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簿記2級は、経営管理に役立つ知識の証明になり企業から求められる資格で、日本商工会議所が年3回主催しています。 簿記を理解することで企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力や基礎的な経営管理や分析力が養えます。 公認会計士や税理士を目指す方や、USCPA等の資格と組み合わせてキャリアアップを狙う方も多いでしょう。
そんな簿記2級ですが一部で「取得しても意味がない」と言われることも。 この記事では、簿記2級は意味がないと言われる理由や合格するメリット、向いている方や米国公認会計士との比較を解説します。
目次
簿記2級が意味ないと言われる理由
簿記2級を合格するメリットとは
簿記2級に向いている人
米国公認会計士(USCPA)という選択肢
年間で約60万人が受験する「日商簿記」は社会的に高い信頼と評価を得ています。 簿記2級がなぜ「意味がない」と言われるのか、理由にはどのようなものがあるでしょうか?
簿記は年間約60万人が受験しており、簿記2級では毎年約15万人が試験に挑んでいます。 多くの取得者がいるのは、沢山の企業が社員に対して簿記検定の資格取得を奨励していたり、大学や短大の推薦入試、単位認定の基準に採用されていたりするためでしょう。
「取得者が多い=資格自体に希少性がなく意味がない」ではなく、簿記がビジネスパーソンにとって必須レベルの知識であることを逆に証明しています。
簿記2級に合格するには会計・経理の初学者で350〜500時間程度の勉強時間が必要とされています。 1日に3時間勉強した場合、約4〜6カ月かかる計算になるため、この時間が無駄だと感じる方もいるでしょう。
費用は受験料(統一試験)で4,720円(税込)、その他テキスト代や人によってはスクール受講費用がかかります。 約4〜6カ月以上の勉強期間を確保してまで取るべき資格であるか疑問に感じる方には「意味がない」という結論に至ることもあります。
簿記2級は、高度な商業簿記・工業簿記を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるレベルであるため、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うのに有効です。
(株)リクルートキャリアの「企業が応募者に求める資格ランキングトップ10」では簿記2級が1位になっており、採用担当者の多くは簿記合格の価値を認識しています。 一方で、簿記2級を取得しているから即就職や転職に有利とならないのも現実です。 経理職の場合は簿記2級を所持せずに実務をこなしている方も多くいるため、「資格よりも実務経験が有効」とされることがあります。
ただし採用時に簿記の資格は無関係とする会社でも、内定後や採用後に社員教育を実施していたり、商社や金融、製造、小売、サービス業などでは簿記検定3級合格を義務付けたり、合格しないと昇進試験を受けられない会社もあります。 実務経験の有無に関係なく、簿記2級の資格は就職や転職、昇進に少なからず良い影響をもたらすと言えます。
日商簿記は民間資格であるため、国家資格である公認会計士や税理士、司法書士のように資格を利用して独立開業することができません。
ただし簿記で修得した知識は公認会計士や税理士へのチャレンジにも活かすことができるため、無駄になることはありません。
2015年に「10〜20 年後に日本の労働人口の 49%が人工知能(AI)やロボット等で代替可能になる」という試算を野村総合研究所が公表しました。 代替可能なものに会計・経理も含まれているため、簿記2級を取得しても将来的には自動化されAIに仕事を奪われるのでは?という声もあります。
しかし、会計・経理の仕事の作業部分はAIに代替できたとしても、決算書や財務諸表をみて判断や確認するのは必ず「人」が行う必要があり全てがAIに代替できるわけではないと言えるでしょう。
簿記2級を取得することで企業の経理・会計、営業、管理など多種多様なビジネスシーンで知識を活かすことが出来ます。 前述したように、資格認知度が高く採用担当者の多くは簿記合格の価値を認識しているため、就職・転職に有利に働きます。 財務諸表の数字を読み解くことで企業の経営状況把握、自社や取引先企業の経営状況を分析できるのもメリットです。
簿記2級は「社会人の一般常識・基礎力として、簿記の知識は必要不可欠」であるためビジネスパーソンとして取得すべき資格です。 簿記検定試験に向けて学習し合格した経験は、就職活動をするうえで自己PRの材料にもなります。
公益財団法人全国商業高等学校協会調査・広報部が作成した「大学の推薦基準となる商業の資格・検定の資料」によると全国78の大学が大学推薦入試で簿記資格取得者を優遇しています。
また、簿記2級を採用基準にしている会社があったり、入社後に合格していると同期の方より早くスタートが切れるメリットもあります。 さらに高い資格(簿記1級・税理士・公認会計士等)へステップアップしたい人にも簿記2級の知識は役に立ちます。
簿記2級と比較されることの多い資格が米国公認会計士(USCPA)で、就職・転職・キャリアアップに繋がる会計と英語を操れる人材の証明になるとして近年注目されています。 監査法人・税務業務等は当然として、国内外問わずグローバルな活躍ができるため、簿記2級取得と共に検討してみるのも良いでしょう。
簿記2級とUSCPAを比較し、どういった違いがあるかを簡単に解説します。
学生や未経験の方や日本の一般企業での就職を考えている場合は簿記2級の方が認知度が高く、有利に働くこともあります。 USCPAは英語・会計・IT知識が高いレベルで身につくため、年収水準が高いグローバル企業や外資系企業の就職・転職に有利です。
USCPAは監査法人だけに限らず、一般企業での経理・財務、CFO・CEOなどのトップ・マネジメントを含めた幅広いポジションで活躍しています。
実務経験+USCPAという合わせ技が年収やキャリアップに繋がるため、仕事と並行してUSCPAに挑戦する受験生も多くいます。
簿記2級に必要な勉強時間は初学者で350〜500時間程度、USCPAの資格取得に必要な勉強時間は一般的に1,200~1,500時間と言われています。 勉強時間に関しては、USCPAよりも簿記2級の方が少ないことが分かります。
学習範囲は簿記2級が商業簿記と工業簿記の2科目に対して、USCPAは4科目で構成されており出題は全て英語です。
簿記2級の商業簿記はUSCPAの科目であるFAR、工業簿記はBECと勉強範囲が重複しています。
簿記2級の難易度は過去10回の最高合格率は2021年11月の30.6%であり、最低合格率は2021年2月の8.6%、USCPA(日本在住者)の平均科目合格率は2019年では41.2%と3人に1人以上が合格しています。
合格率では数字上はUSCPAの方が合格しやすく感じますが、実際には簿記2級よりも勉強量や出題範囲の広さからみて難しいとされています。
USCPAは、会計業務未経験の方でも、監査法人や会計事務所、コンサルティングファーム、大手企業の経理部門など様々な業種からオファーを得ています。 実際に監査・税務業務を行っている方は全体の4割以下と半数を下回っており、一般企業での経理・財務や、CFO・CEOなどのトップ・マネジメントを含めた幅広いポジションで活躍しているので、簿記2級取得と共にUSCPAへの挑戦も検討してみましょう。
USCPAを取得するには英語の能力も問われ、1,200~1,500時間の学習が必要です。 自分だけでUSCPAの学習をするのが大変な場合は資格スクールを利用しましょう。 国際資格の専門校であるアビタスでは、5,000人以上のUSCPA合格者を輩出しています。 (2022年2月末時点)
オリジナルの日本語教材で学習できるほか、サポート期間はUSCPAの標準学習期間の3倍以上の5年間あり、多くの方に安心していただけています。 通学・eラーニングかはフレキシブルに選択でき、スキマ時間での学習も簡単に行えます。 合格後もエージェント機能を社内に持っているため、転職やキャリアアップをサポートしてくれます。
USCPAの合格を狙うならアビタスの利用をぜひ検討してみてください。 アビタスでは、オンラインでUSCPAの概要や活かし方がつかめる「USCPA説明会」を行っています。USCPAに興味がある方は、まずは無料の説明会にお申込みください。
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