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  • 2022/10/13公開

CIA(公認内部監査人)の難易度は? 新試験の概要や合格率などを解説

CIA(公認内部監査人)の難易度は? 新試験の概要や合格率などを解説

CIA(公認内部監査人)は、内部監査の国際的な資格として知られています。

認定試験は約190の国や地域で実施されており、内部監査に関する体系的な知識だけでなく、国際基準のビジネス知識も求められます。そのため、試験の難易度がどの程度なのか気になっているという方も少なくはないかもしれません。

また、2024年に「グローバル内部監査基準」が公表されたことで、新シラバスでの試験の難易度がどう変わるのか気になるという方もいるかもしれません。

本記事ではCIAの難易度や、新シラバスによる新試験の概要、合格率について解説します。

目次
CIA(公認内部監査人)とは?
CIA(公認内部監査人)の試験概要
CIA(公認内部監査人)の難易度は?
CIA(公認内部監査人)と他資格の学習時間の比較
CIA(公認内部監査人)の受験者データ
CIA(公認内部監査人)は独学でも学習可能?
CIA(公認内部監査人)の難易度は高い

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CIA(公認内部監査人)とは?

CIA(Certified Internal Auditor;公認内部監査人)は、CIA資格認定試験に合格し実務経験等の要件を満たした人に授与される称号です。

認定試験は世界約190の国と地域で行われており、内部監査人に必要な能力や地位向上のための世界水準の制度です。CIAを取得することにより、内部監査人の実務に精通しているプロフェッショナルであることの証明となるため、経営者から信頼が高くなります。

上場企業の中には、内部監査部門にCIA資格保持者がいることを、有価証券報告書で開示しているケースもあります。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「IIA認定国際資格|公認内部監査人」
関連ページ:アビタス CIA「公認内部監査人(CIA)とは?取得するメリット、他資格比較」

CIA(公認内部監査人)の試験概要

CIA試験は科目合格制度を採用しており、問題はすべて選択式です。

2024年にIIA(内部監査人協会)から「グローバル内部監査基準」が公表されたことに伴い、新シラバスによる試験制度への移行が決定しました。改訂後の試験も現行同様3パート構成で、問題数や試験時間に変更はありません。また、新シラバス開始前に合格したパート試験は、期限が切れるまでは有効です。

言語によって新試験の開始時期は異なりますが、日本語受験は2025年7月から実施予定です。それまでは、現行のシラバスで受験できます。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「資格認定制度からのお知らせ|CIAの新シラバスと試験に関するご案内」

新シラバスによる試験内容

パート セクション
1 内部監査の基本
  • A.内部監査の基礎
  • B.倫理と専門職としての気質
  • C.ガバナンス、リスク・マネジメント及びコントロール
  • D.不正リスク
2 個々の内部監査業務
  • A.個々の内部監査業務の計画策定
  • B.情報の収集、分析及び評価
  • C.個々の内部監査業務の監督及びコミュニケーション
3 内部監査部門
  • A.内部監査部門の運営
  • B.内部監査の計画
  • C.内部監査部門の品質
  • D.個々の内部監査業務の結果とモニタリング

新シラバスでは「グローバル内部監査基準」に関する内容が問われます。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「資格認定制度からのお知らせ|公認内部監査人(CIA)資格認定試験の新シラバス公表に関するご案内」

CIA(公認内部監査人)の難易度は?

CIAの合格を目指すうえで、難易度がどの程度なのかを知ることは大切なポイントです。ここでは、次の2つの観点からCIAの難易度を解説します。

  • CIA(公認内部監査人)の合格率
  • CIA(公認内部監査人)の取得に必要な学習時間

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

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CIA(公認内部監査人)の合格率

CIAの合格率は正式に発表されていません。ただし、旧シラバスでの試験制度においては10~15%程度と考えられます。

CIAは「科目合格制度」が取り入れられており、3パートすべてに合格しなければなりません。採点は試験ごとに行われ、250~750ポイントのスケールドスコア方式に換算され、600ポイント以上で合格となります。

受験回数はそれぞれのパートにおいて8回まで制限がありますが、その制限を超えてしまうと、合格実績は取り消されることになります。

そのため、最終的な合格率は10~15%と考えられています。

CIA(公認内部監査人)の取得に必要な学習時間

CIAの取得には、内部監査など実務経験が必要です。そのため仕事をしながら学ぶ人も多いです。司法試験や公認会計士試験の場合は数千時間の学習時間が必要ですが、CIAは約300〜500時間といわれています。

CIAを取得するには3パートで600点以上の取得が欠かせません。

国際資格の専門校、アビタスで学習した場合、内部監査の実務経験がない人でも、約400時間(講義を含む)の学習で合格が可能となり、仕事をしながら約6カ月で合格レベルに届きます。

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CIA(公認内部監査人)と他資格の学習時間の比較

ここでは、CIAと中小企業診断士、公認会計士それぞれで、合格までに必要とされる学習時間を比較していきます。

資格ごとに必要とされる学習時間は以下のとおりです。

資格 合格までに必要とされる学習時間
CIA(公認内部監査人) 約300〜500時間
中小企業診断士 約1,000時間
公認会計士 約3,500時間

学習時間だけで見れば、CIAは比較的に短期間での合格が目指せる資格といえるでしょう。

中小企業診断士は、会計や財務だけでなく、マーケティングや経営戦略など幅広い分野を学ばなければなりません。

また、公認会計士には、会計・監査に加えて法律や経済学、経営学などの幅広い知識が求められます。大学生や社会人がゼロから学ぶケースも多く、合格までには長時間の学習が必要です。

CIAはすでに業務経験を持つ人が受験するケースが多いことから、学習時間の負担はそこまで大きくないと考えられます。

CIA(公認内部監査人)の受験者データ

CIAの受験者のデータについて最新のものは公開されていません。やや古いデータにはなりますが、日本内部監査協会が2007年に公開した「CIA資格取得の方法の研究」をもとに、受験者データとして以下の3点をご紹介します。

  • 受験者の保有資格
  • 受験者の業務内容
  • 合格者の勤務先の業種

最新の情報ではないものの、受験者の傾向をつかむためにご参考にしてください。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「CIA資格取得の方法の研究」

受験者の保有資格

受験者の主な保有資格は次のとおりです。

受験者の保有資格 割合
内部監査士 29%
公認会計士 10%
米国公認会計士 11%

内部監査士の割合が高いことから、内部監査の基礎知識を有する受験者が多いと考えられます。

また、公認会計士や米国公認会計士の取得者も一定数おり、内部監査に加え、内部統制やリスク管理に関わる受験者が多いと推測されます。

CIAは国際的な資格であり、米国公認会計士の取得者が11%いることからも、多国籍企業やグローバルに活躍する専門家からの需要が高い資格といえるでしょう。

CIAを他の資格と組み合わせることで、専門性や信頼性のさらなる向上につながります。

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受験者の業務内容

受験者が従事している主な業務内容は次のとおりです。

業務内容 割合
監査関係 53%
情報システム関係 17%
財務 16%

受験者の50%以上が監査関係の仕事に従事しています。監査関係の内訳を見ると、内部監査が44%、監査役監査が3%、会計士監査が6%です。

このことから、CIA資格は特に内部監査やガバナンスの分野で重要な役割を担う資格であることが分かります。

また、情報システム関係の経験者が17%いることから、IT監査の需要が高まっていると考えられます。さらに、財務の従事経験者が16%いることから、会計や財務の知識を活かせる資格であるともいえるでしょう。

合格者の勤務先の業種

合格者の勤務先の業種は次のとおりです。

業務先の業種 割合
金融・保険業 35%
製造業 18%
サービス業 14%

合格者の勤務先は金融・保険業を中心に、製造業、サービス業と幅広い分野にわたります。

金融機関ではリスク管理やコンプライアンス強化の流れが加速し、内部監査の需要が高まっています。また、製造業では品質管理や衛生管理、サービス業ではITガバナンスやデータ保護の監査などが求められている状況です。

なお、合格者の所属先のうち監査関係部署が63%を占めており、CIAはさまざまな企業の内部監査部門で重要な役割を担っていることが分かります。

CIA(公認内部監査人)は独学でも学習可能?

CIA試験では、基本的に過去問題や解答を非公開としており、受験に必要な学習教材が少ないため、情報収集が困難な試験といえるでしょう。

また、情報技術分野における広範囲の知識が求められているため、IT分野に苦手意識がある人は、独学での学習が困難です。独学の場合、分からない問題が出てきたときに自力で解決するのが難しい点がデメリットです。

幅広く学習する必要があるため、短期間での取得を目指したい人や効率的に学びたい人は、資格学校や通信教育の活用も検討しましょう。

CIA受験者は職務上で取得を要求されているケースが少なくありません。長期間の学習に加え実務も必要ですが、短期間で合格することができれば、仕事への影響が少ないでしょう。

アビタスが行ったインタビューでは「独学だと合格まで2年近くかかった」との声が聞かれました。仕事と学習の両立が不安な人は、独学以外の選択肢を選んだほうがよいかもしれません。

関連記事:アビタス CIA「公認内部監査人は独学で合格できる? 独学とスクールのメリットを解説」

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CIA(公認内部監査人)の難易度は高い

本記事では、CIAの難易度について詳しく解説していきました。

CIAは旧シラバスでの試験制度においては10~15%程度の合格率となっており、難易度の高い試験といえるでしょう。

一方、合格までに必要な学習時間は約300~500時間で、中小企業診断士や公認会計士と比較すると、短期間での合格が可能な資格といえます。国際資格でありながら、日本語で受験できるのも大きな魅力です。

科目合格制度が導入されており、3つのパートを一度に合格する必要はありません。そのため、計画的に学習を進めれば、合格の可能性は高まります。

さまざまな分野で内部監査の必要性が高まっており、CIAの需要は増大しています。専門性を活かした国際資格でグローバルに活躍したい人は、CIAの取得を検討してみましょう。

最短でCIA(公認内部監査人)を目指すならアビタス

アビタスでは2005年にCIAプログラムを開講しました。開講以来、アビタスは圧倒的な合格実績を挙げ続けています。

試験の合格率を高めるため、徹底的に効率化されたオリジナル教材や講師の質の良さも、選ばれる理由の1つです。アビタスの講師たちは専門分野に精通しているのはもちろん、ティーチングスキルにも優れています。2年間の安心サポートもあり、通学コースだけでなく通信コースもあるため、遠方にお住まいの人にもおすすめです。

公認内部監査人(CIA)の資格取得を狙うなら、ぜひアビタスの利用を検討してみてください。

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