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【第1回】サイボウズはなぜ「辞めた人が戻ってくる会社」なのか?
【第2回】「1人1制度」がサイボウズで機能する背景とは?
【第3回】「上司がいなくても組織は回る」、サイボウズ流“決めないリーダーシップ”の正体
【第4回】「人を信じる経営」がなぜ成果を生むのか──サイボウズに学ぶ“設計された信頼”の力
目次
多くの企業が抱える「自由な働き方」のジレンマ
「選べる」から「設計する」自律的働き方へ
“多様性が成り立つ組織構造”の設計
透明性×共感が育む「公正な自由」
成果が出る仕組み:構造×内発的動機づけ
この分析にMBAの学びはどう活きるか?
多くの企業が目指す“柔軟な働き方”ですが、それは簡単ではありません。
・フルリモートにしたらチーム連携が崩れた
・副業を解禁したら本業に集中しなくなった
・育児・介護配慮が不公平感を生んだ
自由や多様性は、設計なしに導入すると組織の一体感や成果創出力を下げてしまう──これが現実です。
しかし、サイボウズはそれを克服しています、「1人1制度」「働き方完全カスタマイズ」を打ち出しながら、チームとしての生産性・一体感を維持し続けているのです。
サイボウズでは、「制度を自由に選ぶ」のではなく、「制度そのものを自分でつくる」という発想を取っています。
具体例:
・フルリモートを選ぶ社員と、毎日出社を選ぶ社員が共存
・週3勤務、週4勤務、副業フルタイムなどが同時に存在
・時間制約のある社員が、時間に縛られない評価で成果を出す
この“1人1制度”は、単なる柔軟性の話ではなく、「自由の責任」を個人に渡し、それをチームで支える仕組みとして設計されているのです。
多様性をチームとして成立させるには、個々の事情を前提とした構造的ルールと技術的支援が必要です。
要素 | サイボウズの対応 |
---|---|
情報共有 | 社内SNS「kintone」で全情報をオープン化。個別報告が不要に |
評価制度 | 成果だけでなく“チーム貢献度”を可視化し、多様性を支える行動を評価 |
会議設計 | すべての会議を録画・記録・非同期化し、時間制約に配慮 |
支援文化 | 同僚が他メンバーの“働きやすさ”を補完する設計を制度化 |
つまり、サイボウズでは“多様性を前提に制度と文化を再設計”しているため、「個別最適」と「全体最適」が両立しているのです。
自由が広がると、不公平感が広がるのが通常です。しかし、サイボウズではその逆。
なぜなら、「誰がどんな理由でどんな制度を選び、どう働いているか」がすべて社内で共有されているからです。
・介護、育児、治療、学習、副業──多様な背景が共有され、尊重される
・社員同士がコメントで支援や共感を寄せる文化がある
・「チームでカバーし合う」前提が制度と評価で整っている
これは、MBA的には「心理的安全性」×「構造的透明性」の融合にあたります。
「不満が出ない制度」ではなく、「不満が出ても共感で解消できる関係性」を前提にした制度設計なのです。
サイボウズでは、自由である一方で、社員一人ひとりが“自分の仕事に責任を持つ”設計が徹底されています。
・成果は可視化され、共有される(kintoneによる進捗公開)
・チームで補完し合うために、進捗を放置できない構造
・自分で制度を設計した分、“言い訳”ができない意識が働く
これは、MBAで学ぶ「内発的動機づけ」を、制度設計と文化で支えるモデルです。
サイボウズの働き方は、以下のようなMBA領域と深くつながっています:
MBA分野 | 対応ポイント |
---|---|
組織設計論 | 多様性前提の制度構築、柔軟性と透明性の設計 |
人材マネジメント | 評価・報酬と自己選択制度の整合性設計 |
組織行動論 | 自律的動機づけ、心理的安全性、チーム力 |
テクノロジー活用 | 社内情報共有ツールの“戦略的導入”による働き方の変革支援 |
単なる「優しい制度」ではなく、「設計された自律環境」として見ることで、サイボウズの本質が見えてきます。
次回第3回では、サイボウズのリーダーシップと組織の意思決定プロセスに焦点を当てます。
なぜこのような自由な組織が、ブレずに成長できるのか?
“管理しない経営”の真の姿を明らかにします。
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