国際的なビジネス環境が整備されており、多数の多国籍企業が拠点を置くフランスは、ヨーロッパのビジネスの中心地の1つです。

国際的に評価の高いビジネススクールも数多くあります。基本的に英語で受講できることもあり、フランスでのMBA取得を検討している人も見られます。

本記事では、フランスのMBAプログラムを提供するビジネススクールについて解説します。フランスで国際的に評価の高いビジネススクールの学費や特徴なども紹介しますので、参考にしてください。

目次
フランスのMBAの特徴
フランスでMBAプログラムを提供するスクール・ランキング
フランスのMBAをチェックしてMBA取得を検討しよう

フランスのビジネススクールは、世界のMBAランキングで常に上位にランクインしています。『QS Global MBA Rankings』では、フランスの学校がトップ10にランクインしました。

フランスのビジネススクールにはどのような特徴があるのでしょうか。フランスのMBAの特徴3つについて紹介します。

• 基本的にスクールは英語で受講できる
• 入学難易度はアメリカのMBAと同様程度
• 出願しやすいMBAスクールがある

フランスのMBAプログラムを提供しているInternational MBAでは、ビジネススクールの講義は英語のみで提供されています。これは、世界各国の学生に対して門戸を開き、グローバルなビジネス環境に適応できる人材を育成するためです。

入学試験においても、フランス語の検定や証明は通常必要とされていません。一定の英語力は必要とされる一方で、フランス語の知識はなくとも入学試験を受けられます。

なお、多くのビジネススクールではフランス語を学ぶ機会が提供されています。現地の文化やビジネス慣習を理解するために、フランス語の習得を推奨するスクールもあります。

英語だけでフランスのMBAを修了することは可能です。ただし、フランス語の知識もあれば、フランスでの生活をより充実させることができるでしょう。

フランスのビジネススクールは、教育の質の高さや国際的な評価が高いことで知られています。入学難易度としては、MBAの本場アメリカと同程度から、スクールによってはやや難易度が高くなる傾向が見られます。

多くのフランスのビジネススクールでは、出願者に3年以上の職歴を求めています。これは、実務経験を通じて得られる経験やリーダーシップを重視しているためです。

そのため、一般的に長い職歴を必要としないアメリカのビジネススクールと比較すると平均年齢が高い傾向があります。

GMAT™やGRE®などのスコアも重要な選考基準の1つであり、アメリカなどのトップスクールと同様のスコアが要求されることがあるでしょう。

そのためスクールでは、高い難易度をクリアした学生による少人数制のクラスでの濃密な学習、実践的なプロジェクト、国際色豊かな環境が形成されています。

入学すれば、多くの優秀な学生たちとともに学びを深めることができるでしょう。

フランスのビジネススクールの中には、出願プロセスをシンプルにして入学審査の機会を増やすことで、出願しやすい環境を整えている学校もあります。

例えば、国際的に高い評価を受けているHEC ParisのMBAプログラムでは、年間を通じて出願が可能です。（年間を通して出願は可能だがスタートは1月か9月）

ローリングアドミッションを採用しており、出願締め切りから5週間後には合否結果が通知されます。

そのため、出願者は特定の締め切りを待つことなく、自分のスケジュールに合わせて出願時期を選べる点がメリットです。より柔軟に準備を進められるでしょう。

なお、出願のしやすさと入学難易度は、別の問題である点に留意しましょう。出願要件を十分確認し、自分の経験やスキルを適切にアピールできるよう、入念に準備することが大切です。

フランスには国際的に高く評価されているビジネススクールがいくつもあります。ここでは、『QS Global MBA Rankings』を基に、ランキング上位のビジネススクールを2つ紹介します。

学校名	期間	ランキング	学費	特徴
INSEAD	10カ月（MBAプログラム）	10位	103,500ユーロ（2025年1月入学） ※日本円で約1,700万円	・フランスだけでなく、アジア、北米、中東と幅広い拠点がある ・卒業生による強力なアルムナイネットワークがある
ESCP Business School	10カ月	27位	57,000ユーロ ※日本円で約940万円	・パリを含め、欧州内に6つの拠点を持つ ・インターンシップなどで最短でも9カ月の実務経験が積める

※2024年9月時点。アビタス調べ
※1ユーロ＝165円として計算

ランキング10位のINSEADはフランスだけでなく、シンガポール、アラブ首長国連邦、アメリカに拠点を置くグローバルなスクールです。そのため、文化的・学問的背景が異なる学生が集い、多様なコミュニティを形成しています。

卒業生による強力なアルムナイネットワークを形成しており、国際的なネットワークを構築したい人にとって、魅力的な環境といえるでしょう。

語学教育にも力を入れており、英語やフランス語だけでなく他の言語スキルを向上させることも可能です。

ランキング27位のESCP Business Schoolはパリ以外にも、ベルリン、ロンドン、マドリード、トリノ、ワルシャワと、ヨーロッパ内に6カ所の拠点を持っています。学習の過程で2～5カ国で学ぶことが可能です。

また、インターンシップや見習い制度（apprenticeship）を通じて、最短でも9カ月間の実務経験を積むことができます。この期間で専門的なスキルを習得し、キャリアプランを練ることができるでしょう。

参考：QS TOP UNIVERSITIES「QS Global MBA Rankings 2025」
参考：INSEAD
参考：ESCP Business School

HEC Parisは『QS Global MBA Rankings』で6位を獲得しており、国際的な評価も高く、フランスのトップビジネススクールの1つです。

ここでは、HEC ParisのMBAプログラムについて紹介します。

項目	内容
期間	16カ月
言語	英語
場所	パリ
学費	98,000ユーロ（2024年9月・2025年1月入学） ※日本円で約1,600万円

※2024年9月時点。アビタス調べ
※1ユーロ＝165円として計算

HEC Parisでは、責任あるリーダーの育成に力を入れています。教育アプローチはコミュニティベースで行われ、教室の内外で互いの意見に耳を傾ける姿勢を貫いているのが特徴です。

キャンパスはパリ郊外にあり、多様な背景を持つ学生や教授たちとともに、誰もが互いの名前を知るようなフレンドリーな環境の中で過ごすことができるでしょう。

また、世界中のMBAプログラムのあるビジネススクールのメンバーとスポーツで競い合うMBA Tournamentの主催を担当しています。

講義で学んだスキルを、大規模プロジェクトの運営で活用する機会が得られるでしょう。

参考：HEC Paris「MBA ｜ADMISSIONS」

フランスのビジネススクールは、教育の質が高いことで知られています。英語で講義が行われ、入学難易度は高めであるため、世界中から優秀な学生が集まっています。

少人数制クラス、実践的なプロジェクト、インターンシップや見習い制度を通じた実務経験の獲得など、特色あるカリキュラムを提供しているビジネススクールも見られます。

応募の際は、各スクールの特色を比較検討し目的や希望に適したところを選びましょう。

国際資格の専門校であるアビタス（東京）は、オンラインで国際認証AACSBを取得しているアメリカの「マサチューセッツ大学MBAプログラム」を提供しています。

日本にいながらオンラインで通学して取得する学位と同等のものを取得できるプログラムです。仕事や家庭と両立しながら、MBAを取得できます。

なお、AACSBはHEC Paris、INSEAD、ESCPなど、世界でおよそ5％のトップスクールにのみ与えられている国際認証です。

国際的に評価の高いビジネススクールでMBAを取得したいと考えている方は、ぜひアビタスの利用を検討してみてください。

まずは無料の説明会にご参加ください。