が海外の経理や会計業務を行う企業や、外資系の経理職へのキャリアップを目指したい方に役立つ資格です。

■IFRS検定(国際会計基準検定)

IFRS検定はロンドンに本拠地を置くICAEWが運営する検定試験です。 欧州で最大規模の会計士協会で、合格者にはIFRSCertificateが発行され、グローバルな会計基準であるIFRSを扱えることの証明になります。

日本語でも検定を受けることが可能です。

■米国公認会計士(USCPA)

米国公認会計士は米国公認会計士協会が認めた会計士資格で、国際的に最も知られている資格の一つです。 国際的な会計実務を英語で学ぶ必要がありますが、グローバルに事業を展開している企業や幅広い業種において転職やキャリアアップを有利に進めることが出来ます。

試験は英語ですが、会計初学者でも合格することが可能です。

キャリアチェンジで年収アップ

実務レベルを積んで経理を極め、資格を取得することでキャリアプランが広がり、年収アップを狙ったキャリアチェンジも可能になります。 代表的なキャリアチェンジは公認会計士、税理士、英文経理、財務担当、コンサルタントなどです。

米国公認会計士(USCPA)という選択肢

「会計/経理でよりキャリアアップするには」でも紹介した米国公認会計士は、資格を取得することで、会計・税務・財務に関するプロであることだけでなく、英語が堪能である証明にもなります。 英語での会計知識を活用することで外資系やグローバル企業への転職にも有利です。

簿記2級の取得と同時にグローバルに活躍したい場合は、米国公認会計士を選択肢に入れるのも良いでしょう。

簿記2級と米国公認会計士の比較

ここからは簿記2級と米国公認会計士ではどのような違いがあるかを比較します。 簿記2級と米国公認会計士の「勉強時間・範囲」「難易度・合格率」「活かせる就職先」をそれぞれ見てきましょう。

勉強時間・範囲

まずは簿記2級と米国公認会計士の勉強時間や学習範囲を比較してみましょう。 簿記2級の勉強時間は初学者か、簿記3級を保持しているかによっても大きく変わります。 ここでは簿記初学者を想定して比較します。

  • 簿記2級:350~500時間程度
  • 米国公認会計士:1,200~1,500時間程度

簿記2級に必要な勉強時間は初学者なら350〜500時間程度、一方の米国公認会計士に必要な勉強時間は一般的に1,200~1,500時間程度です。

1日あたり1〜2時間勉強した場合、簿記2級が6〜8カ月、米国公認会計士は1年半〜2年かけて資格を取得する計算になります。 結論として米国公認会計士よりも簿記2級の方が少ない勉強時間で済みます。

次に学習範囲を見ていきましょう。 学習範囲は簿記2級が商業簿記と工業簿記の2科目に対して、米国公認会計士は以下の4科目で構成されています。

  • FAR:財務会計
  • BEC:ビジネス環境及び諸概念
  • AUD:監査及び証明業務
  • REG:諸法規(税務、会社法)

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米国公認会計士は相対評価による試験ではなく各科目75点というボーダーラインを超えれば合格できる試験です。 簿記2級のような難問・奇問といった問題は出題されないため比較的勉強しやすく、基礎的な知識が問われるため範囲を定めることが出来ます。

科目ごとの受験も可能なため、勉強が終わった科目から順に受験出来る点はメリットです。 出題は英語で行われ、会計や法律以外にも、ITやファイナンスといった分野から出題されます。 日本国内で受験が可能で、働きながらでも取得を目指す人が多いのも特徴です。

簿記2級の科目である商業簿記は米国公認会計士科目FAR、工業簿記はBECと勉強内容が重なっています。

難易度・合格率

  • 簿記2級 合格率:30.6%(2021年)
  • 米国公認会計士 各科目平均合格率:41.2%(2019年)

簿記2級の難易度は過去10回(統一試験)の最高合格率は30.6%であり、最低合格率は8.6%です。 合格率にばらつきがあり、10回の平均合格率は20.55%と5人に1人が合格してます。

このばらつきは試験回によって難易度が変化するためです。 一方の米国公認会計士は、日本在住者各科目平均合格率は41.2%(2019年)と3人に1人以上が合格しています。 合格率という面だけを見ると米国公認会計士の方が合格しやすいと言えます。

米国公認会計士は日本で受験することができ、社会人の割合が高く、働きながら合格を目指している方が多くいます。

参考:商工会議所

簿記2級を活かせる就職先

簿記2級を活かせる就職先にはどのような違いがあるでしょうか。 米国公認会計士は、海外を相手に働けるグローバルな人材に必要なスキルが学べる資格としても、近年人気が出ています。 取得後の就職先は、会計職はもちろん経営企画、外資系コンサルなど活躍の場が広いことが特徴です。

具体的には以下のようなグローバルキャリアにつながる就職・転職先があります。

  • 監査法人
  • 税理士法人
  • 事業会社の財務・経理
  • コンサル企業

米国公認会計士は監査法人だけに限らず、一般企業での経理・財務、CFO・CEOなどのトップ・マネジメントを含めた幅広いポジションで活躍しています。

国内外問わず幅広くグローバルな業種に就職・転職をしたい場合は米国公認会計士は有利な資格でしょう。 一方の簿記2級は前述した通り、日本の一般企業での就職を考えている場合には認知度が高く有利に働きます。

簿記2級は幅広い就職先で活かせる

簿記2級が難しいと言われる理由は、問題量や勉強範囲の広さ、過去問題以外からの出題も多く、試験回によって難易度が変わることにあります。 取得後は企業の経理・会計、営業、管理など様々なビジネスシーンで資格を活かすことが出来ます。

すでに会計知識や実務経験があったりグローバルな就職・転職を考えている場合は、米国公認会計士も選択肢に入れてみましょう。

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