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【第1回】サイボウズはなぜ「辞めた人が戻ってくる会社」なのか?
【第3回】「上司がいなくても組織は回る」、サイボウズ流“決めないリーダーシップ”の正体
【第4回】「人を信じる経営」がなぜ成果を生むのか──サイボウズに学ぶ“設計された信頼”の力
目次
サイボウズは“働き方”を売っているわけではない
信頼は“思い込み”ではない──制度と設計で成立させる仕組み
“制度だけ”では変わらない──三位一体でつくる変革の構造
「ぬるい組織」ではない──“文化”と“業績”の両立構造
なぜ今、サイボウズ型の経営が必要とされているのか?
サイボウズから学べる、経営の5つの本質(“人を信じる経営”を実現する5つの原則)
MBA的な学びの意義
ここまでの3回を通じて、私たちはサイボウズがいかにして以下のようなユニークな仕組みを成立させているかを見てきました。
・「1人1制度」の働き方
・“出戻り社員”を歓迎する文化
・リーダーが「決めない」意思決定構造
・自律と共感によるチームワークの設計
ただし、サイボウズが実現しているのは、単なる「ユニークな制度」ではありません。
それは、“人を信じる”という一貫した思想に基づいて、制度・文化・評価・技術を統合して構築された経営デザイン”なのです。
多くの企業が、「社員はサボる」「自由にすると成果が落ちる」という“管理前提の設計”を採用しています。
しかしサイボウズは、反対です。
・社員は自分に合った働き方を設計できる
・意思決定はチームの合意で進める
・管理するより、助け合う方が成果が出る
こうした“信頼を前提とする経営”は、制度設計の緻密さ・情報の透明性・対話の習慣・技術支援があってはじめて成立します。
つまり、信頼は“根性論”ではなく、戦略的に設計された成果構造でもあるのです。
サイボウズの変革の本質は、「以下の三領域が完全に連動していることにあります:
領域 | 設計の特長 |
---|---|
制度(構造) | 1人1制度/評価と働き方の連動/出戻り制度など |
文化(行動) | 支援・共感・心理的安全性を支えるコミュニケーション習慣 |
技術(支援) | kintoneなどのツールによる可視化・対話・記録の支援 |
この3つを並行してアップデートし続けることにより、サイボウズは“進化し続ける組織文化”を手に入れたのです。
ユニークな組織文化がある企業は、“温かいけど弱い会社”と思われることもあります。
しかしサイボウズは、企業文化の改革と同時に事業面でも力強く成長しています。
・主力製品「kintone」は累計30,000社以上に導入
・グローバル展開も加速(アメリカ法人・アジア拠点の拡充)
・離職率は5%未満を維持しながら、生産性は年々向上
これは、「人材のエンゲージメントと事業成果の相関」をMBA的に裏付ける実例でもあります。
変化の激しい時代において、もはや「一律の働き方」「一方向の指示」「単線型のキャリア」は通用しません。
・組織が多様化し
・人生が多様化し
・キャリアも多様化する
そんな時代において、サイボウズは「変わる個人に、変われる組織で応える」モデルを実現しているのです。
① 信頼は“経営資源”である
制度と文化を設計すれば、信頼は成果を生む資産になる。
② 管理よりも“見える化と対話”が強い
情報を共有し、対話を設計すれば、管理は不要になる。
③ 多様性は、構造的に支えなければ崩れる
個別対応を制度と技術で補完するのが“組織の責任”。
④ 評価は「個人」と「チーム」の両輪で設計する
成果と支援、どちらも可視化してこそ持続的パフォーマンスが出る。
⑤ 組織文化は、意志と設計で“創れる”
空気ではなく、行動・言語・制度・仕組みで、文化は再構築できる。
サイボウズの事例は、「人・組織・構造・文化」が複雑に絡み合う現実世界の経営課題に対し、MBAの知見を実践的に統合するモデルです。
MBA領域 | サイボウズの実践 |
---|---|
組織行動論 | 心理的安全性・動機づけ・チーム力の設計 |
人材マネジメント | 多様性・選択制・協働評価制度の設計 |
組織設計論 | 分散型・フラット型のマネジメント設計 |
リーダーシップ論 | 支援型・ファシリテーション型のリーダー像 |
「人を信じ、設計すること」が、次世代の経営の柱になる──
そのリアルな証明が、サイボウズという企業の歩みです。
経営は、数字だけでは語れません。
サイボウズの経営は、“やさしさ”を構造として持続させる技術を、私たちに教えてくれます。
それは、誰かを甘やかすことではなく、
一人ひとりが、自分らしく働きながら成果を出せる組織を、意志と知識と制度でつくること。
それこそが、次の時代のビジネスリーダーに求められる視座ではないでしょうか。
次回は、また別の業界・企業の事例を取り上げていく予定です。あなた自身の現場と重ねながら、引き続き一緒に考えていきましょう。
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