MBAプログラムでは、経営の体系的知識が身につきます。同じ志を持つ仲間とのネットワークを築くこともでき、キャリアアップの機会も広がります。

さらに、転職市場で優位に立てることも少なくありません。このような事情から、MBA取得への関心が高まっています。

海外でのMBA取得を検討するにあたり、国際的に高い評価を受けているビジネススクールがいくつもあるスペインへの留学を検討している人もいるでしょう。スペイン語が、世界的に話者数の多い言語であることも魅力の1つです。

本記事では、スペインでMBAを取得するメリットについて解説します。スペインのMBAランキングも紹介しますので、参考にしてください。

目次
スペインでMBA取得を目指すメリット
スペインでMBAプログラムを提供するスクールランキング
スペインのMBAの特徴
特徴やメリットを知ってスペインでのMBA取得を検討しよう

スペインには国際的に高い評価を受けているMBAプログラムを提供する大学院がいくつもあります。

スペイン語は話者数の多い言語であり、世界中から多様な文化背景を持つ学生が集まり、グローバルなネットワーク構築の機会が得られる点も魅力です。

ここでは、スペインでのMBA取得を目指す4つのメリットについて掘り下げます。

スペインには、IE Business SchoolやIESE Business School、ESADE Business Schoolなど、国際的に評価の高いビジネススクールがいくつもあり、どこも優れたMBAプログラムを提供しています。

優れた教師陣から最先端のビジネス理論や実践的な知識を学ぶことが可能です。

国際的な評価の高いビジネススクールには世界中から多くの留学生が集まります。つまり、グローバルなネットワーク構築を考えている人にとって大きなメリットです。

さらに、国際的に認知度の高いスクールでMBAを取得することで、ビジネスの面から高い評価を受けるでしょう。転職やキャリアアップの際に有利になることも珍しくありません。

スペインではマドリードやバルセロナなどの主要都市を中心に、スタートアップエコシステムに力を入れています。スタートアップエコシステムとは、スタートアップの企業を支援するための産業体制を指します。

そのため、スペインのビジネススクールの多くは、スタートアップエコシステムとの連携を強化しており、起業家教育に力を入れているのです。

例えば、IE Business Schoolは若い起業家集団が創立したことで知られています。世界で初めてMBAの必修科目に「アントレプレナーシップ」を導入しており、起業家としての思考やスキルを学習できます。

スタートアップを支える投資家も数多くいるため、起業を考えている人にとって適した環境といえるでしょう。

参考：IE Business School「Why IE」

2023年時点で、スペイン語は世界で3番目に多く話されている言語です。世界で5億人以上が話しており、公用語とされている地域はスペイン、アルゼンチン、メキシコ、チリなど、20カ国以上に及びます。

スペインのビジネススクールの多くは、英語で講義が進められます。しかし、MBAプログラムの中で、スペイン語が習得できるプログラムを提供しているのもスペインのビジネススクールの特徴です。

スペイン語を学ぶことで、ビジネスチャンスを広げられるというメリットがあります。

スペイン語圏の国々との貿易や投資の機会は増加しています。スペインはもちろんのこと、ラテンアメリカなどスペイン語圏へのビジネス展開も期待できるでしょう。

「InterNations」の2024年のデータによると、駐在員が住みやすい・働きやすい世界の国の第4位として挙げられているのが、スペインでした。

公共交通機関の料金をはじめ、生活費全般が手ごろなのが特徴です。

また、スペインは地中海性気候に属しており、1年を通じて過ごしやすい地域です。さらに、公的医療保険制度が整っており、質の高い医療サービスを受けられます。

スペインは海外で働く人々にとって過ごしやすい住環境であるといえるでしょう。

参考：InterNations「Expat Insider 2024: The Best & Worst Countries for Living Abroad in 2024」

スペインでMBAプログラムを提供している、評価の高いスクールを2つ紹介します。

学校名	期間	学費	特徴
IE Business School	11、15、19カ月	82,300ユーロ （11カ月および15カ月の場合） ※日本円で約1,358万円	・1970年代に起業家たちによって設立 ・世界で最初にMBAの必須科目として「アントレプレナーシップ」を導入
Esade Business School	12、15、18カ月	77,500ユーロ ※日本円で約1,279万円 Additional expenditure：135ユーロ ※日本円で約22,000円	・「ESADE Creapolis」を設け、起業する学生を支援 ・同じ国籍の学生が20％を超えないよう配慮し多様性を確保

※2024年9月時点。アビタス調べ
※1ユーロ＝165円として計算

IE Business Schoolは、『QS Global MBA Rankings』で9位に入っています。起業家たちが設立したビジネススクールとして知られており、起業家精神が根付いています。

学生の起業家精神を育成する「Area31」でも有名です。Area31では、学生がビジネスアイデアを具体化し、メンターやアドバイザーからの支援を受けられるインキュベーションプログラムを提供しています。

学生と起業家、投資家、業界のリーダーをつなぐイベントを定期的に開催しており、イベントを通じて貴重な人脈を築く機会や資金調達の機会などが得られます。

Esade Business Schoolは、『QS Global MBA Rankings』で21位です。起業家精神の育成に力を入れているビジネススクールです。

国内外の企業や起業家が参加できるイノベーションセンター『ESADE Creapolis』を付設しており、経験豊富なメンターから指導を受けることが可能です。また、幅広い業界のプロフェッショナルと交流を持つ機会が得られます。

世界のさまざまなビジネススクールとの交換留学プログラムを提携しているのも特徴です。このプログラムに参加することで、さらに異文化理解を深め幅広い経験ができるでしょう。

参考：QS TOP UNIVERSITIES「QS Global MBA Rankings 2025」
参考：IE Business School「Area 31: IE's Home to Entrepreneurship」
参考：Esade Business School「Full Time MBA」
参考：Esade Business School「ESADEの特徴」

IESE Business Schoolはヨーロッパを代表するビジネススクールの1つです。

『QS Global MBA Rankings』の2025年ランキングでは10位を獲得しています。

項目	内容
期間	15、19カ月
言語	英語
場所	バルセロナ、マドリード、ミュンヘン、ニューヨーク、サンパウロ
学費	105,000ユーロ※日本円で約1,730万円

※2024年9月時点。アビタス調べ
※1ユーロ＝165円として計算

IESEの拠点は世界に5つあり、国際性や多様性の高い環境であることが知られています。

積極的にグローバルネットワークを構築したい人にとって魅力的な環境といえるでしょう。

IESEのミッションは、知識・スキルに加え優れた人格を兼ね備えたビジネスリーダーの育成です。そのため、学問だけでなく人格形成やリーダーシップ教育にも力を入れています。

また、アントレプレナーシップ（起業）の研究にも力を入れており、学内にベンチャーキャピタルファンド『Finave』を設立しています。Finavesを通じて、スタートアップの資金援助が受けられるだけでなく、IESEの卒業生のコミュニティへのアクセスも可能です。

参考：IESE Business School「ヨーロッパ最古の2年制MBA」

スペインのビジネススクールは、多様性に富んだ学生構成と実践的な学習アプローチが特徴です。国際認証を取得したビジネススクールも多く、講義は英語で行われています。

グローバルな環境で活躍するスキルを身につけ、キャリアアップや起業を目指す人に適しています。

講義は英語ですが、スペイン語習得の機会があることと、スペインの文化を学べることも特徴です。それらの経験を通して将来的にスペインだけでなく、中南米などのスペイン語圏との仕事をしたいと思っている人には適したスクールと言えるでしょう。

ここでは、スペインのMBAの特徴を2つ紹介します。

• 米国MBAと比較すると平均年齢が高い
• 多様性の豊かな環境である

アメリカのMBAプログラムの平均年齢はおよそ28歳といわれています。これは、職業経験が少ない学生や職業経験のない人も比較的受け入れていることが要因です。

一方、スペインをはじめとしたヨーロッパでは、入学するために「3年以上」などのある程度長めの職業経験が必要となるため、平均年齢も31～32歳と高い傾向であるのが特徴です。

つまり、スペインのビジネススクールで学ぶ学生は、より豊富な職業経験を持っていることが期待できます。

職業経験が豊富な学生が集まることで、ケースメソッドを活用したグループワークでは実践的で深い議論が行われ、互いの経験から学ぶ機会も増えるでしょう。

スペインのMBAプログラムは、多様性に富んだ学習環境も大きな特徴の1つです。スペインの主要なビジネススクールでは、留学生の割合が非常に高く、国際色豊かな学生構成となっています。

例えば、IE Business Schoolにおいては留学生が90％です。その内訳を紹介します。

• アジア　12％
• ヨーロッパ　24％
• 北米　17％
• 中南米　36％
• 中東・アフリカ　11％

多様な文化的背景を持つ学生たちが集まることで、講義やグループワークでは幅広い視点の意見を交換できます。

多様性の豊かな環境に身を置くことで、互いの文化や価値観の違いを理解し、異文化理解を深めることができるでしょう。

参考：IE Business School「Why IE」
参考：IE Business School「Jananese Alumni Chapter」

スペインのMBAプログラムを提供するビジネススクールには、国際的に評価の高いスクールがいくつもあります。

世界でも話者数の多いスペイン語を学ぶことができるため、ビジネスチャンスの幅がさらに広がるのもメリットです。

多様性の豊かな環境に身を置いて、異文化理解を深めることで、グローバルなビジネス環境で必要となる国際的なコミュニケーション能力を養うことも可能です。

スタートアップエコシステムに力を入れているのも特徴です。起業のためのプログラムや制度が充実しています。

特徴やメリットを把握した上で、スペインでのMBA取得を検討してみましょう。

国際資格の専門校であるアビタス（東京）では、国際認証を取得している「マサチューセッツ大学UMass MBAプログラム」を提供しています。

日本にいながらオンラインで、現地で通学して取得する学位と同じ学位を取得できます。世界のトップスクール同様に国際認証AACSBを取得しており、質の高い講義が受講できます。

世界の様々な国の人が受講しているため、オンラインでありながら幅広い人との交流も可能です。オンラインプログラムなので、家事と仕事を両立しながらMBAを取得できる点も魅力の1つです。

グローバル人材として経営について幅広く学びたい方は、ぜひアビタスの利用を検討してみてください。

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