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監査 マネージャー(監査業務9年目)
EOS会計事務所
EOS会計事務所は、現在全米に7拠点および日本に駐在員事務所を展開し
アメリカで活躍する日系企業を中心に多国籍企業への会計・税務サービスを提供されています。
今回は、監査部門で9年のキャリアをお持ちの方をお招きし、監査業務の様子や面白さについてお話いただきました。
記事内容はインタビュー当時のもので現在は異なる場合があります。予めご了承ください。
営業職として証券会社にて社会人経験を積んでいました。
証券業界は、予備知識などがなくとも業界の入り口に立ち仕事をすることができ、入社後の専門知識の取得で、経験を積む業界と感じていました。
証券業界で仕事をしている中で、誰でも予備知識なしに参入できる仕事ではなく、一定知識がないと、入口に立てない参入障壁の高い専門領域での仕事に就きたい、また、専門性を身に着けたいと考えて専門資格が必要な会計業界を目指しました。
また、個人的な特殊事情にもなりますが、妻がアメリカ人で、アメリカのビジネスシーンでも通用する高いスキルを持つ必要があるとも考えていました。
高い専門性が求められる業界として監査を行う会計事務所を志向し、アメリカの大学でAccounting Certificateのコースを受講し、卒業予定の状態で応募をしました。
最初の会計事務所に内定をもらった時の経歴は、証券会社での実務経験と上記のAccounting Certificateの卒業予定が評価され、入所となりました。
まず、突き詰めていける専門性があることが魅力のひとつです。
監査の専門職としては、Accounting の簿記レベルの知識、会計知識の上にアメリカのUSGAAPをどのように解釈してお客様から頂く情報を反映していくかを議論して成果物を作り上げる能力が求められます。
基準に沿って、これをこうしてこうなればOKといった単純な業務ではなく、チームメンバーやクライアントとの情報交換において、様々な解釈を検討することが、奥が深いと日々感じています。
クライアントからの情報収集を行う場面やまた会計基準の解釈の説明、チームスタッフとの論議を行うには知識量、学習量、経験値が必要となります。
一長一短で身に付くスキルでないので、日々自分のスキルを磨き上げる必要性がある点は、自己成長が感じられることでもあるので、監査職で働く魅力的のひとつと考えています。
現状働いているファームでは、日系関連のクライアントを主にサービスをしているので、業界は多岐にわたっています。
監査人のスキルアップの方向性としては、各業界独自の専門性を高めるというよりは、USGAAPなどの専門知識をいかにクライアントに説明していくスキルを高めていくことが大切と感じています。
USGAAPなどの会計専門知識を身に着けるポイントに関しては、各基準について個別に細かく理解を必要とするポイントもありますが今、感じていることは、次々と変化していく新しい基準の解釈をどこまで見ていくのかの難易度を見極める力の重要さです。
影響度を見極めた上で、既にある解釈をのぞいて、思考できる応用力があるか。
理解力、応用力、新しいルールに如何に対応していくのか?
その辺りの力をしっかり身に着けていかないといけないと感じています。
解釈の変化の経験をすればするほど理解度のスピードを上げてくれるので、経験値が上がれば理解力、応用力の精度が加速度的に上がっていきます。
積み上げ型、職人技のようなスキルが伸びる点もやりがいのある所です。
一番は、風通しの良いところ。
人数が大規模事務所と比べて少なく、NJ事務所で70-80名程度、監査の部門は半数を占めない程度です。
所帯が小さいので、全員の顔を認識ができる点はお互いコミュニケーションがとりやすい職場環境です。
マネージャーのポジションに限らず、スタッフでもパートナーと直接話ができる。大きい組織だとそうはいきません。
会社の方針を決めるパートナーの考えを直接聞ける距離感は、日々の仕事においても価値を見出すことができ、やりがいを感じています。
会計士は専門職なので、教わって身に付く事も多く入所した方が聞きやすい環境作りも大切と考えています。
また、入所者が早くやり方を身に着ける、専門知識をブラッシュアップすることが、クライアントへのアウトプットの質やスピードをあげるので、会計士事務所全体の目線からも育つ環境は大切です。
スタッフでも、どういう流れでどのようにビジネスが進むのか、自身また会社のサービスは何をするべきかをいつでも確認を行うことができるようになっています。
担当する監査調書を確認することで、 理解の早い人なら、全体の流れや方向性を把握できます。
キャリアパス=私たちの仕事という事であればスタッフの業務、役割からパートナーが行う業務、役割まで監査・レビュー上の仕事についてはバインダーを見ればある程度はしっかり確認することができます。
インターン
→スタッフ1
→スタッフ2
→シニアスタッフ1
→シニアスタッフ2
→シニアスタッフ3
→マネージャー1
→マネージャー2
→マネージャー3
→シニアマネージャー
→プリンシパル
→パートナーというキャリアパスになっています。
経験者、未経験者の比率は半々程度です。
Accountingや経理の職歴のない方、また他の業界で会計業務をされていて転職で入所される方もいらっしゃいます。
また、ボストンキャリアフォーラムからの採用も多く、インターンもしくはスタッフ1からスタートします。
もちろん他事務所で監査の経験があり、シニアスタッフのポジションであれば、そのままスライドでシニアスタッフからのスタートになることもあります。
・コミュニケーション
チームやクライアントとのコミュニケーションスキルをしっかり持っているか?
・会計スキル
会計基準を正しく理解、解釈して監査上のテストを行えるか?
・業務マネージメント
監査のタイムスケジュールをきちんと理解し、お客様が満足するサービスができるか?
監査はチームで行うので、全体を誰も困ることなく、期日を守れているか?
その他の評価軸もあり、評価の軸自体や重要度の比率も変化するが上記3点は重要なポイントであることに変わりはありません。
監査に興味があれば、是非チャレンジしてほしい。
「専門性を求めることが好き」や「クライアントとのコミュニケーション」が好きであればお薦めの職種です。