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  • 2025/07/04公開
  • 2025/07/04更新

USCPA試験 各科目の学習順の考え方

USCPA試験 各科目の学習順の考え方

USCPA(米国公認会計士)は、科目合格制を採用している資格であり、社会人でも受験がしやすい試験制度となっています。 このため、効率的な学習のためには、学習する科目の順番が重要となります。

今回は、USCPA試験における、科目の学習順序の整理の仕方をご説明したいと思います。

目次
試験科目
おすすめの受験順
アビタスでは受験科目の相談にも乗っています

試験科目

USCPA試験は、必須科目3科目と選択科目1科目の合計4科目に合格する必要があります。まず、各科目の内容について解説します。

必須科目

必須科目は、全ての受験生が受験する必要がある科目(3科目)です。

FAR (財務会計)

FARは、財務会計に関する科目であり、会計士として実務をこなす上で基礎となる知識が幅広く出題されます。米国会計基準に基づく企業会計の重要な概念、企業結合や税効果会計の他、州・地方政府、非営利組織団体に適用される公会計についても学習します。

出題範囲は企業会計が約8~9割、NPO・政府会計が約1~2割を占め、広範囲にわたる会計基準が問われます。FARの学習範囲には、USCPA試験の他の科目に取り組む際の基礎となる知識が多く含まれています。学習範囲が最も広く、会計に関する体系的な理解が求められる科目であり、計算問題の比率が高い傾向にあります。

AUD (監査及び証明業務)

AUDは、会計監査と証明業務に関する科目で、監査計画や監査手続、監査報告等の監査プロセスについて、米国の監査基準で理解すると同時に、国際監査基準(ISA)との比較についても学習します。また、監査人が身に着けておくべき基本的な経済学の知識も学習をします。

具体的な計算力も必要ですが、概念的な理解が求められる問題も多く、実務経験や英語力が不足していると苦戦しやすい科目と言われています。監査基準や倫理規定に基づいた論理的思考力や判断力が重要となり、正解が一つに絞りづらい選択肢から最も適切なものを選ぶ能力が問われます。

REG (税法及び商法)

REGは、アメリカの税法とビジネス法に関する科目です。税法では、個人や法人が納める所得税やその申告手続き、税務上のUSCPAの責任について学習します。ビジネス法では、米国におけるビジネス法の体系を整理した上で、各ビジネス法の規定やUSCPAの法的責任について学習します。

出題範囲は税法が約8割、ビジネス法が約2割であり、法律科目であることから、暗記が問われる論点が多いことが特徴です。このため、暗記が得意な方にとっては、比較的取り組みやすい科目とされます。税法、ビジネス法ともに、米国特有の法律知識が必要となり、専門用語の理解も重要です。

選択科目

選択科目は、3科目の中から1科目を選択して受験します。

BAR (ビジネス分析及び報告)

BARは、ビジネス分析および報告に関する科目で、FARの発展的な内容が多く含まれます。データ分析に焦点を当て、財務リスク管理や予測を含む財務計画手法などを学びます。また、収益認識とリース、企業結合、デリバティブとヘッジ会計、従業員福利厚生計画の財務諸表の評価などの高度な会計・レポートスキルや、州および地方自治体の会計も含まれます。

多くの範囲がFARの知識を前提としたものであり、FARで学んだ会計知識をビジネスの意思決定や分析に応用する能力が問われます。

TCP (税法遵守及び税務計画)

TCPは、税法遵守および税務計画に関する科目で、REGの発展的な内容が多く含まれます。個人・法人の税務コンプライアンスと、個人・法人の財務計画について学びます。個人税務計画では、総所得に対する包含と除外、贈与税のコンプライアンスと計画などを学びます。法人税務コンプライアンスには連結納税申告書、複数管轄の税務問題、法人とその所有者間取引が、事業体の計画には事業体の設立および清算の税務処理等が含まれます。

REGで学んだ税法知識をより深く掘り下げ、実践的な税務計画に適用する能力が問われます。複雑な税務シナリオに対する解決策の提案や、税務戦略の立案など、実務に近い内容が出題されます。

ISC (情報システム及び統制)

ISCは、情報システムおよび統制に関する科目で、テクノロジーとビジネス管理に焦点を当て、IT およびデータガバナンス、内部統制テスト、ネットワーク セキュリティ、ソフトウェア、アクセス、エンドポイント セキュリティを含む情報システム セキュリティ等を学びます。また、SOCの取り組みに関する内容も含まれます。

ITに関する専門的な知識が求められ、AUDでも問われる内部統制やリスク管理の論点が含まれます。新しいITテクノロジーがビジネスに与える影響や、それに対する監査・統制のあり方について理解を深める必要があります。実務的な内容が多く、情報セキュリティの基礎知識も問われます。

おすすめの受験順

それではここから、受験の順番についてご説明します。

最初の科目はFAR

まず最初は、FARから受験することをおすすめします。FARはUSCPAの全科目の基礎となる財務会計の知識を幅広く網羅しており、この科目を最初に学習することで、会計の全体像を把握しやすくなります。ボリュームも大きいため、FARの学習を通じて、継続的な学習習慣を身につけることもできます。

2科目目以降は、選択科目の検討とセット

FARに無事に合格した場合、2科目目に何の科目にチャレンジするかは、選択科目によります。3つの選択科目は、それぞれ異なる必須科目との関連性が強いため、それらの関連科目と連続して受験できるスケジュールを組み立てるのが有効でしょう。

BARの場合:BAR⇒AUD⇒REG

BARは、FARの応用論点・発展論点が多く出題される科目です。FAR合格後、内容的に関連性の高いBARを次に受験すると、FARで得た知識を応用しながら効率的に学習を進めることができます。多くの受験生がこの組み合わせを選択しており、知識の定着に有利です。

また、AUDはFARの知識に基づいて作成された財務諸表のチェック方法を学ぶ科目であるため、こちらもFAR・BARの受験後の流れで学習することをおすすめします。

この場合、最後の科目は比較的独立性の高いREGを選択されることをおすすめします。

TCPの場合:AUD⇒REG⇒TCP

TCPは、REGの応用論点・発展論点が多く出題される科目です。このため、REGの学習後から引き続いて学習するスタイルをおすすめします。REGで税法の基礎をしっかりと固めた上で、より専門的で詳細な税務内容を扱うTCPに進むことで、学習内容の重複を最大限に活かせます。REGとTCPは関連性が高いため、まとめて学習計画を立てるのが良いでしょう。また、前述の通り、AUDはFARと連続して学習することが効率的であるため、2科目目に学習することをおすすめします。

このため、TCPを選択される場合には、1・2科目目をFARとAUD、3・4科目目をREG・TCPとする順番が効率的と言えるでしょう。

ISCの場合:AUD⇒ISC⇒REG

ISCはAUDの「IT監査寄り」の応用科目とも言え、AUDで得た知識をIT環境における具体的な監査手続きや統制の設計に応用する形で学習が進められます。AUDで学ぶ監査の基礎知識、特に内部統制の評価やリスク評価の概念は、ISCで問われるIT統制や情報セキュリティの理解に直結します。

そのため、まずはFARを受験し、その知識が求められるAUDを受験。そしてAUDから連続してISCを学習することで、ISCの専門的な内容をよりスムーズに理解し、効率的に学習を進めることができます。

この場合、最後の科目は比較的関連性の薄いREGとなると考えられます。

アビタスでは受験科目の相談にも乗っています

このように、科目の受験の順番は、選択科目で何を選ぶかによって大きく変化します。選択科目は、これまでどのようなキャリアを歩んできたのかや、合格後にどのようなキャリアを歩んでいきたいのかによっても、どれを選ぶべきかが変化します。

アビタスでは、受験科目の選択やスケジュールの設定に関してなど、受験生の皆さんの様々な疑問をスタッフや卒業生カウンセラーなどに相談いただけるサービスを提供しています。ぜひお気軽にスタッフまでご相談ください。

この記事が、少しでも皆さんの参考になる情報となりましたら幸いです。

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※記事に記載の内容は2025年6月時点のものを参照しています。

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