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MBA(Master of Business Administration)とは「経営学修士」のことで、経営学の大学院修士課程を修了すると与えられる学位のことです。
MBAは経営大学院(ビジネススクール)に通うだけでなく、オンラインでも取得することが可能です。
オンラインMBAと通学で取得するMBAに違いはあるのか、学費はどのくらいなのか、気になっている人もいるのではないでしょうか。
また、海外の大学が提供するオンラインMBAを取得するとどのようなメリットがあるのか知りたい人もいるでしょう。
本記事では、オンラインMBAの海外・国内のランキングや学費、特徴、通学で取得するMBAとの違いなどについて解説します。
目次
海外大学院のオンラインMBAランキング
国内大学院でオンラインMBAはある?
オンラインMBAの特徴
オンラインMBAと通学で取得するMBAの評価に違いはあるのか
海外の大学が提供するオンラインMBAのメリット
海外の大学院が提供するオンラインMBAがおすすめ
イギリスの経済紙『THE FINANCIAL TIMES』が発表したビジネススクールランキング「Online MBA 2023」によると、オンラインでMBAプログラムを提供する大学院の世界ランキングのトップ10は以下の通りです。
順位 | 大学院名 | 所在地 |
---|---|---|
1位 | IEビジネススクール(IE Business School) | スペイン |
2位 | ウォーリック・ビジネススクール(Warwick Business School) | イギリス |
3位 | インペリアル・カレッジ ビジネススクール(Imperial College Business School) | イギリス |
4位 | カーネギーメロン大学 テッパー・スクール・オブ・ビジネス (The Tepper School of Business) | アメリカ |
5位 | マサチューセッツ工科大学(University of Massachusetts Amherst: Isenberg) | アメリカ |
6位 | ノースカロライナ大学 ケナンフラグラービジネスカレッジ(University of North Carolina: Kenan-Flagler) | アメリカ |
7位 | フロリダ大学 ウォリントンビジネスカレッジ(University of Florida: Warrington) | アメリカ |
8位 | ダラム大学・ビジネス・スクール(Durham University Business School) | イギリス |
9位 | リバプール大学 マネージメントスクール(University of Liverpool Management School) | イギリス |
10位 | MIPポリテクニコディミラノビジネス大学院(Politecnico di Milano School of Management) | イタリア |
ランキングの評価基準は非常に細かく設定されており、修了生の給与水準や給与上昇率、就職のサポートや学生の多様性、教授陣の多様性といった項目も評価対象になっています。
オンラインMBAのトップ10で最も多くランクインしている国はイギリスで4校、並んでアメリカも4校です。
参考:THE FINANCIAL TIMES「Business school rankings|Online MBA 2023」
昨今の情勢を受けて、国内にもオンラインでMBAプログラムを提供している大学院が出てきました。
ただし、オンラインのみでMBAが取れるプログラムを提供している大学院は限られています。
また、定常的にオンラインプログラムを提供している大学院も多くはありません。
例えば、SBI大学院大学やグロービズ経営大学院、ビジネス・ブレークスルー大学大学院などではオンラインMBAプログラムを提供しています。
オンラインMBAには海外と国内、講義形式などの違いがあります。 オンラインMBAとはどういったものなのか、学習期間や学費等の特徴を具体的に解説します。
オンラインMBAとは、完全オンラインまたはオンライン中心で講義を行うMBAプログラムのことです。
オンラインプログラムであるため、一般的にはキャンパスに通学することなく、世界中どこからでも講義に出席し修了することができるのが特徴です。
学校によっては講義の時間帯を逃してもアーカイブ講義でキャッチアップできたり、チャットでの議論やディスカッションボードで意見交換ができたりする場合もあります。
そして、オンラインMBAには「海外オンラインMBA」と「国内オンラインMBA」の2つがあります。
なお、通学タイプの中には、全日制の「フルタイムMBA」と、週末や夜間に受講できる「パートタイムMBA」があります。フルタイムの場合は退職または休職して平日の昼間に時間をつくらなければなりません。
一方、パートタイムは仕事をしながらプログラムを受講できます。
MBAプログラムを提供する日本国内の大学院の場合には、オンラインであっても通学であっても2年で修了することを前提にカリキュラムが組まれています。
一方海外オンラインMBAの場合には、イギリスでは1年が標準ですが、その他の国では3年以上かけて修了する大学院もあるなど、国や大学院によって異なります。
学費は一律ではなく、大学によって異なります。
イギリスの経済紙『THE FINANCIAL TIMES』が発表したビジネススクールランキング「Online MBA 2023」で第1位のIEビジネススクール(IE Business School:スペイン)の平均授業料は82,300ポンドで1年間のカリキュラムです。日本円にすると約1360万円です。
第2位のウォーリック・ビジネススクール(Warwick Business School:イギリス)の平均授業料は35,045ポンドで1年間のカリキュラムです。日本円にすると約580万円で、IEビジネススクールとの差は約460万円です。
海外オンラインMBAでは大学院によって学費に大きな差があることが分かります。日本国内のオンラインMBAプログラムを提供する大学院の学費の相場は、2年で300万円程度とされています。
学費の内訳は入学金約10万〜30万円、年間授業料約120万〜150万円が相場で、海外オンラインMBAよりも安くなっています。
※2023年4月10日時点の為替レート(1ポンド:165.3円)で日本円へ換算しています。
参考として、オフラインの国内フル・パートタイムMBAの学費について解説します。
例えば、国際認証を取得している慶應義塾大学大学院の学費は次の通りです。
形態 | 年数 | 学費 |
---|---|---|
全日制(フルタイム) | 2年制(1年次) | 2,217,600円 |
土日(パートタイム) | 2年制(1年次) | 3,567,600円 |
また、早稲田大学大学院の学費は次の通りです。
形態 | 年数 | 学費 |
---|---|---|
全日制(フルタイム) | 2年制(1年次) | 1,843,000円 |
1年制 | 3,027,000円 | |
夜間(パートタイム) | 2年制(1年次) | 1,663,000円 |
※アビタス調べ。2023年4月時点
大学院によって学費は異なりますが、フルタイムMBAの費用相場は120万~400万円、パートタイムMBAの相場は130万~340万円です。
フルタイムMBAの場合は平日昼間に講義があり、社会人の場合は退職あるいは休職しなければなりません。そのため、収入が途絶える点も考慮しておかなければならないでしょう。
ただし、企業派遣を利用する場合はその限りではありません。
一方、パートタイムMBAの場合は、仕事をしながら通学できるため、収入が途絶えることなくプログラムを受講することができます。
前述したように、日本国内のオンラインMBAプログラムを提供する大学院の学費の相場は、2年で300万円程度です。スクールによっては、国内のフル・パートタイムMBAよりも安い費用で通うことができます。
関連記事:MBA取得にかかる費用は? 海外MBA・国内MBAの費用相場を紹介
参考:慶應義塾大学「【大学院】学費」
参考:早稲田大学 大学院経営管理研究科「2023年度入学者 入学金・学費・諸会費」
オンラインMBAと通学で取得するMBAの違いは、教室で学ぶか、家で学ぶかです。学習内容や評価に大きな違いはありません。
「通学と比べて、オンラインで取得したMBAのほうが低い評価とされるのではないか」と不安に感じてる人もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。
前述のイギリスの経済紙『THE FINANCIAL TIMES』が発表したビジネススクールランキング「Online MBA 2023」の第2位であるウォーリック・ビジネススクールは、オンラインMBAでありながら三大認証機関であるAACSB、AMBA、EFMD(EQUIS)の3つの認証を全て得た世界初のビジネススクールです。
以上のことからも、オンラインMBAでも通学で取得するMBAと同様に学位として十分に評価されるものであることが分かります。
ここからは海外の大学が提供するオンラインMBAを国内フル・パートタイムMBAと比較して、そのメリットを見ていきます。
海外のオンラインMBAは、主に「ブランド力」「年収」「費用(コスト)面」「英語力」「人脈」でのメリットが挙げられます。
海外の著名な大学院が提供するオンラインMBAプログラムは、国際認証を取得していることが多く、高いブランド力を誇ります。
MBAの国際認証とは、第三者機関によって設けられた評価基準を満たすと認められたMBAプログラムに与えられる認証のことで、三大認証機関とされるAACSB、AMBA、EFMD(EQUIS・EPAS)の認証を取得するとトリプルクラウンと呼ばれます。
日本の大学院の中にもこれらの国際認証を得ているところがあります。とはいえ、三大認証機関全てを与えられているのは、名古屋商科大学大学院のみです(2023年4月現在)。
また、世界のMBAランキングの上位100位以内に、日本の大学院は入っていません。これらを鑑みた場合、海外オンラインMBAのほうが高いブランド力を持っているといえます。
ブランド力の高さで選ぶなら、海外のオンラインMBAを選択しましょう。
MBA取得により、どの程度年収が変化するのか気になる人もいるのではないでしょうか。ここでは、国内外のMBA取得者を対象に、転職支援事業を行う『キャリアインキュベーション』が年収の変化を調査した結果を紹介します。
上がった年収の金額 | 割合 |
---|---|
500万円以上 | 37.9% |
400万~500万円 | 7.3% |
300万~400万円 | 11.9% |
200万~300万円 | 14.1% |
100万~200万円 | 9.0% |
50万~100万円 | 7.9% |
0~50万円 | 6.2% |
下がった | 5.1% |
無回答 | 0.6% |
※実施期間:2020年12月23日~2021年1月31日、対象:国内外のMBA取得者234人
参考:キャリアインキュベーション「ポストMBAのキャリアに関するアンケート調査報告」
この調査によると、500万円以上年収が上がった人は37.9%もいることが分かります。MBA取得により多くの人が年収が大幅にアップしています。
さらに慶應義塾大学学術情報リポジトリで公開されている「海外MBAと国内MBAの比較」によれば、海外MBAを取得した場合、修了後の年収が国内MBA取得者よりも上がる傾向にあることが分かっています。
以下の表のように、国内の大学院が提供するMBAプログラムを修了した人より、海外の大学院が提供するMBAプログラムを修了した人のほうが年収が顕著に上がっていました。
【MBA修了前後の賃金上昇額の平均】
プログラム | MBA修了前 | MBA修了後 | 賃金上昇額 | 人数 |
---|---|---|---|---|
全体 | 724.39万円 | 1,178.69万円 | 436.58万円 | 116人 |
海外MBA | 701.52万円 | 1,247.78万円 | 546.25万円 | 90人 |
国内MBA | 799.66万円 | 888.46万円 | 88.80万円 | 26人 |
参考:慶應義塾大学学術情報リポジトリ「海外MBAと国内MBAの比較 : 個人の投資収益率とコスト・ベネフィットの推計から」著者(清水隆介)
MBA修了前では国内MBAの受講生のほうが100万円ほど年収は上ですが、MBA修了後では海外MBAの受講生のほうが年収が高くなっています。
具体的には、海外MBAのほうが約457万円も多く年収がアップしています。
MBA取得による大幅な年収アップを目指す場合、国内よりも海外MBAプログラムを受講したほうが効率がよいといえるでしょう。
オンラインMBAは留学に比べて経済的な負担が軽いのもメリットです。 海外の大学院でMBA取得のための留学にかかる費用は、生活費なども考えると2,000万円を超えることもあります。
一方、マサチューセッツ州立大学(UMass)のオンラインMBAプログラムの学費は留学に比べて安くなっています。 オンラインMBAなら留学先での滞在費もかからず、働きながらMBAを取得することも可能です。
→マサチューセッツ州立大学(UMass)MBAプログラムの学費・費用を詳しく見る
前述したように、国内フルタイムMBAの費用相場は120万~400万円、国内パートタイムMBAの相場は130万~340万円です。学校によっては、マサチューセッツ州立大学(UMass)のオンラインMBAプログラムの学費のほうが安価です。
学費の面からも、海外の大学のオンラインMBAの受講を検討してみてもよいでしょう。
海外の大学院が提供するMBAプログラムの講義は英語で行われるため、必然的に英語力がアップします。
求められる英語力のハードルは高くなりますが、グローバルレベルの高度なビジネス英語が身につくのもメリットです。
身についた英語力は、キャリアアップを見越した外資系などへの転職にも役に立ちます。
日本の大学院でも英語で授業が受けられるところはあります。しかし、海外のMBAプログラムを受講すると、より多くの海外の受講生と一緒に学ぶこととなる点がメリットでしょう。
国内の場合、たとえ海外の受講生と一緒に学ぶことになったとしても日本語で交流する機会のほうが多いでしょう。一方、海外のプログラムであれば、受講生との交流も英語で行う場合が圧倒的に増えます。
国内のMBAプログラムと比較した場合、受講生との日常会話も含めた英語力アップにつながる点も魅力の1つです。
オンラインMBAでは、クラスメイトとのディスカッションやグループワークを通して、世界中から参加している国籍も年齢も違うさまざまな人との交流が可能です。
オンラインMBAで得た人脈は、MBA修了後の転職や、グローバルにビジネス展開する場合に有利に働きます。
オンラインMBAでは人脈形成ができないと思われがちですが、オンラインのディスカッションの場はもちろんあり、SNSがある現代ではネットワーク構築もたやすく、人脈形成を行うことは十分可能です。
もちろん、国内の通学MBAにおいても、受講者と交流し人脈を広げることは可能です。
しかし、受講者の多くが日本在住者である可能性が高いといえます。そのため、グローバルな人脈を構築したい場合は、世界中のさまざまな場所から受講者が参加するオンラインMBAを選択するとよいでしょう。
なお、広く人脈を構築するためには、自分から積極的に機会をつくり話しかける姿勢も大切です。
記事全体の参考:THE FINANCIAL TIMES「Business school rankings|Online MBA 2022」
海外のオンラインMBAランキング、オンラインMBAと通学MBAの違い、国内フル・パートタイム大学院との違いなどについて解説しました。
オンラインMBAと通学MBAは「オンラインで学ぶ」か「通学して学ぶ」かの違いはありますが、学習内容に大きな違いはありません。
国内のフル・パートタイムと海外のオンラインMBAのどちらがよいか迷うこともあるでしょう。
特に海外のMBAホルダーは、日本国内の大手外資系企業はもちろん、日本国外にビジネスを展開する企業などへの転職で高い評価を得ることが多い傾向にあります。
海外MBAプログラムを現地で受講するには費用が高額になるため、経済的負担を抑えつつ転職やキャリアアップで投資回収が見込めるオンライン海外MBAがおすすめです。
国際資格の専門校であるアビタス(東京)では、アメリカ・マサチューセッツ州立大学のMBAプログラム「マサチューセッツ州立大学MBAプログラム」をオンラインで受けることができます。
アビタスのMBAプログラムを受講することで、現地に留学して取得する場合と同じ学位が取得できます。
世界のトップスクール同様、国際認証AACSBを取得しているため講義の質は保証されており、修了後はグローバル人材として認められます。
日本国内でアメリカのMBAを取得したいと考えている人はぜひアビタスにご相談ください。
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