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外資系企業は、日系企業とは違い成果主義で年収が高いイメージがあり、就職・転職したいと考えるビジネスパーソンは多いでしょう。
グローバルな活躍が期待できる外資系企業への就職・転職で気になるのが「英語力」です。
では、外資系企業で必要とされる英語力のレベルは具体的にどの程度でしょうか。
本記事では、外資系企業で求められる英語力について、業界・職種別に必要なスキル・レベルを解説します。
また、外資系企業に勤めている・勤めていた人に対し、必要な英語力に関するアンケートを実施しました。アンケートの回答も掲載しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
外資系企業で求められる英語力は業界や職種によって異なる
外資系企業で必要なTOEIC®の点数の目安
外資系企業勤務の人の声から知る|外資系企業に必要な英語力の目安
【業界別】外資系企業で必要な英語力
【職種別】外資系企業で必要な英語力
外資系企業への就職・転職に役立つ、英語力を活かした資格
金融系資格を取得してキャリアアップ・転職に役立てよう
一口に外資系企業といっても、求められる英語力は職種や業界によって様々です。
就職・転職時に一定の英語力を求める企業がある一方で、高い英語力を求めない企業もあります。
担当業務によっては日常的には英語を使用しないケースもあるため、「外資系企業だから絶対に高い英語力が必要だ」というわけではありません。
しかし、高レベルな英語力が必須となる業務は、当然日系企業よりも多いです。外資系企業でキャリアアップを狙う場合、担当業務での成果に加えて英語力も必要になるでしょう。
英語力を客観的に測る指標の1つに、TOEIC®スコアがあります。
出典:【公式】TOEIC Program「海外出張や赴任の基準|TOEIC Listening & Reading Test」
一般的に、 日本の企業で海外部門の社員に期待されるTOEIC®スコアは690点といわれています。これは「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」レベルです。
そのため、外資系企業でのキャリアアップを目指す場合は、TOEIC®スコア700点以上が目安になるでしょう。
TOEIC®スコアを就職・転職・海外出張・赴任者選抜の要件や参考にしている企業もありますが、外資系企業でさらに重要視されるのは英語でのコミュニケーション能力だといわれています。
参照:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション「企業・団体での活用事例|海外出張や赴任の基準」
参照:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション「PROFICIENCY SCALE」
外資系企業に勤めている・勤めていた人に対し、必要な英語力の目安についてアンケートを実施しました。
ここでは、回答者のアンケート結果を見ていきましょう。
まず、1人目の回答です。
回答者 | 年齢 | 30代 |
性別 | 女性 | |
業界・職種 | 証券会社の業界・営業 | |
TOEICのスコアはいくつですか? | 950点 | |
自身の英語力はどの程度だと認識していますか? | ビジネス英会話がギリギリできる | |
会社で英語力が足りていないと思った経験はありますか? | 業界の専門用語が分からなかった時 | |
自身の英語力は十分だと感じていますか? | ビジネスをする上では十分 | |
英語力は転職・就職に役に立ちましたか? | 役に立った |
1人目の回答者は、TOEIC®のスコアは950点と高得点でした。
しかし、証券会社の営業職として働く中で、専門用語が分からず英語力が足りないと感じたそうです。
ビジネス英語だけでなく、自分が働く業界で使われる専門用語も習得しておくことが重要です。
次に、2人目の回答です。
回答者 | 年齢 | 40代 |
性別 | 女性 | |
業界・職種 | 電機メーカーのコンサルティング | |
TOEICのスコアはいくつですか? | 690点 | |
自身の英語力はどの程度だと認識していますか? | 日常会話やビジネスで活かせるトーク力 | |
会社で英語力が足りていないと思った経験はありますか? | 周囲の人の語学力が高いと感じた時に足りていないように思えた | |
自身の英語力は十分だと感じていますか? | 困ることはなかった | |
英語力は転職・就職に役に立ちましたか? | 英会話ができると有利になる。ビジネスでは役に立った |
2人目の回答者は、TOEIC®スコアは690点で、メーカーのコンサル職としての勤務に特に困ることはなかったようです。
また、ビジネスで活かせる程度の英語力があることで転職・就職に役に立ったと感じています。
最後に、3人目の回答を見ていきましょう。
回答者 | 年齢 | 40代 |
性別 | 男性 | |
業界・職種 | 外資系保険会社の営業 | |
TOEICのスコアはいくつですか? | ー(受験していない) | |
自身の英語力はどの程度だと認識していますか? | 挨拶ができる程度 | |
会社で英語力が足りていないと思った経験はありますか? | ない | |
自身の英語力は十分だと感じていますか? | いいえ | |
英語力は転職・就職に役に立ちましたか? | 英語力を問われなかったため、あまり役に立たなかった |
3人目の回答者は、英語力は問われなかったと回答しています。
そのため、外資系の保険会社に勤めているものの、英語力が役に立ったことも、不足していて困ったことも特になかったようです。
3人の回答を比較すると、TOEIC®スコアが高得点でも英語力の不足を感じたケースから、そもそも英語力を求められるような場面がないケースまであります。
外資系企業でも、業界・職種が異なると求められる英語力にも大きな差があることが分かります。
ここからは、外資系企業で必要な英語力を業界別に詳しく見ていきましょう。
以下のように業界を分けて比較します。
外資系コンサルでは、ポジションが上がるにつれて求められる英語のレベルやスキルも上がる傾向にあります。
英文メールの送受信や日常的な会話はもちろん、レポート作成やプレゼンテーションを流暢にできるのが理想です。英語があまりできない場合、担当できるプロジェクトの幅が狭くなってしまう可能性もあります。
昇進や昇給の条件としてTOEIC®スコアを基準にしている企業もあり、コンサルタントとして働くために英語力は必須といえるでしょう。海外留学の経験や海外MBA、USCPA(米国公認会計士の資格)なども有利に働きます。
金融は特にミスが許されない業界であるため、正確な英語表現力が求められます。
電話や会議において英語でしっかりと意見を交わせるディスカッションスキル、英語のレポートを正しく読み解くリーディング力などが必要です。クライアントが海外の方である場合には、資料作成を英語で行うなど、高いレベルが求められます。
そのため外資系の金融ではネイティブレベルの英語力が必要ともいわれており、留学経験者や帰国子女が多いのが特徴です。
工学系の外資系メーカーでは、非常に高い英語力が要求されるケースは少ないといわれます。
エンジニアの場合、英語力よりも技術力が重視されることが多いようです。グローバルなプロジェクトに参加する、チームリーダーとして海外とやり取りするなどの場面では高い英語力が必要です。しかし、基本的には、英語のマニュアルを読んで理解する、簡単な応対をする程度の英語力があれば問題ないといわれています。
営業職の場合は、顧客が国内メインであれば日常会話レベルの英語力で済むこともあります。
外資系IT企業で求められる英語力は、企業の規模によって変わってくるといわれています。
歴史のある大手IT企業では、日本支社内にノウハウを持っており情報共有体制が整っているため、個人は高い英語力を必要とされないこともあります。
一方、従業員数が少ない中小企業では、個別に海外とコミュニケーションをとらなければならない場面が多く、高い英語力が求められる傾向があります。
外資系の製薬・医療業界では、医学・薬学の専門用語を英語で理解しなければなりません。
医療機器の使用効果や副作用報告といった論文や資料を読解・作成する能力が必要です。英語での専門的な議論やプレゼンテーションをする場面もあるでしょう。
そのため、一般的なビジネスレベルの英語力に加え、高いコミュニケーション力が求められます。
観光・航空業界では、外国人観光客に対する顧客対応ができる程度の英語力が必要です。
日本の文化について英語で分かりやすく丁寧に伝える表現力も求められるでしょう。
また、マーケティングやシステムの管理、国際パートナーシップの構築などにおいても英語力は欠かせません。
外資系の物流・サプライチェーン業界では、国際的な取引から輸送計画、サプライチェーンの管理などの業務で英語を使用するシーンが多くあります。
また、契約書の作成などで必要な専門用語を理解しておくことも重要でしょう。物流業界では、国際的なやりとりにおいては正確な意思疎通のため、共通言語として英語を使用します。
それぞれが自国の文字を使用して書面を作成した場合、取引にトラブルが生じることもあります。
例えば、日本語の「輸入」は中国語で「データや文字を入力する」という意味になるため、それぞれの国の担当者間ですれ違いが起こってしまう可能性があるのです。
こういったトラブルを起こさないために、外資系の物流業界では正確な英語を使いこなす能力が必要です。
ここからは、外資系企業で必要な英語力を職種別に詳しく見ていきます。
以下の職種に分けて、必要な英語力を解説します。
日本人顧客が多い場合には、TOEIC®スコア500〜800点くらいで十分とされており、外資系企業の中ではあまり高い英語力が求められない職種です。
とはいえ、英語のメールを理解できる程度の力は養っておくべきでしょう。
役職が上がるにつれて様々な相手とのコミュニケーション能力が求められるようになり、それとともに英語力も欠かせなくなってきます。顧客が海外の企業や法人である場合には、円滑に交渉を進められるだけの英語力が必要です。
外資系企業のマーケティング職は求められる英語力が高く、TOEIC®スコア750〜900点程度が必要と一般的にいわれています。
社内外と正確に情報をやり取りする必要があるため、求められる英語力も高いレベルになります。企業を代表して発信する場合、情報について誤りがないよう、海外の本社と細部までコミュニケーションをとることができる英語力が必要になるでしょう。
エンジニアは技術力が重視されるケースが多いです。しかし、英語力が全く必要ないわけではありません。
本社に配属されれば、他の拠点と英語でコミュニケーションをとるケースもあります。グローバルチームと協同して業務を行う能力が求められることもあるでしょう。
また、英語力を高めることで、技術文書を英語で読む・作成するなど、他のエンジニアとの差別化が図れます。キャリアアップにつながる可能性があるため、配属先に関わらず英語の学習を進めるとよいでしょう。
外資系企業の人事部門では、特に高い英語力が求められると言われています。目安のTOEIC®スコアはマーケティング職と同じく750〜900点程度です。
履歴書などの英語対応ができるレベルの英語力が必要です。特に海外からの応募者に面接を行う場合は、正確な説明や対応ができるよう高い英語力を求められるケースも多いでしょう。
また、海外の本社と統一されている人事システムや研修を導入している企業であれば、システムや手順を英語で理解・説明し、円滑に本社と連携する必要があります。
求められる英語力のレベルは役職によって異なるものの、外資系企業の財務・会計部門で働くには、会計に関する英語表現を習得しておく必要があります。
財務報告書などの会計書類を英語で作成・分析しなければならないため、会計分野のビジネス用語を理解し、使用できるようにしておくことが重要です。
ポジションが上がれば、他の部署や経営陣と交渉する機会も増えるため、さらに高い英語力が求められるでしょう。
外資系企業の法務部門では、国際契約の作成やレビュー、リーガルドキュメントの管理、海外の法務チームおよび顧問弁護士とのコミュニケーションなどにおいて、専門的な英語力が求められます。
また、外資系企業の法務部には、日本での経営を成功させるために日本人が配置されるケースが多くあります。国内法だけでなく、日本の文化や商慣習をよく理解し、本国のチームをサポートすることができる人材が求められているといえます。
ビジネスに重要な法律や規制、文化や商慣習の違いについて表現するだけの英語力が必要になるでしょう。
外資系企業への就職・転職では英語力が役に立つことが多くあります。英語力を活かせる資格として、USCPA(米国公認会計士)が挙げられます。
USCPAとは、アメリカ各州が認定する公認会計士資格です。
アメリカの資格でありながら、日本をはじめとする世界中の多種多様な業種・職種・年齢の人が、就職・転職やキャリアアップなど様々な目的で試験に挑戦しています。
USCPAの試験は英語で出題されるため、合格すれば一定の英語力があるという証明になります。そのため、USCPAは外資系企業において、日本の公認会計士資格よりも評価されやすいといわれます。
関連記事:アビタスUSCPA「USCPA(米国公認会計士)を受ける際に英語検定やTOEICは必要?違いを解説」
本記事では、業界・職種別に外資系企業で求められる英語力を解説しました。
外資系企業では多くの業界・職種で高い英語力が求められますが、担当業務によっては英語力が必要ないケースもあります。また、英語力の中でも重視されるスキルはさまざまです。
業界・職種によって求められる英語力のレベルや内容は異なるため、自身が目指している業界や職種で必要な英語力を習得することが重要です。
USCPAに合格することで、英語力とともに会計の専門的な知識をアピールできるため、就職・転職をより有利に進められるでしょう。
国際資格の専門校であるアビタスでは、7,000人以上のUSCPA合格者を輩出しており、日本在住合格者の約78.5%がアビタス卒業生です。
アビタスでは日本語のオリジナル教材を使用して学習を進めていくため、英語力に不安を感じている方でも安心して取り組めます。オリジナル教材は合格に必要な情報だけを網羅しており、忙しい社会人でも効率的に学習を進めることができます。
また、USCPA合格後の転職サポートなども充実しているのが大きな魅力です。
アビタスでは、USCPAの概要や活かし方がつかめる「USCPA説明会」をオンラインで実施しています。無料で参加できるため、USCPAに興味がある方はお気軽にご参加ください。
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