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AbitusUSCPA合格者数8,328名
(2026年10月4日時点)

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  • 2026/10/13公開
  • 2026/10/14更新

英語スキルだけでは通用しない現実から、USCPAで「グローバル×会計」の専門性を確立するまで

英語スキルだけでは通用しない現実から、USCPAで「グローバル×会計」の専門性を確立するまで

アメリカの大学院を修了して帰国した大津氏は、英語力があっても「自分に何ができるのか」を示す専門性がなく、仕事探しに苦労しました。本イベントでは、無職期間や契約社員として働いた経験を経て、USCPA(米国公認会計士)を取得するまでの道のりを語っています。

合格後は、在籍する外資系企業から昇給・昇格を伴うカウンターオファーを受け、海外拠点のグローバルプロジェクトに配属されました。本レポートでは、英語力に会計の専門性を加えたことで、仕事や待遇がどう変わったのかを紹介します。

登壇者紹介

大津 航さん

大津 航 (おおつ わたる)

大学卒業後、日系の建設会社に3年半勤務。アメリカの語学学校を経て、大学院でビジネスを専攻。修了後は米国の中小企業でマーケティング業務に携わるも、ビザの関係で帰国。無職期間を経て建設会社の海外経理部門に契約社員として勤務し、USCPAの学習を開始。全科目合格後、在籍する外資系企業から昇給・昇格を伴うカウンターオファーを受け、現在はグローバルなファイナンス業務に従事。

英語力だけではアピールが弱く、帰国後に専門性のなさを痛感した

-留学後のキャリアにおける不安や、専門性の必要性を感じた背景について教えてください。

アメリカの大学院を修了して帰国したとき、私は30代半ばに差し掛かろうとしていました。でも、自分に何ができるのかを示す専門性がなかったのです。ビジネスを幅広く学んだものの、コンピュータサイエンスや会計学など、特定の分野を深く学んだわけではなく、企業に十分アピールできませんでした。帰国後は1年以上、短期アルバイトをしながら仕事を探しました。

その後、建設会社の海外経理部門に契約社員として採用され、決算や為替ヘッジを担当しました。ただ、契約が終われば、また無職になるかもしれません。その不安から、今のうちにどの会社でも通用する専門性を身につけなければ、と強く感じていました。

監査現場で見た公認会計士の姿から、どの企業でも通用する会計の汎用性に気づいた

-数ある専門性の中で、なぜ会計の領域、そして公認会計士を目指そうと考えたのでしょうか。

建設会社で働いていたとき、海外の建設現場を監査する「海外往査」に同行する機会がありました。日本の監査法人から来た3名の公認会計士と東南アジアへ行き、その仕事ぶりに衝撃を受けたのです。建設業特有の会計基準やリスクを把握し、現場の進捗を厳しくチェックしていました。業界を問わずビジネスを理解して評価できる姿に、専門家としての能力の高さを感じました。

会計という共通言語があれば、業界や会社が変わっても価値を提供できると確信しました。新卒で入った会社と帰国後に働いた会社は別の建設会社でしたが、経理の処理方法や基準は全く同じだったからです。会計の知識があれば、どの会社でも仕事を続けていけると考え、専門家を目指しました。

漢字だらけの簿記に挫折した私でも、英語のシンプルな勘定科目はすんなり理解できた

-USCPAの学習を始めたきっかけと、日本の簿記との違いについてどのように感じましたか。

最初は日本の公認会計士や日商簿記2級を考えたのですが、実務で使う建設業経理と商業簿記の用語の違いに苦戦しました。漢字の長い勘定科目を理解しづらく、残業の多い仕事との両立も難しくて、受験前に挫折したのです。その後、知人がUSCPAに合格してBig 4の税務部門へ転職したと聞き、アビタスの体験講義を受けました。

USCPAでは、簿記のときのような抵抗感はありませんでした。勘定科目の英語がシンプルで、実務での意味をすぐに理解できたからです。アビタスの英文会計入門も、初心者が興味を持てる難易度で、働きながらでも続けられるという手応えがありました。

合格当日に転職活動を開始し、現職から昇給と昇格を伴うカウンターオファーを受けた

-USCPAに合格したことで、キャリアや待遇にどのような変化がありましたか。

全科目に合格したその日、うれしくて転職活動を始めました。現職への不満というより、資格を得た自分が市場でどう評価されるのかを知りたかったのです。1ヶ月も経たないうちに、年収が約1.3倍になるオファーを他社からいただきました。

現職の上司にそのオファーを伝えて退職を申し出ると、上司はその日のうちに海外の経理責任者との面談を設定してくれました。そこで提示されたのが、他社の提示額に見合う昇給と、シニアアカウント(シニア職)への昇格でした。資格取得によって、社内での評価と必要とされる度合いが大きく変わったと実感しました。

海外拠点のグローバルプロジェクトに配属され、業務のすべてを英語で行う環境へ移行した

-カウンターオファーを受け入れて社内に残った後、どのような業務を任されるようになったのでしょうか。

会社に残った後は、経理業務を海外拠点に集約するグローバルプロジェクトに、唯一の日本人メンバーとして配属されました。日本からリモートで海外チームに所属し、上司も同僚も全員外国人です。指示やメール、ミーティングはすべて英語です。

世界中のグループ会社間の資金のやり取りや貸付を管理する、インターカンパニー(社内間取引)の統括を担当しました。ブラジルの経理責任者に毎月レポートを送るなど、時差のある相手とも仕事を進めていました。USCPAがあったからこそ、海外拠点の会計帳簿や銀行口座へのアクセス権限を与えられ、各国の経理責任者と直接交渉する重要な役割を任されたのだと思います。

AI時代だからこそ、システムが出した数値を正しく評価・判断する人間の知識が求められる

-AIの台頭によって会計や英語のスキルの価値が変わるのではないかという懸念について、実務者としてどう考えますか。

AIの導入によって、定型的な仕訳や翻訳は自動化されています。でも、それで人間の仕事が減るわけではありません。出力が正しいかを評価し、高度なビジネス判断を下すのは、人間にしかできない役割だからです。

AIにUSCPAの試験問題を解かせたことがありますが、正答率は8割程度でした。USCPAの試験も、仕訳の暗記だけでなく、メールや複数の資料から実務的な判断を求める問題へと常に更新されています。企業が期待しているのは、会計処理のスキルだけではなく、最新のITや内部統制の知識をもとに、ビジネスの変化に対応して学び続ける姿勢だと思います。

資格で得た体系的な知識を実務に適用し、どの業界でも通用する汎用的な強みを証明していく

-これから専門性を身につけ、キャリアを築いていこうとする方々へメッセージをお願いします。

USCPAでは会計だけでなく、ファイナンス、IT、監査、内部統制、ビジネス法など、企業経営に必要な幅広い分野を体系的に学べます。それが最大の強みです。学習を進める中で、面白いと感じる分野が必ず見つかります。

私もUSCPAを学んで、承認手続きやアクセス権限の制限がなぜ必要なのか、内部統制の理由を理解できるようになりました。資格取得は出発点です。学んだ知識を日々の実務で使うことで、業界を問わず通用する専門性を身につけ、示していけます。英語力がある方なら、専門用語も比較的理解しやすいはずです。ぜひ挑戦してみてください。

編集後記

大津氏は、帰国後の仕事探しと雇用への不安をきっかけに、USCPAの学習を始めました。取得後は社内外で評価が変わり、英語力を生かしてグローバルな経理業務を担っています。専門性に悩む方にとって、資格の知識を実務でどう使うかを考える参考になる経験です。

定型業務の自動化が進む中で、大津氏が重視するのは、数値を処理するだけでなく、読み解いて判断する力でした。USCPAを通じてビジネスの共通言語を学び、実務で使い続けること。その積み重ねが、会社や業界を問わず働ける専門性につながっています。

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