私は新卒で現在の勤務先から内定をいただいた後、USCPAの学習をスタートしました。大学時代にはカリフォルニア大学バークレー校に1年間留学した経験があり、グローバルな環境で学ぶ中で、ビジネスの力を強く感じる一方、自分にはビジネス知識が不足していると痛感しました。

USCPAを目指した理由は大きく三つあります。
第一に、ビジネスに関する専門性を高めたいと思ったからです。公共政策を専攻していた私にとって、会計や監査の体系的な学びは、視野を大きく広げてくれると感じましたし、実際にその通りだったと思います。
第二に、英語力を業務に結びつけたいという思いです。留学経験はありましたが、実際に英語を使って専門的な仕事を遂行する自信は十分ではありませんでした。そこで、USCPAの学習を通じ、英語で会計・監査を理解し、発信する力を身につけたいと考えました。
第三に、将来の自分への投資です。将来的に海外での就職や起業を視野に入れている私にとって、USCPAはキャリアの選択肢を広げる心強い資格になると感じました。

USCPAの学習を通じて得たことは大きく三つあります。
第一に、諦めずにやり切る精神力です。社会人として働きながら試験勉強を続けるのは簡単ではなく、自分を律する力が鍛えられました。
第二に、ビジネスに関する幅広い基礎知識です。会計・監査・経済学・アメリカの法律などを学ぶことで、経営のルールを理解する視点が得られました。
第三に、自分の興味・関心を見つめ直すきっかけになったことです。勉強の過程で挫けそうになった時、「なぜ自分はこれをやっているのか」と問い直す時間がありました。その問いかけが、むしろ自分の未来を見つめ直すきっかけになりました。

会計が得意でも、英語が完璧でもなくても、USCPAは挑戦できます。私は会計のバックグラウンドがない状態から学習を始めましたが、粘り強く取り組むことで合格することができました。

USCPAの勉強は長距離走のように時間と根気を要する試験で、暗闇を走っているように感じる瞬間もありました。「学びのプロセス自体に価値がある」と強く信じながら、楽しむ気持ちを持ちながら進めることが大切だと思います。