本ウェブサイトでは、Cookieを利用しています。本ウェブサイトを継続してご利用いただく際には、当社のCookieの利用方針に同意いただいたものとみなします。
本ウェブサイトでは、Cookieを利用しています。本ウェブサイトを継続してご利用いただく際には、当社のCookieの利用方針に同意いただいたものとみなします。
USCPAの合格は「実務で通用する会計人材」になるためのスタート地点です。しかし、現場に出てすぐに求められるスキルの一つが 「Excelの実務力」 だということをご存知ですか。
監査法人、経理部門、ファイナンスチームなど、USCPAが活躍する現場では、日々大量の会計データを扱います。そこで、正確でスピーディな処理ができるExcelスキルは必須になっています。現場で信頼される人材になるために、ぜひマスターしておきましょう。
この記事では、USCPA合格者が押さえておきたい実務向けExcelスキル7選を、現役経理マンのUSCPAが解説します。
目次
USCPA合格後に役立つ!Excel実務スキル7選
Excel力はUSCPAの「武器」になる
早速、実務で役立つExcel実務スキルを解説します。
ピボットテーブルは、仕訳明細や会計データの大量処理において最も頻繁に使用される機能の一つです。
USCPAが携わる監査や経理の実務では、例えば総勘定元帳(GL)の取引データを、科目別や月別、部門別に集計・分類することが日常的に求められます。ピボットテーブルを使えば、数千行にわたる取引データもドラッグ&ドロップで簡単に要約でき、レポート作成の手間が大幅に削減されます。
また、「スライサー」や「タイムライン」といった補助機能を使うことで、特定の条件に基づいたフィルタリングも直感的に可能です。複雑なデータの中から必要な情報を一瞬で取り出せる、非常に便利な機能です。一見すると取っつきづらい機能であるため意外と活用できていない方もいますが、直感的に使えて便利ですのでUSCPA取得者はぜひ早めにマスターしてください。
VLOOKUPやXLOOKUPは、複数のデータセットを統合・照合する際に欠かせない関数です。例えば、会計ソフトから出力された仕訳データと、顧客マスタ・商品マスタといった外部情報を照合する際、これらの関数を使えば、コードやIDに基づいた正確なデータ結合が可能になります。
実務では、「コードはあるけど社名が表示されていない」「英語名称と和名の整合性を確認したい」など、突合チェックの場面が非常に多くあります。「一つ一つ目で確認することも可能なのでは?」という方もいるかもしれないですが、実務では膨大な量のマスターを扱うため、実際に目で一つ一つ確認することはほぼ不可能です。XLOOKUPはVLOOKUPの上位互換であり、エラー処理や左方向の検索、範囲外対応にも優れています。
USCPAがこれらの関数を使いこなせれば、資料作成の精度とスピードは格段に上がります。
IF関数は、条件に応じて処理を切り分けるための基本関数であり、レビューや異常値チェックに大活躍します。例えば「金額が一定額を超えたらアラートを出す」といった条件付き表示を行うことで、ヒューマンエラーの見逃しを防ぐことができます。
さらに、ANDやOR関数と組み合わせれば複数条件にも対応可能です。例えば「売上が一定額を超え、かつ地域が海外である場合に『外貨確認要』と表示」といった使い方も可能です。
実務ではチェックリストの自動化や、レビュー資料への注釈表示に役立ちます。手作業では見逃してしまいがちな例外を自動で可視化することで、作業効率も精度も大きく向上します。
条件付き書式は、データの状態に応じて自動的にセルの色や書式を変更する機能で、レビューや監査対応において極めて有効です。例えば、「金額がマイナスの場合は赤字で表示」といった設定が可能です。
実務では、決算数値の分析等において、異常値やミスを素早く発見できるかが鍵となります。
条件付き書式によって視覚的に問題を浮かび上がらせれば、確認漏れを未然に防げるだけでなく、レビュー時間の短縮にもつながります。加えて、社内共有資料でもデータの信頼性が視覚的に伝わるため、報告書の品質向上にも貢献します。
SUMIFSやCOUNTIFSは、複数条件に基づいて数値の合計や件数を集計する関数です。例えば、「2025年1月に発生した売上高の合計」や「管理部門に属する交通費の件数」といった具体的な情報を抽出する際に非常に有効です。
SUMやCOUNTといった単純集計よりも、フィルター要素を多く含む場面ではSUMIFS/COUNTIFSの出番です。さらに、これらの関数で抽出したデータをグラフと連動させることで、視覚的にも分かりやすい資料を作成できます。
データ分析の第一歩として、非常に基本的でかつ重要なスキルです。
軽視されがちながら意外と重要なのが、テンプレートの整備・構築です。例えば、月次決算のToDoリスト、売上集計表、GL明細の照合チェックリストなどをExcelで整備し、チームで共有することで業務の属人化を防ぎ、全体の効率化に大きく寄与します。
属人化を防ぐという点が肝で、各々が好き放題作ると成果物の体裁がバラバラかつ、クオリティが安定しないことが往々にしてありますが、テンプレートを用意することで、だれが作っても最低限のクオリティが担保されることになります。
また、数式や条件付き書式を盛り込んだ「スマートなテンプレート」は、他のチームメンバーにも重宝されます。会計知識にExcelスキルが加われば、テンプレ作成が自身の強みとして社内で認知されることもあります。実際、私も数多くのテンプレを作ってきましたが、長年重宝され続けています。テンプレは「仕組みで仕事を回す」第一歩です。
Excelのショートカットキーを使いこなせる人は、単純作業にかかる時間を大幅に短縮できます。例えば、「Ctrl + T」 でテーブル化、「Alt + E, S, V」 で値貼り付け等です。これらはマウスで操作するよりもはるかに速く、正確です。
決算のように大量のExcelファイルを処理する業務では、1ファイルあたりの作業時間を数秒〜数分短縮できるだけで、積み重なれば大きな成果になります。業務スピードで差がつく今、ショートカットは必須スキルです。
ここまでで、USCPA合格後に役立つExcel実務スキルを解説しました。
USCPAに合格することで、あなたは会計の専門知識を証明する強力な武器を手にしました。しかし、その知識を実際の職場で「使えるかどうか」は、Excelという「実務ツール」を使いこなせるかに大きく左右されます。
Excelを業務に活かせる人材はどの現場でも高く評価されます。特に、監査法人や経理・財務の部署では「正確に、早く、見やすく」データを処理できるかが成果につながります。
USCPAの知識とExcelスキルが組み合わされば、あなたは“数値を語れる会計プロフェッショナル”として、企業内外で重宝される存在になれるはずです。ぜひ、今回紹介した7つのスキルから自分に必要なものを選び、少しずつ実務に取り入れてみてください。少しずつ取り入れるという意識の変化が、USCPAとしてのあなたの価値を高めることでしょう。
国際資格の専門校であるアビタスでは、7,000人以上のUSCPA合格者を輩出しています。日本在住合格者の78.5%はアビタス卒業生です。
さらに会計初学者や英語力に不安な方でも学習できるように、オリジナルの日本語教材を使用しています。
また、オンラインでUSCPAの概要や活かし方を学べる「USCPA説明会」を実施しています。いきなり対面の説明会への参加が不安な方のためにも、オンラインにて無料で参加できる無料説明会です。
USCPAに興味があるけれどどうしようか悩んでいる方は、ぜひ一度アビタスの無料説明会への参加を検討してみてください。