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内部監査の国際的な資格であるCIA(公認内部監査人)をご存じでしょうか。
内部監査に関する体系的な知識だけでなく、国際基準のビジネス知識も必要とされるCIAは、認定試験が約190の国と地域で実施されている国際資格です。 1999年から日本語受験できるこの資格は難易度が高いといわれています。
本記事ではCIAの難易度が高いといわれる根拠について解説します。 内部監査人として唯一の国際的な資格であるCIAを最短で取得したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
CIA(公認内部監査人)とは?
CIA(公認内部監査人)の難易度は?
CIA(公認内部監査人)は難関資格!独学以外も要検討
CIA(Certified Internal Auditor:公認内部監査人)は、CIA資格認定試験に合格し実務経験等の要件を満たした人に授与される称号です。
認定試験は世界約190の国と地域で実施されており、内部監査人としての能力の証明と、内部監査人自体の地位の向上を目的とした世界水準の認定制度です。 内部監査人として唯一の国際的な資格であるCIAを取得すると、内部監査人の実務に精通しておりプロフェッショナルであることの証明となり、経営者からの信頼が得られます。
内部監査部門にCIA資格保持者がいることを、有価証券報告書で開示している上場企業があることからも分かる通り、信頼度の高い資格です。
参照:一般社団法人日本内部監査協会「IIA認定国際資格|公認内部監査人」
項目 | CIA(公認内部監査人) | 中小企業診断士 | 公認会計士 |
合格率 |
10~15% (全パート合わせての合格率) |
1次試験:30.8% 2次試験:18.6% ※1 |
10.5% ※1 |
学習時間 | 約300〜500時間程度 | 約800~1,000時間程度 | 約3,500時間程度 |
受験費用 ※2 |
110,000円 ※3 |
32,300円 (1次試験:14,500円+2次試験:17,800円) |
19,500円 |
※1:2017年度~2021年度の5年間の平均
※2:受験費用は2022年10月6日時点
※3:IIA個人会員の年会費を含んだ場合
CIAは難易度の高い資格です。CIAの難易度について詳しく見ていきましょう。 CIA試験は受験料が高いため、他資格と比較し、準備をせず臨んでいる受験者は少ないと考えられます。
その中で非公開ながらも、CIA資格認定試験の合格率は10~15%といわれています。 単純に比較することは困難ですが、他の資格と比較して合格率が高いとはいえません。
CIAの合格までの学習時間は、300~500時間といわれています。一般的に超難関といわれている公認会計士が2,500~3,500時間、難易度が高いといわれている中小企業診断士が約1,000時間程度です。 公認会計士や中小企業診断士と比較すると、必要とされる学習時間は短いです。
他の2つの資格と比較すると、CIAは受験費用も高く、合格率も同程度か低いことから、受験ハードルの高い資格ともいえるでしょう。
参照:一般社団法人中小企業診断協会「中小企業診断士試験 申込者数・合格率等の推移」
参照:公認会計士・監査審査会「公認会計士試験|過去の試験結果等」
参照:一般社団法人日本内部監査協会「資格認定制度からのお知らせ」
CIA試験は3つのパートに分かれており、パートごとに750ポイントのスケールド・スコアに換算され、その中で600ポイント(概ね75%以上)の取得が必要です。 CIAの合格率は非公開ですが、各パートの合格率は35~40%といわれています。
しかし、資格取得のためにはすべての科目に合格しなければなりません。 また、パートごとに8回の受験回数制限が設けられており、制限を超えるとそれまでの合格実績が取り消されます。そのため、最終的な合格率は10~15%と見られています。
CIAを取得するには内部監査などの実務経験も必要です。そのため、働きながら学習する人が多数います。 司法試験や公認会計士の場合は数千時間の学習が必要ですが、CIAの標準的な学習時間は約300〜500時間です。
地道に学習すれば半年~1年で合格できる試験といえるでしょう。 CIAを取得するには3パートそれぞれで、600ポイント以上の取得が欠かせません。そのため、不合格のパートがあると再学習が必要となります。
たとえば国際資格の専門校アビタスのプログラムで学習すると、内部監査の実務経験がない方であっても、講義時間を含めて約400時間の学習で合格が可能です。 そのため、仕事と並行しながらの学習でも、約6カ月の学習で合格レベルに到達できます。
中小企業診断士の場合、必要な学習時間は約1,000時間です。2~3年の学習期間の合格者が40%超となっており、長期の計画的な学習が必要な試験だといえます。 1年以内での短期合格を目指す場合は、1日あたりの学習時間は、2~3時間程度の学習時間を確保しなければなりません。
公認会計士の場合、必要な学習時間は約3,500時間です。最短合格を狙う場合でも、最低2,500時間の学習時間が必要とされています。 受験期間の設定は1年半~2年が一般的です。2年間で取得する場合、1日あたりの学習時間は平均5時間必要です。学習のためにしっかり時間を費やさねばなりません。
上記の2つの資格と比較した場合には、CIAは合格に必要な学習時間が少なく、難易度は低めといえるでしょう。
参照:一般社団法人 日本内部監査審査会「資格認定制度からのお知らせ」
CIA取得を目指すのはどのような人でしょうか。受験者のデータや受験料から難易度を検討してみます。
2007年とやや古いデータになりますが、一般社団法人日本内部監査協会が出している「CIA 資格取得の方法の研究」のデータから傾向を掴んでいきましょう。
まずは、受験者の主な保有資格についてです。
受験者の保有資格 | 割合 |
内部監査士 | 29% |
公認会計士 | 10% |
米国公認会計士 | 11% |
続いて受験者が従事している主な業務内容は次のとおりです。
業務内容 | 割合 |
監査関係 | 53% |
情報システム関係 | 17% |
財務 | 16% |
監査関係のうち、内部監査が44%、監査役監査が3%で会計士監査が6%の割合となっています。50%以上の人が、監査関係での仕事をしていることが分かります。
そして合格者の勤務先の業種は次の通りです。
合格者の勤務先の業種 | 割合 |
金融・保険業 | 35% |
製造業 | 18% |
サービス業 | 14% |
なお、所属先は監査関係部署が63%となっています。 CIAの受験料は他の資格試験と比べると高額です。さらに、CIAを取得するには3パートそれぞれで、600ポイント以上の取得が欠かせません。 1科目落ちると31,000円以上の追加費用が必要です。
そのため、試験勉強をせずCIAを受験するような人は少ないと考えてよいでしょう。 もともと監査について知識がある人や、十分に学習した人だけが受験する試験でありながら、全パート合わせた合格率は10~15%といわれています。 これらのことから、CIAは難易度の高い資格だと推定できます。
参照:一般社団法人 日本内部監査協会「CIA 資格取得の方法の研究」
CIA試験では、過去問題や解答は基本的には非公開となっています。そのため、過去問題など受験のための学習教材が少なく、情報収集が困難な試験といえます。
加えて、情報技術分野の幅広い知識が求められており、IT分野に苦手意識がある場合は独学で学習するのはかなり困難です。 独学の場合、分からない問題が出てきた時に自力で解決するのが難しい点がデメリットです。
過去問題や解答が非公開であるため、問題演習の量や演習方法にも限界がある中で、幅広い学習内容を網羅しなければなりません。 短期間での資格取得を目指したい方は、資格学校や通信教育で効率的に学ぶことを検討しましょう。 CIA受験者は職務上資格取得を要求されているケースが少なくありません。
資格取得のために長期間の学習が必要となった場合、実務との兼ね合いが大変です。 短期間で合格すれば、その後は業務に集中できます。事実、アビタスが実施したインタビューでは「独学だと合格まで2年近くかかった」というケースも見受けられました。長い間、仕事と学習の両立ができるか不安な方は独学以外の選択肢がよいかもしれません。
CIAの需要は年々高まりを見せており、将来に向けても同様の傾向が続くと予想されています。 独学でも取得は可能ですが、多忙な社会人の場合、まとまった学習時間を取ることは困難な場合も少なくありません。
また、業務上なるべく早くCIAの取得を目指すよう、勤務先から依頼された方もいるでしょう。 効率よく学習し、合格への最短ルートを目指すなら、専門学校や通信教育等の活用がおすすめです。
アビタスでは2005年にCIAプログラムを開講しました。開講以来、アビタスは圧倒的な合格実績を挙げ続けています。
試験の合格率を高めるため、徹底的に効率化されたオリジナル教材や講師の質の良さも、選ばれる理由の1つです。 アビタスの講師たちは専門分野に精通しているのはもちろん、ティーチングスキルにも優れています。 2年間の安心サポートもあり、通学コースだけでなく通信コースもあるため、遠方にお住まいの方にもおすすめです。
公認内部監査人(CIA)の資格取得を狙うなら、ぜひアビタスの利用を検討してみてください。
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