USCPAを目指した理由
4つの理由があります。
①職場の米国チームの方々の多くがCPA取得者であったこと。
メンバーのほとんどは女性でした。私は彼女たちの仕事振り(優秀さ)に驚き、憧れていました。CPAを取得する過程で、彼女たちのような「思考・判断のパターン」が習得できるのかと興味を持ちました。
②上司(女性、アメリカ人)から「アメリカ人にとってCPAを取得することの意味(価値)」を教えていただいたこと。
彼女は自身のキャリアを一例として、いろいろな話をしてくださいました。彼女のこれまでの努力に、私は大きな感銘を受けました。また、アメリカでは多くの女性がCPAを取得し、彼女のように活躍していることも知りました。
③(努力を続ければ)自分でも取得できるのではと感じたこと。
私は30代の頃、日商1級取得後に税理士を目指し挫折した経験があります。それから10年経っていましたが、その蓄積が活かせるのではと思いました。また、BATIC(国際会計検定)も受験経験があったので、USCPAの試験問題については、何となくイメージがありました。これらのことを総合的に判断し、自分でも勝算が見込めると感じました。
④アビタス説明会に参加したこと。
最終的に私の気持ちを後押ししたのは、アビタス説明会時のスタッフの方からの下記のような言葉でした。
「USCPAは努力を続ければ必ず合格できる試験です。日本の資格試験のような、暗記重視で何年かかっても受からないといった試験ではありません。」
私は日本の資格試験を乗り越えられなかった者なので、「また挫折するのでは」という不安がありました。けれども、この言葉を聞き「やってみよう」という気持ちになれました。
実際に合格してみて、確かに「USCPAは努力を続ければ必ず合格できる試験」であったことを実感しています。
そして、試験勉強を通じて実務に役立つ「思考・判断のパターン」を習得することができたと実感しています。
アビタスを選んだ理由・メリット
合格者のブログをいくつか拝見したところ、ほぼ全ての方がアビタス受講生でした。
このことから、他の予備校を選択する余地はなくアビタス一択でした。
USCPAの学習を通じて得た事、メリット等
自分自身の変化:
私は日本企業から外資系企業へ転職しています。転職してから数年間、両者の違い(組織文化、業務の進め方等)を感じつつ、自分の能力の低さを痛感し日々もがいていました。そのような状況の中でUSCPAを目指したのですが、試験勉強を通じて具体的には下記のスキルを身に付けることができたのではと感じています。
『物事をいったん単純化し「(財務の視点で)仮説を立てる→検証する→結論を出す」サイクルを組み立てるスキル』
決算の予実分析、他部署からの相談などの場面において、この「仮説→検証→結論」といった一連の物語を素早く組み立てることは、求められる重要なスキルです。なぜなら「合理的な説明をする上での基礎となるもの」だからです。試験勉強を通じて、そのための手段やプロセスを学ぶことができたと感じています。
MC問題の中には、易しい計算問題を通して根本的な理解を問う問題が数多くあります。私はMC問題を通じて、根本的な理解(一言で言えば何がポイントなのか)、単純化して考えることの意味を学んだと思っています。
また、TBS(実務問題)では、実際に実務の現場で見たことのあるような図表が数多く出てきましたし、内部監査の流れなどは本当にテキスト通りに行われていて、自分がどのプロセスに携わっているのか理解した上で業務に従事することができるようになりました。
そして、最終的には「仕事に対する姿勢や考え方(マインドそのもの)」が変わりました。これは生活スタイルや、生き方にも繋がっていくものなので、私にとってとても大きな良い変化でした。
これからUSCPAを目指す方へのアドバイス等
下記4つの点についてアドバイスさせてください。
①試験の難易度について
②取得までにかかる期間について
③受験する順番について
④学習方法について
①試験の難易度について:
USCPAの難易度については、「平易である」といった多少の誤解があると感じています。確かに「日本の公認会計士試験と比較すれば平易」かもしれませんが、USCPAはアメリカ人にとっても難しい試験です。
また、「財務会計や管理会計の範囲で言えば日商2級と1級との中間くらいのレベルである」という表現も目にしますが、私は決してそうは思いません(試験の趣旨が全く異なるので比較はできないと思っています)。USCPAを目指すにあたっては、ある程度の「覚悟」が必要だということをお伝えしたいです。
②取得までにかかる期間について:
USCPAの取得までにかかる期間についても、多少の誤解があると感じています。各人のバックグラウンドによって異なります。まずは試験勉強を習慣化し、自分の勉強方法を確立することが大切です。自分のパターンができたなら、焦らず地道に続けてくださいとお伝えしたいです。必ず合格できます。
③受験する順番について:
私はFARの学習後、AUDの学習へ進み、一番最初に AUDを受験しました。
受けた順番:①AUD(✕不合格) →②FAR(〇合格) →③AUD(〇合格) →④BAR(〇合格) →⑤REG(〇合格)
変則的な順番ですが、結果として「受験ストレスを減らすことができ、全科目合格までスムーズに辿り着けた」と感じています。一例として参考にしていただければ幸いです。
一番最初に AUDを受験した理由は、
・AUDは受かりにくいと聞いていたので、有効期間の期限切れのことを考え、AUDを最初に受けてみて感触を確かめたかった。
・FARとAUDには共通論点が多いので、両方の出題パターンを知った上で、両科目を受験した方が合格がより確実になると思った。
一番最初に AUDを受験してよかった点は、
・AUDの勉強を通じて「長時間にわたって英文を読むことへの耐性」がつき、その後の科目の履修・受験がスムーズになった。
・AUDは1回目不合格でしたが、間を開けずにFARを受験したことで、気持ちを切り替えることができた。そしてFARに合格したことが糧となってAUD再受験へ気持ちを繋げることができた。
・再受験後「AUDに受かった」ことによって、その後の不安や心配が一切なくなった。残りの2科目も必ず合格できると信じ切ることができた。よく「自分を信じろ」と言いますが、それがどういう意味かわかりました。
④学習方法について:
MC、TBS、RQについて「自分なりの解答解説を作成する」、ということを全科目で行っていました。これは「試験当日に書くメモ」を想定し、解答までのプロセスを簡潔にまとめたものになります。問題演習の最初の段階で時間のかかる作業になりますが、一つ作成しておくと解答(思考)プロセスをパターン化できるのでおススメです。
あとはこれを反復練習し、このプロセスを「頭」と「手」に覚えてもらいます。トレーニング中は、頭の中だけで完結させるのではなく、できるだけ「プロセス」を「書く」クセをつけていました。
本試験では、初見の問題をこのパターンを基礎に考えて解いていくのですが、試験中に頭の中が真っ白になったり、もう疲れてしまって考えることが億劫になった時、「手」が勝手に動いて手助けをしてくれることがあります。自分なりに「解き方をパターン化して」それを「書く」練習は、侮れません。
アビタスのUSCPAを
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