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情報処理安全確保支援士(略称:登録セキスペ)は、サイバーセキュリティについての国家資格です。情報セキュリティの管理・設計・運用を担う高度な専門家として認定されています。
「情報セキュリティを学びたい」「サイバーセキュリティの専門家であることを客観的に証明したい」という人の中には、情報処理安全確保支援士の資格取得を検討している人もいるでしょう。
本記事では、情報処理安全確保支援士の難易度や合格率、試験の概要を分かりやすく解説します。合格のポイントや関連資格についても触れますので、受験を検討する際の参考にしてください。
目次
情報処理安全確保支援士とは
情報処理安全確保支援士の試験概要と合格率
情報処理安全確保支援士の難易度って?
情報処理安全確保支援士試験合格のポイント
情報処理安全確保支援士に関連する他の資格
情報処理安全確保支援士の難易度を把握して受験を検討しよう
情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティ対策を推進する人材であることを証明する国家資格で、情報処理分野における唯一の士業です。
「登録セキスペ」あるいは「セキスペ」という略称で呼ばれることもあります。これは、「情報セキュリティスペシャリスト試験」をベースに開始された試験であるためです。
主な業務は次の通りです。
情報処理安全確保支援士となるには、試験合格に加え登録が必須です。登録後は「登録セキスペ」として、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の公的名簿に掲載されます。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」
参照:独立行政法人情報処理推進機構「 ITスキル標準(ITSS)|2. ITスキル標準とは―ものさしとしてのスキル標準」
情報処理安全確保支援士試験に合格すると、情報セキュリティについての知識やスキルがあることを客観的に証明できます。国家資格のため信頼性が高く、企業によっては資格保有者に手当が付くケースもあるようです。
ここからは、情報処理安全確保支援士の以下2点について詳しく解説します。
試験受験を検討している人は参考にしてみてください。
情報処理安全確保支援士試験は年に2回、4月(春期)と10月(秋期)に実施されます。試験は選択式と記述式の2種類とされており、詳細は以下のとおりです。
項目 | 試験時間 | 出題形式 | 出題数・解答数 |
---|---|---|---|
午前Ⅰ | 9:30~10:20(50分) | 選択式(4択) | 出題数:30問 解答数:30問 |
午前Ⅱ | 0:50~11:30(40分) | 選択式(4択) | 出題数:25問 解答数:25問 |
午後 | 12:30~15:00(150分) | 記述式 | 出題数:4問 解答数:2問 |
※表の内容は2025年4月時点の情報です
午前は選択式、午後は記述式の試験です。特に、午後の試験は150分と長く、専門的な知識のほか集中力も欠かせません。
受験を予定している人は申込期間を事前に確認し、忘れずに手続きを行いましょう。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「試験情報|情報処理安全確保支援士試験」
なお、情報処理安全確保支援士試験には、免除制度があります。以下のいずれかの場合、共通的な知識を問う「午前Ⅰ」の試験が免除されます。
一部免除対象となる成績を取った後、2年後の同時期試験までは何度でも免除申請が可能です。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「試験の概要|午前Ⅰ試験免除 情報処理技術者試験の高度試験、情報処理安全確保支援士試験」
情報処理安全確保支援士試験は、「午前Ⅰ」「午前Ⅱ」「午後」の3つです。各試験とも100点満点で、合格するには各試験全てで60点以上を獲得しなければなりません。
過去5年分の合格率は次の通りです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年度春期 | 13,964 | 2,703 | 19.4% |
2020年度秋期 | 11,597 | 2,253 | 19.4% |
2021年度春期 | 10,869 | 2,306 | 21.2% |
2021年度秋期 | 11,713 | 2,359 | 20.1% |
2022年度春期 | 11,117 | 2,131 | 19.2% |
2022年度秋期 | 13,161 | 2,782 | 21.1% |
2023年度春期 | 12,146 | 2,394 | 19.7% |
2023年度秋期 | 14,964 | 3,284 | 21.9% |
2024年度春期 | 14,342 | 2,769 | 19.3% |
2024年度秋期 | 17,324 | 2,615 | 15.1% |
過去5年の平均合格率は19.64%と2割を切っており、難易度の高い試験といえます。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料 令和7年度春期試験」
情報処理安全確保支援士は、情報処理技術者の国家試験の中で最もレベルの高い「スキルレベル4」に位置付けられています。
ここでは、試験の難易度を具体的に見ていくために、次の2点について解説していきます。
詳しく見ていきましょう。
前述の通り、応用情報技術者試験に合格していると、情報処理安全確保支援士試験の一部が一定期間免除されます。
このことから、情報処理安全確保支援士試験は、応用情報技術者試験合格レベルの知識が必要な、高度な試験といえるでしょう。
なお、応用情報技術者試験は、レベル3に分類されます。
合格までに必要な勉強時間は、最低でも200時間とされています。ただし、これは応用情報技術者試験合格レベルの知識がある場合です。
セキュリティに関する前提知識がない場合や、他の情報処理技術者試験を受けたことがない場合は、600時間程度が必要といわれています。
また、偏差値は67程度ともいわれており、十分な学習と深い理解が必要といえるでしょう。
情報処理安全確保支援士の合格を目指すのであれば、ポイントをおさえて試験に臨むことが大切です。
効率よく合格を目指すためには、次の2つのポイントを意識しましょう。
それぞれについて解説します。
前述した通り、情報処理安全確保支援士試験には、「応用情報技術者試験の合格者」など、一定の条件を満たすと「午前Ⅰ」の試験を免除される制度があります。
条件に該当する人は、受験申込時に「合格証書番号」または「午前Ⅰ通過者番号」を入力することで、「午前Ⅰ」の試験が免除されます。免除をうまく利用することで、他の試験への学習に集中して取り組めるようになるでしょう。
免除制度は、対象となる試験の合格から2年後の同時期試験まで有効です。期間内であれば何度でも利用できるため、該当する人は積極的に活用しましょう。
情報処理安全確保支援士試験を主催する情報処理推進機構(IPA)は、過去問題とその解答例・採点講評を公開しています。
過去問題を活用し、出題傾向を把握することが大切です。特に「午前Ⅰ」「午前Ⅱ」は再出題や類似問題も多く見られます。
解答例や採点講評を丁寧に読み込み出題者の意図を理解すると、得点アップにつながります。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「過去問題|問題冊子・配点割合・解答例・採点公表(2024年度、令和6年度)」
サイバーセキュリティや情報セキュリティに関する資格は、情報処理安全確保支援士だけではありません。
例えば、次の資格があります。
ここからは、それぞれの資格の特徴や概要を紹介します。資格を複数有していることが、キャリアアップにつながるケースもあるため、しっかりとチェックしておきましょう。
システム監査技術者とは、企業が使用している情報処理システムを、独立した客観的な視点で点検・評価し、経営のリスク解決に向けたアドバイスを行う人材です。
IPAが実施する国家試験の1つで、情報処理安全確保支援士と同様「スキルレベル4」に該当します。2024年度のシステム監査技術者試験の合格率は16.7%で、非常に難易度の高い資格といえます。
関連記事:アビタス CISA®「システム監査技術者試験とは?難易度や合格率、関連資格を紹介」
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 統計資料(令和7年4月)」
CISA®とは、”Certified Information Systems Auditor”の略称で、日本語では「公認情報システム監査人」と呼ばれています。情報システム監査、セキュリティ、コントロールに関する国際的な資格です。
内部統制やシステムコントロールの重要性が高まる中、CISA®のニーズは年々増加しており、日本国内だけでなく、外資系企業やグローバルな環境で活躍したいという人からも注目されています。
関連ページ:アビタス CISA®「公認情報システム監査人(CISA®) とは?資格の概要や魅力を解説」
情報処理安全確保支援士はサイバーセキュリティ分野の国家資格です。「スキルレベル4」に位置付けられており、その難易度は高いといえるでしょう。
試験は年に2回、4月と10月に実施されています。直近5年間の平均合格率は19.64%と2割を下回る難関試験です。特に実務経験のない人にとっては難易度が高く、初心者が合格を目指す場合、約600時間の学習が必要とされています。
サイバーセキュリティや情報セキュリティに関する資格としては、その他にもシステム監査技術者試験やCISA®が挙げられます。自分のキャリアプランを踏まえた上で、取得を検討してみるとよいでしょう。
情報セキュリティ監査に役立つ、CISA®の取得を目指すならアビタスを検討してみましょう。
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