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中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対して診断や助言を行う経営コンサルタントとして唯一の国家資格です。中小企業の経営課題に対して診断や助言を行う資格で、日本版MBA(経営学修士)ともいわれています。
中小企業診断士は転職や就職に有利な資格のため、独学で合格を考えているビジネスパーソンも多いでしょう。
この記事では、中小企業診断士は独学で合格可能なのか、試験概要、資格取得によるメリット・デメリットを解説します。
目次
中小企業診断士試験の概要
中小企業診断士の資格を独学で取得することは可能?
中小企業診断士の資格を独学で取得するメリット
中小企業診断士の資格を独学で取得するデメリット
中小企業診断士を独学で学ぶのに向いている人
中小企業診断士の独学に向いていない人
中小企業診断士は独学で合格可能! ただし難関試験
中小企業診断士だけではなくUSCPA(米国公認会計士)も検討を
まずは簡単に中小企業診断士試験の概要を項目ごとに見ていきましょう。 中小企業診断士の資格取得には、試験に合格し「中小企業診断士として登録」される必要があります。
第1次試験、第2次試験(筆記・口述)はそれぞれ年1回実施されています。
第2次試験合格後3年以内に、15日間以上の実務補習または診断実務従事を経て、中小企業診断士資格の登録申請を行うことができます。
中小企業診断士は受験資格に制限はなく、誰でも受験することができます。 第2次試験は第1次試験合格者が対象で、原則として第1次試験合格(全科目合格)年度とその翌年度に限り有効です。
第1次試験は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運用管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」の7科目です。
第2次試験の筆記では、「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例」として、「組織・人事」「マーケティング・流通」「生産・技術」「財務・会計」の4科目が出題されます。
口述試験は、「中小企業の診断及び助言に関する実務」について、筆記試験の事例等をもとに個人ごとに面接されます。口述試験を受ける資格は、第2次試験合格の当該年度のみ有効です。
中小企業診断士試験の合格基準は下記の表の通りです。
項目 | 合格基準 |
第1次試験 | 総得点の60%以上であって、かつ科目ごとに科目合格基準に達している必要がある(科目合格基準は満点の60%を基準として、試験委員会が相当と認めた得点比率とする) |
第2次試験 筆記・口述 |
筆記試験における総点数の60%以上で、かつ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上である |
また、科目合格の有効期限は、合格した年度の試験を含め3年間となります。
次に2020年度の受験料です。
第1次試験と第2次試験では受験料が異なります。
第2次試験合格後3年以内に、15日間以上の実務補習または診断実務従事を経て中小企業診断士資格の登録申請を行うことができます。
中小企業診断士の資格を独学で取得することは可能なのか、難易度や必要な学習時間、勉強方法を見ていきましょう。
中小企業診断士の資格に独学で合格する難易度や、その理由をそれぞれ解説していきます。
中小企業診断士は独学でも合格できますが、合格率は低く難関試験であるため、簡単に合格することはできません。 中小企業診断士の2021年度合格率は第1次試験で36.4%で、欠席した科目が1つもない受験者の人数は16,057人、合格者は5,839人です。
過去10年の平均科目合格率は約24%であり、難関資格であることが分かります。 また、2021年度の第2次試験(筆記試験)合格率は18.3%と低く、過去10年でも大きく変わりません。
1次試験と2次試験を併せた合格率は約6.7%と低く、中小企業診断士は合格率の観点から難関試験であることが分かります。
参考:一般社団法人 中小企業診断協会「2021年度 中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移」
中小企業診断士の受験資格に条件はなく、受験者はビジネスパーソンが大半であるため、勉強時間の確保が合格には重要になります。
中小企業診断士試験に合格するために必要な勉強時間は、約1,000時間とされており1年間で合格を目指す場合には毎日約3時間の勉強が必要になります。
独自に行った「中小企業診断士の資格取得者に関するアンケート」では、「資格取得にあたって平均1日何時間勉強したか」という質問に対して、「2時間以上3時間未満」と回答した人が6割程度でした。
すでに中小企業診断士の勉強経験がある人や受験経験者は、独学でも効率的に勉強を進めることができますが、初学者では1,000時間以上の勉強時間の確保が必要になるでしょう。
※中小企業診断士の資格取得者に関するアンケートの概要
調査時期:2022年5月19日~5月21日、回答数:18件、調査手法:インターネット調査
中小企業診断士試験が、独学では難しいとされる主な理由は以下の通りです。
中小企業診断士の試験は専門知識の把握や勉強範囲の広さから、多くの勉強時間が必要になります。 初学者では勉強のポイントがつかめなかったり、スケジュールやモチベーションの管理が難しいということもあるでしょう。
また、資格スクールでは中小企業診断士の最新情報を得ることができますが、独学では自分でアンテナを張り情報収集する必要があります。
中小企業診断士の資格を独学で取得するメリットには以下の2つがあります。
通信講座や資格スクールに通った場合には費用がかかります。 独学なら参考書を自前で用意するだけでよいので、費用は最小限に抑えることができます。
実際に独学で資格を取得する場合の勉強法は以下のようなものです。
資格スクールのテキストや学習アプリの購入に多少の費用がかかりますが、無料で利用できるYouTube等を利用して費用を最小限に抑えることが可能です。
資格スクールのように「決められた時間に受講する」という勉強スタイルではないため、自分の好きなように勉強プランを立て、焦らず気楽に勉強できるのもメリットです。
資格スクールに通う日程の調整をする必要がないため、忙しい人でもスキマ時間を有効活用するなど、勉強プランを柔軟に立てることができます。 そのため忙しくてスクールに行けない方も、独学の場合は空いた時間を見つけて自分のペースで勉強できるのがメリットといえます。
中小企業診断士の資格を独学で取得するデメリットは以下の4つです。
スケジュールや勉強方法を、自分で管理する必要があります。
管理されていないという自由さはありますが、少しでも甘えがあると資格取得までに大幅に時間がかかったり、途中で挫折したりしてしまう場合もあるでしょう。
独学では、専門講師や同じ目標を持つ仲間も周りにはいません。 資格スクールでは、同じ目標を持つ人が周りにいることで士気を高め合うことが可能ですが、独学では常に一人で勉強のモチベーションを維持する強い意志が必要です。
中小企業診断士の勉強会や受験支援団体のウェブサイトなど、独学でも情報交換する仲間づくりの場はありますが、自ら積極的に参加しないとモチベーション維持にはなかなか結びつきません。 難易度の高い資格の勉強において、一人でモチベーションを維持するのはなかなか困難なため、一緒に頑張る仲間や講師がいないのはデメリットです。
独学の場合、勉強のやり方やスケジュールの立て方が間違っていたとしても、誰もアドバイスをくれません。 また、中小企業診断士の勉強会や受験支援団体のウェブサイトなど、独学でもアドバイスを受ける場はありますが、自ら積極的に参加しないと有益な情報は得られません。
資格スクールなら試験の要点や最新の情報を共有してくれますが、独学では自分自身が常に正しい勉強法をしているか自身で判断する必要があります。
間違った勉強法を続けてしまうと、合格に時間がかかったり資格自体を諦める結果になってしまったりする可能性もあるでしょう。 専門家にアドバイスを求めることが出来ないのはデメリットです。
資格スクールに通う費用はかかりませんが、参考書選びに失敗すると何冊も購入することになり、結果出費がかさむことがあります。
Webでは多くの参考書がおすすめされており、良い教材を見極めるのが困難です。 資格スクールではそういった参考書選びのミスや手間を省けます。
中小企業診断士は独学でも合格を目指せる資格です。 ただし、約1,000時間以上の勉強時間が必要とされており、人によっては5年以上かかるなど個人差があります。
特に独学は、資格スクールに通うよりも勉強時間がかかる傾向にあるため、自分が独学に向いているかどうかを見極めましょう。
中小企業診断士の独学に向いている方は以下のような特徴があります。
独学では勉強時間の確保がしっかりでき、長期的な勉強プランを計画的に作成する能力が問われます。
モチベーションを保つ意志の強さや、最新情報を収集し勉強に反映できる柔軟さも必要です。 これによって、独学でも合格に結びつく可能性は高まります。
中小企業診断士の独学に向いていない方には、以下のような特徴があります。
どういった勉強をすればよいのか、何から手をつけていいか分からない人は独学に向いていません。 中小企業診断士の勉強に限ったことではありませんが、勉強に対して受身な方や意志の弱い方も独学には不向きといえます。
独学に向いていないと判断した場合には、資格スクールを利用して「第三者の力」を借りるのも有効です。
中小企業診断士は独学で合格可能なのか、試験概要、資格取得によるメリット・デメリットを解説しました。
中小企業診断士は独学でも合格可能ですが、難関試験であるため、勉強時間の確保や正しい勉強スケジュールの構築、効率よく勉強することが重要です。 独学が難しい場合には通信教育や資格スクールを利用するのもよいでしょう。
中小企業診断士と比較されることの多い資格がUSCPA(米国公認会計士)です。 USCPAは外資系・日系企業においても高い評価を得ている近年注目の資格です。
関連記事:USCPAとは?魅力や取得後のキャリア・難易度・試験内容を詳しく解説
中小企業診断士に比べて難易度は低いにもかかわらず、活躍のフィールドが広くグローバルに活躍できるメリットがあります。 中小企業診断士と同様にUSCPAを取得するには、1,200〜1,500時間の学習が必要です。
独学でUSCPAの学習をするのが大変な場合は資格スクールを利用しましょう。
国際資格の専門校であるアビタスでは、5,000人以上のUSCPA合格者を輩出しています。 オリジナルの日本語教材で学習できるほか、サポート期間はUSCPAの標準学習期間の3倍以上の5年間あり、多くの方に安心して学んでいただいています。
通学またはeラーニングをフレキシブルに選択でき、スキマ時間での学習も簡単に行えます。 合格後もエージェント機能を社内に持っているため、転職やキャリアアップをサポートしてくれます。 USCPAの合格を狙うならアビタスの利用をぜひ検討してみてください。
アビタスでは、オンラインでUSCPAの概要や活かし方が掴める「USCPA説明会」を行っています。USCPAに興味がある方は、
※記事に記載の内容は2022年8月時点のものを参照しています。
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