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MBA(経営学修士)とは? MBAの種類やメリット・難易度を解説

MBAとは、Master of Business Administrationの略です。日本語では経営学修士、経営管理修士を指します。
文部科学省に認可された、日本の経営大学院の修士課程を修了した際に授与される「学位」であり、試験に合格して取得する「資格」とは異なります。
本記事では学位についてはもちろん、日本国内と海外のMBAプログラムの違い、オンラインで目指せる米国MBA(マサチューセッツ大学MBAプログラム)という選択肢についても紹介します。

MBAとは

MBAとは経営学修士のことです。大学院の修士課程を修了した証として授与される学位で、資格ではありません。

ここでは、MBAの概要や歴史と特徴について詳しく見ていきましょう。

MBAとは『経営学修士』のこと

MBAとは、Master of Business Administrationの略称で、日本語では経営学修士、経営管理修士を指します。

認可を受けている大学院の修士課程を修了した際に授与される「学位」であり、試験に合格して取得する「資格」とは異なります。

アメリカでは、日本の大学院に相当する高等教育機関(Graduate School)で経営関連の一定の課程を修了した者に与えられます。

MBAは本来、しかるべき機関の修士課程修了の証であるため、「MBA」という名前が付いている単科コースや任意団体の講義を受講しただけで国際的に通用する学位を取得することはできません。

国際的な認証機関に認められているMBAは大学院の修士課程修了の証ですので、学歴として履歴書に書くことができますし、国際的な学位として評価されます。MBAプログラムを提供しているGraduate Schoolは、通称ビジネススクールと呼ばれています。

MBAの質は「国際認証を取得しているか」で判断

また学位を得られるMBAの中でもプログラムの質は異なり、より価値のあるMBAプログラムを受けたい場合、カリキュラムや教員のレベルなどを精査する必要があります。その際に役に立つのが「国際認証」です。国際認証を取得しているMBAは教員や学生の数、カリキュラムの有用さといった100を超える厳しい評価基準をクリアしており、教育の質が第三者機関によって担保されています。

アビタスで扱うUMassMBAプログラムは学位として認められるかつ、AASCB認証を受けており、米国で高い評価を受けているプログラムです。

UMassの詳細を見る

MBAの歴史と特徴

MBAは、1881年に設立されたアメリカ・ペンシルベニア大学ウォートンスクールがアメリカにおける最初のビジネススクールであり、その後ケースメソッド(いわゆるケーススタディ)を取り入れたハーバードビジネススクールを中心に発展しました。

日本を含む世界では、MBAを目指す人の中で4年制大学を卒業したばかりの学生はごく一部です。

MBAプログラムは企業や組織で働いた経験のある社会人をメインの対象としているのが特徴で、学問的な領域から経営に直結する実務的な領域まで幅広く学びます。

そのため、ビジネスの現場を経た社会人が、体系的知識・専門的知見・修士取得による社会的信用を求めてMBAを目指しています。

MBAの需要

米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、コロナ禍で北米の有力校のMBA志願者が急増しています。(アビタス調べ。2023年4月時点)

数百校のデータを管理する非営利団体「経営学修士課程入学審査協議会(GMAC)」のデータでは、ペンシルベニア大学ウォートンスクール、コロンビア大学ビジネススクール、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローンスクール・オブ・マネジメントなど上位校では、2020年秋の入学志願者が2桁の伸びを示しています。

経験したことがないような急激な変化が起きる時代には、MBAの体系的・普遍的な知識に基づいた意見が、意思決定の拠り所となりやすいのです。

MBAはビジネスの体系的な知識のインプットに最適であることが志願者急増の背景と考えられます。

また、文部科学省の『経営系大学院を取り巻く現状・課題について(2018)』によると、「米国の上場企業の管理職等の約4割はMBA取得者である一方、日本の企業役員等は、大学院修了者が1割以下にとどまる」とのことです。現状、日本企業は海外企業に比べて役員等のMBA取得者の割合は少ないですが、企業のグローバル展開や事業規模の拡大を見据えたMBAプログラムの改革が進んでいます。

参考:THE WALL STREET JOURNAL「米有力校でMBA志願者急増、コロナ禍乗り切る術」
参考:文部科学省「経営系大学院を取り巻く現状・課題について」

MBAのメリットは

MBAプログラムでは、ビジネスに必要なさまざまな知識を得ることが可能です。

また、MBA取得を目指して大学院には多様な人材が集まります。そのため、業界や世代、国境を越えて人脈が広がるでしょう。

MBAはビジネスにおける信頼の証明にもつながるため、転職や昇進などにも良い影響を与える点がメリットといえます。

ここでは、MBAのメリットについて詳しく見ていきましょう。

ビジネスに必要な知識が身につく

MBAのプログラムを受けることで、ビジネスに必要な知識が幅広く得られるというのは1つのメリットでしょう。

「マサチューセッツ大学MBAプログラム」の科目の例を見てみましょう。

  • 財務会計(Financial Accounting)
  • 国際マーケティング論(International Marketing)
  • 組織行動論(Organizational Behavior)
  • 戦略の立案と遂行(Strategy Formulation and Implementation)
  • リーダーシップ論(Managerial Leadership)

上記のように、会計に関する知識や組織の動かし方、ビジネス戦略の立案など、組織運営に必要なあらゆる要素を取り扱います。

理論にとどまらず、世界的企業の実例を用いる「ケーススタディ」が多いのもMBAの特徴です。経営者だけでなく、管理職も含めて経営的視点を持つことは資本主義社会では有用です。

※「マサチューセッツ大学MBAプログラム」の科目詳細は「Abitus UMass MBA|MBAプログラム|基礎課程・上級課程の概要」へ。

業界、世代、国境を越えて人脈が広がる

MBAは「ビジネスそのもの」を扱います。そのため、MBAプログラムには業種職種を問わず、さまざまな人材が集まります。

大学院にもよりますが、年齢や国籍にはほとんど制限がありません。

特にアメリカなどグローバル企業が多い国のMBAは学生が多様です。ビジネスがボーダーレスで多様化している今、さまざまなバックグラウンドを持つ学生同士でディスカッションして知見を得ることは非常に有益です。

利害関係のない「学友」を作れるのもMBAならではの魅力で、仕事とは異なった人脈を広げることができます。

転職、昇進といった年収増加・キャリアアップの機会を得られる

MBAの学位は、職務経歴と同様にビジネスにおける信頼の証明となり、年収増加・キャリアアップの機会にもつながります。

転職市場は一般的に30代までと言われていますが、MBAを取得し実務経験を積むことでキャリアアップを目的とした転職や昇進も見込めるでしょう。

また年収面でも、アビタスの2021年5月に実施された「マサチューセッツ大学MBAプログラム」の卒業生へのアンケート調査から過半数の人が年収100万円以上増加したことがわかります。

参考:アビタス「卒業生87%がグローバル業務に従事、37%が年収200万円以上アップ~マサチューセッツ大学MBAプログラム調査リリース~」

MBAの難易度は

MBA取得の難易度は、入学と単位取得の難しさで判断します。大学院によって入学要件や成績の評価方法は大きく異なるため、MBA取得の難易度にも影響を与えます。

入学の難易度

ここでは、入学の難易度に焦点をあてて見ていきましょう。国内MBAと海外MBAの難易度を比較します(アビタス調べ。2023年4月時点)。

関連記事:アビタス「MBAの入試対策とは?入試までの流れや試験科目ごとの対策について解説」

国内MBA

国内MBAの難易度の目安になるのが、大学院の入試倍率です。

『NIKKEI リスキリング』の2020年の調査によると、入試倍率は下記のようになります。

大学院 倍率
国公立大学院 約2.1倍
私立大学院 約1.8倍

入試倍率の全体平均は、約1.9倍です。国公立大学院は入学者数の枠が限られているため、私立よりも倍率が高くなる傾向にあります。

国内MBAの入試でも、経営学や経済学などの知識が求められる小論文(筆記試験)だけでなく、英語試験を設定している大学院もあります。入試試験の内容を事前に確認し、対策をするようにしましょう。

参考:NIKKEI リスキリング「コロナで注目MBA取得 1年目の学費、60万円台も」

海外MBA

次に、海外MBAの難易度です。

『Financial Times』のMBAランキングのうち、上位3校の合格率は次の通りです。

大学院 合格率
Columbia Business School 22.1%(2022年)
INSEAD 23〜39%(2016年)
IESE Business School 約30%前後(毎年平均)

INSEAD・IESEは直近の合格率を公表していないため、2016年の合格率、および一般的に言われている合格率を掲載しています。

海外MBAではTOEFL®やGMAT™でハイスコアを求められるケースが多いため、難易度が高くなる傾向にあります。

地域にもよりますが、海外MBAは講義を英語で行うことが多いため、ビジネスの専門用語なども英語で理解しなければなりません。英語が母国語でない場合、TOEFL®やGMAT™のスコアだけでなく、入学後の講義なども理解できる英語力が必要です。

なお、上記の大学院は海外MBAの中でもトップ校で、他の大学院よりも多くの費用が発生します。また、フルタイム型のため、パートタイム型のMBAとは性質がやや異なるので注意が必要です。フルタイムMBAとパートタイムMBAの違いについては、続く章にて後述します。

参考:Financial Times「Business School Rankings|MBA 2023」
参考:Columbia Business School「MBA|Class Profile」
参考:INSEAD「MBA programme」
参考:Iese Business School「Full Time program|MBA」

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MBAの費用は

日本のMBAの授業料は、私立大学の場合2年間で約300万円程度といわれています。国立大学は100万〜200万円程度です。

海外MBAを見ると、アメリカの有名私立大学では2年間で15万ドルにも達します。これに滞在費を含めると日本円で2,000~3,000万円かかるといわれています。

関連記事:アビタス「MBA取得にかかる費用は? 海外MBA・国内MBAの費用相場を紹介」

MBAの5つの種類

MBAの取得方法は大きく分類すると、次の5つの種類があります。

  • 海外フルタイムMBA
  • 海外パートタイムMBA
  • 国内フルタイムMBA
  • 国内パートタイムMBA
  • オンラインMBA

それぞれ取得する場所や修了までの費用相場、講義に用いられる言語などが異なります。5つの種類の違いを見ていきましょう。

海外フルタイムMBA

海外フルタイムMBAは、海外の大学院に通い、平日の昼間に講義を受講してMBAを取得する方法です。
海外の大学院に入学してMBAを取得するため、仕事は退職または休職、可能であれば会社派遣の制度を利用しなければなりません。

海外パートタイムMBA

海外パートタイムMBAは、海外の大学院で土日もしくは平日夜間に通学してMBAを取得する方法です。
海外パートタイムMBAの事例としては、海外の現地企業に就職または、すでに海外駐在等で海外グループ企業に勤務している社員が、働きながら海外MBAの大学院に通うというケースです。

国内フルタイムMBA

国内フルタイムMBAは、日本国内の大学院で平日の昼間に通いMBAを取得する方法です。
平日の日中に講義が行われるため、仕事を退職または休職、もしくは会社派遣の制度を利用する必要があります。

国内パートタイムMBA

国内パートタイムMBAは、国内の大学院で土日もしくは平日夜間に通学してMBAを取得する方法です。国内で仕事を続けながら、MBAを取得できます。
関連記事:アビタス「MBAを日本で取得する方法は? 国内MBAと海外MBAの違いを解説」

オンラインMBA

オンラインMBAは仕事をしながら、インターネットを通じて自宅や外出先などで受講し、MBAを取得する方法です。受講する場所が限られていないため、どこでもMBAを取得できます。
収録動画を見るスタイルや、リアルタイムで教員やクラスメートとディスカッションしながら学ぶスタイルのMBAオンライン大学院もあります。
関連記事:アビタス「オンラインMBAランキング! オンラインと通学の違いや大学院の選び方」

MBA取得にかかる時間

MBAを取得するまでには、入学準備や講義などに多くの時間を費やします。そのため、仕事への影響を心配する人も多いでしょう。

ここでは、具体的にMBA取得にかかる時間について解説します。

入学準備にかかる時間は大学院の入学要件次第

入学準備は大学院が求める入学要件次第で、かかる時間が異なります。国内MBAでも、手続き面だけの入学準備で済む大学院もあれば、海外MBAと同等の英語力の証明を必要として数百時間の学習を要する場合もあります。
海外MBAの場合は、TOEFL®、GMAT™で高得点が取れる英語力とMBAレベルに耐えうる知識を証明するためのテストに2年程度の準備が必要といわれています。
「マサチューセッツ大学MBAプログラム」の場合、英語力証明のためにTOEIC®(国際コミュニケーション英語能力テスト)700点が必要ですが、入学時点では不要です。

MBAの種類で退職・休職手続きが必要

先述したように、MBAプログラムもフルタイムで通う必要がある場合とそうでない場合があります。
フルタイムの国内MBAプログラムを社会人が選択した場合、昼間に大学院に行かなければならないので、退職または休職する必要があります。
一方で、オンラインかつ収録配信をしている、パートタイム型MBAを選べば、仕事を続けながら在学することができます。

修士課程は2年が標準だが履修のペースで融通

大学院の修士課程ですから、入学から修了までの期間は2年程度が標準です。ただこれはフルタイム(日中の通学)が前提です。

大学院によっては、夜間に講義を実施していたり、オンラインで実施していたり、履修ペースに融通がきくこともあります。

「マサチューセッツ大学MBAプログラム」の講義は週末にありますが、アーカイブ配信もしており、必ずしも週末に受講する必要はありません。在籍可能期間は最長5年間ですので、仕事と並行しながらMBAを取得することができます。

MBA取得者の声

ここからはMBA取得者の声を紹介します。

製薬会社広報の吉田知恵さんは育児休暇中にマサチューセッツ大学MBAプログラムを受講し、MBAを取得しました。

吉田さんは転職や起業ではなく、会社に貢献するためにキャリアの引き出しを増やすという目的でMBA取得を目指すようになりました。具体的には実務経験では補えないビジネスの知識や体系的な知識を身につけようと考えたそうです。

在職中、MBAへの挑戦をずっと悩んでいた吉田さんの決意を後押ししたのは妊娠したことでした。キャリアにブランクができることに不安を覚え、妊娠が発覚したのをキッカケに、マサチューセッツ大学MBAプログラムの受講を決意しました。

勤務先がグローバル企業であったため、海外MBAであることは欠かせない条件でした。また、マサチューセッツ大学MBAプログラムはAACSB認証を取得しているため、質の高さが保証されている点が魅力です。

加えて、オンラインで学習できる点も欠かせない条件でした。マサチューセッツ大学MBAプログラムはオンラインで受講できるプログラムでありながら、基礎課程の6科目は新宿本校に通うことができます。

できる限り新宿本校に通うことで、ネットワークを作り、かけがえのない仲間を得ることもできました。

また、サポート体制が充実しており、アビタスの事務局に相談に乗ってもらったり、学習で教室を借りたりすることもできました。※1

日本語のサポートテキストの利用や、アビタスを通して課題・履修の疑問を質問できたので、安心して受講できました。

※1:一部校舎の利用ルールが変更されている場合がございます。現在の状況はホームページやスタッフまでご確認ください。

参考:Abitus UMass MBA「選ばれる理由|卒業生の声|吉田知恵さん」


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