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マサチューセッツ大学MBAプログラム第22期卒業生 (2021年入学)
専門職(コンサルタント)
ご経歴、年齢はインタビュー時のものです。
大学時代は商学部で国際経営学を専攻しており、特に製造業の海外展開やビジネスモデル(特にサステナビリティ視点でBottom of the Pyramidへのアプローチなど)の研究をしていました。父が国内MBAを取得していたことから、MBAにも当時から興味があり、Pre-MBA講座という大学生向けの講習に参加しました。そこでは「Harvard Business School」といった実際のケースを使用したケースワークを体験し、MBA卒業生からアドバイスをもらうなどをしていました。
新卒で弊社に入社してからは、業務・ITのコンサルタントとしてお客様の経営・IT課題の解決に携わってきていました。特にSAP(ERP)の知識をコアとした業務刷新やDXプロジェクトに従事することが多く、UMass MBAの申し込んだときはタスクリーダーをしていました。
その後、20人規模のチームリーダーになり、次に70人規模のサプライチェーン全体のリーダー、100人規模のアプリリーダーと、徐々に管理の領域を広げています。チームメンバー全員が社員ということではなく、外部のパートナーさんが半数以上含まれることもあるので、多様性をまとめる必要があります。また、実際にやり取りをするお客様も、現場レベルから始まり、部門長レベル、工場長や領域責任者となり、現在はCxO・役員レベルということで、より高い視点へと変化してきました。
お客様の経営課題・現場課題などをもとに、今後の経営戦略・IT戦略・組織変革戦略などを策定し、プロジェクトを立ててデリバリーをしていくビジネスモデルです。特に特化した業界はなく多岐に渡りますが、化学、自動車、機械関係が多いです。分野が広いので、会社の中にある知識や業界の過去をその都度学んでいます。
お客様の経営課題・現場課題などをもとに、今後の経営戦略・IT戦略・組織変革戦略などを策定し、プロジェクトを立ててデリバリーをしています。
弊社はテクノロジーを強みとする会社なので、ITが絡んでいることが多いですが、戦略から業務変革まで、UIデザインからインフラまで一貫したサービスを提供しています。client firstでお客様にとって最適な製品を自社製品のみならず市場の製品を含めて選定する、公平な立場でのコンサルティングを行っています。お客様・複数ベンダーを統括するような大規模プロジェクトのマネジメントを行うことも多いです。また、グローバル企業の強みを活かして、多国籍メンバーが集まって同じ目標に向かって働いたり、複数の国に渡ってロールアウトしたりしていくような、関係者が多様な環境・大規模な人数をまとめ上げていくような局面が多いです。
当時は大手メーカー様の基幹システム・業務刷新のプロジェクトで20人規模のチームリーダーをしていました。お客様である事業長のような方や、プロジェクトマネージャー・リーダーといった方々と密にコミュニケーションをしながら、現場のメンバーのアプリケーション構築の指揮をとるポジションです。これまでも小さいリーダーは担当してましたが、20人規模のリーダーとなると働き方が大きく変わり、あるべきリーダーとしての振る舞いや、リーダーとして必要な知識はなんだ?といったモヤモヤを抱えつつ、体当たりで作業を回していました。
リーダーシップに関する本を読んだりもしましたが、自分にはない視点も含めて体系的に学びたい、それができるのがMBAなのではないかと思い、取得を考えるようになりました。
リーダーとしてふさわしい知識を身に付け、適した振る舞いができるようになりたかったです。現在は20人規模のリーダーで苦戦しているけれども、さらに大きな規模のリーダーやPM、組織の経営層となって、よりよいチーム・組織を築いて世の中により大きな影響力を与えたいと思いました。弊社はグローバル企業なので、グローバルでも通用する知識・経験と証明がほしいと思い、取得を決意しました。
また、ゆくゆくはUNなどの国際組織でも働きたいという思いがあったのも、MBA取得を決断した理由のひとつです。小学生のときに緒方貞子さんに憧れたのがきっかけなんですが、UNは一層学歴が見られるし、Masterが必須になることも多いので、ぜひ取っておきたいと思いました。その点で、UMass MBAはAACSB認証がありますし、BCG(ベータ・ガンマ・シグマ)も取れたのでよかったです。
海外のMBAであることと、オンラインであることです。当時はコロナ禍だったこともあり、仕事を辞めて直接渡米するのはリスクが高いと感じていました。また弊社がアメリカ本社のため、海外の中でもできればアメリカ系がよかったのと、起業家がたくさんいるというよりは会社のマネージャー層が多いという方向性に魅力を感じ、UMass MBAを選びました。
アメリカに本社をおく外資系IT企業に勤めているため、MBAの知識自体をアメリカに通用するレベルにしておく必要があると感じていたからです。
とても良かったです。コロナ禍だったこともあり、オンラインが唯一の選択肢であったというのは前提としてありますが、良いと感じた点は3つありました。
アメリカの学位がほしいけれどそのためには現地へ行かなければいけないとなれば、仕事を辞めるか休職する必要がありました。しかし、オンラインでアメリカの学校に通えたので、仕事にも影響を出さずに働き続けることができました。
土日と平日の仕事以外の時間を活用することができ、自分のペースで進められるので、仕事が大変でも両立することができました。
私の場合は、MBAを始めた頃は妊活中で、MBAを初めてから妊娠出産、その後はしばらく育休をとりながらMBAを続けました。復職してからはMBA+仕事+子育てという3足の草鞋を履いて生活していました。
産前はMBAの教材で胎教している意識で勉強し、産後は生後まもない子どもに英語の音を聞かせるつもりで音読して大量の資料を読みました。授乳しながら講義に参加(オンラインなので顔から下は見えないんです)したことも記憶に残っています。
育休中は、他の人からはよく「大人の会話がしたい」と聞きましたが、私はMBAを取っているおかげで常に大人と会話することができ、そのようなストレスは感じなかったので、育休中に勉強をするのがとても良かったとも感じます。仕事+MBAの時期も、子育て+MBAの時期も大変でしたが、MBA+仕事+子育ての時期が一番辛かったです。
そんな中でも、オンラインだからこそ、朝7時半に保育園に預けて、9時の始業開始まで勉強できるし、お昼もさっと食べて一人で勉強できるし、子どもが寝ている時間に受講したりレポート書いたりディスカッションに参加したりすることができるので、オンサイトで時間にとらわれることなく自分の時間を捻出しながら自分のペースで受講をすることができました。
また、育休中はどうしても、自分のキャリアが止まっているのではないかと不安になる人が多いと思いますが、私の場合は「今は勉強期間中なんだ」とポジティブに捉えることができたのも良かったです。結果、育休前よりも力を付けた状態で復帰できました。
入学当時、TOEIC930点でした。ネイティブではありませんが、外国人と一緒にプロジェクトすることもあり、業務や日常生活では大きく困ることはなかったです。
ただ、英語論文を書く上で適切な言い回しや、専門用語にとても詳しいわけではなく、都度確認は必要な程度でした。
自分に対する投資なので、貯金を崩して生活に支障が出ない範囲であれば特に問題ないと考えていました。もちろん安くはありませんが、直接渡米して取得することに比べたらリーズナブルですし、国内にいながら海外MBAを取得できるメリットは大きいと思います。
良かったです。得意分野は初めから英語でもできたかもしれませんが、苦手分野や難しい分野に関しては、先に日本語で学ぶことで理解が早くなったと思います。
日本語サポートテキストは基礎・上級共に利用しました。サポートテキストは先にすべてダウンロードできるので、先取りと言う点でも役立ちました。
上級カリキュラムの「Managerial Leadership」です。このなかで、自分の職場で上司や部下からフィードバックをもらい、自分のリーダーシップとしてのあり方を考える課題がありました。普段上司からフィードバックをもらうことはありますが、部下や同僚も含めてフィードバックをもらうことは初めてで、恥ずかしながらに6人の方に依頼をし、フィードバックをいただきました。そうすると、立場やバッググラウンドの違いもあると思いますが、人によりさまざまなご意見をいただきました。自分のいいところや直すべきところが見えてきて、今後どうしていくかというアクションプランを持てるようになり、自分自身が「変われる」と感じたターニングポイントになりました。
Term | Course Name | 単位 | Grade | GP | ||
---|---|---|---|---|---|---|
2021 Summer | 基礎 | ACCT.5010 Financial Accounting | 2 | 必修 | A- | 3.7 |
基礎 | MKTG.5010 Marketing Fundamentals | 2 | 必修 | A- | 3.7 | |
基礎 | FINA.5010 Fundamentals of Finance | 2 | 必修 | A+ | 4 | |
基礎 | MGMT.5010 Organizational Behavior | 2 | 必修 | A | 4 | |
2021 Fall | 基礎 | POMS.5010 Operations Fundamentals | 2 | 必修 | A | 4 |
基礎 | MGMT.5110 Global Enterprise and Competition | 2 | 必修 | A | 4 | |
2022 Spring | 上級 | FINA.6010 Corporate Finance | 3 | 必修 | A | 4 |
上級 | MGMT.6010 Managing Organizational Change | 3 | 必修 | A | 4 | |
2022 Fall | 上級 | MGMT.6100 Managerial Leadership | 3 | 選択 | A+ | 4 |
上級 | POMS.6010 Operations Management | 3 | 必修 | A+ | 4 | |
上級 | MGMT.6540 Managing Global and Workforce Diversity | 3 | 選択 | A+ | 4 | |
2023 Spring | 上級 | MKTG.6010 Customers and Markets | 3 | 必修 | A+ | 4 |
上級 | MIST.6010 Management Information Systems | 3 | 必修 | A+ | 4 | |
2023 Summer | 上級 | ACCT.6010 Accounting Information for Management Decisions | 3 | 必修 | A+ | 4 |
2023 Fall | 上級 | MGMT.6150 International Business | 3 | 選択 | A+ | 4 |
上級 | MGMT.6910 Strategy Formulation and Implementation | 3 | 必修 | A+ | 4 |
また、「Managing Global and Workforce Diversity」では、さまざまな「多様性」を学びました。国籍・ジェンダー・地域・年代などなど、さまざまな多様性のマネジメントをどう行うかというのは、非常に興味深かったです。弊社はグローバル企業で多国籍メンバーと働くことも多く、日々悩んでいたのですが、ああ、こういうことだったんだ、こうしたらいいんだという閃きをたくさん得ました。
なかでも、授業の中で出てきた『The Culture Map』という本は、主に国の違いに焦点が当たっていますが、多様な人と一緒に働くためのパーツをたくさん与えてくれ、私のバイブルの一つとなりました。加えて、“Psychological Safety”が、多様なチームをマネジメントしていく上で大事であることに気がつきました。
MBAに参画する前、インド・ドイツ・日本・カナダ・イタリアなど多国籍メンバーで推進しているプロジェクトに入っていました。その際、なかなか成果物の粒度感や仕事の進め方が日本と違い、メンバー衝突してしまったり、うまく進められない自分が不甲斐なくてイライラしてしまったりして、毎日が辛すぎて難聴になってしまったことがありました(笑)。この授業を受けた後では「インド人には、こうするといいよ、ではなくtop-downで落としてもらえるように計らうべきだったんだ」「物事を計画通りにきっちり進めるのではなくゆるゆるのスケジュールで動いているから、余裕を持ったスケジュールで柔軟に対応できるようにしてあげれば良かったんだ」「ビジネスより関係性重視だから偉い人と握手したかったのかも」など、当時は分からなかった行動が読み解けるようになり、どうやって多様な人をマネジメントしたらいいのか、考えやすくなりました。
メンバーに外国人がいるときは『The Culture Map』を引っ張り出して、この人とはどうやって一緒に働くのがいいのかなと考えてアプローチができるようになり、とても良い関係性を築けるようになっています。
さらに、これまではプロジェクトメンバーに「怖い」と言われることもあったのですが、「心理的安全性」を学んでからは、「福井さんと一緒に働けると安心する。一緒に働きたい」と言ってもらえることが多くなりました。
勉強するときは「なぜ」をとことん追求して考えてしまう気質なところもあり、一つ一つの科目で全力に取り組んでいた結果、ベータガンマシグマにも選出いただくことができました。ML専攻でしたが、知識を問われるようなテストよりも自分の考えを問われるレポート系が多く、自分の肌にあっていたことも成功要因だったのかもしれません。
普段関わらない方々からお話を伺うことで多様な視点・価値観を知れて、とても良かったです。製薬関係の方が多いので業界特有のお話を聞けましたし、ほかにもご自身で起業された方や海外赴任中の方など、さまざまな視点を持つ方と交流ができました。特に私自身がコンサルとして多様な業種・職種・職位の方と関わるため、MBAを通じて学問的概念や計算方法などだけでなく、多様な考え方を知ることができたのはとても貴重な宝物です。
苦労はしましたが、チャレンジや特訓の場としてよい経験になりました。私は普段のプロジェクトの中でも英語を使う環境ということもあり、英語を使うこと自体が苦痛というわけではありませんが、レポートでの適切な言い回し、用語などの吸収をすることができ、とてもよい英語学習の機会になりました。私がUNで働きたいと思っているように、グローバルな活躍がしたいと思っている方にとっては、素晴らしい訓練になると思います。
概ね合っていました。一点だけ、グループワーク等で現地の方と関わる機会がもう少し多いと想定はしていました。ただグループワークでよい成果を出すためには、意識の高い日本人と組める方が成績上はよいとも感じました。
いらっしゃいました。研究熱心な方や、英語が堪能な方、私にはない発想をお持ちの方など、「この人のこんな点が素晴らしい」をパズルのように組み合わせて、参考にさせていただきました。
弊社内にも凄い人はたくさんいますが、勤務先では業種業界が違うので、また違った刺激になりました。
また同期生と年末の飲み会を実施させていただいたり、Linkedinで会話をさせていただいたりしています。
概ね叶ってきています。卒業後というよりも卒業少し前から世界が変わってきました。
前提として、弊社は昇進や業務が希望制になっています。昇進に関しては自分が希望して昇進試験を受けて、合格して初めて昇進します。業務も、依頼されて担当することも多いですが、自分がどんなキャリアを歩きたいのかを考慮してくださる文化があります。
MBA入学時に課題を感じていたのは、20人規模のチームのマネジメントでした。そのとき上司に、MBAを学びながらマネジメントの方向性をもっと頑張っていきたいという話をしました。すると、プロジェクトとして80人規模のリーダーポジションが必要になった際に、チャレンジングなポジションでしたがやってみてほしい、あなたが適任だということで背中を押してやらせてくれました。20人規模のチームでは1階層でしたが、80人規模のチームでは3階層の組織をまとめるリーダーになりました。
MBA取得前はリーダーとして悪戦苦闘するばかりでしたが、MBAをとってからは自信をもって「組織をこうやってまとめていこう」と考えることができるようになりました。その結果、ポジションについたときは組織として難しい状態でしたが、その後は安定的に組織を推進していくことができています。
「組織変革」「マネジメント」「Diversity and Inclusion」などさまざまな授業で出てきたのが“Psychological safety(心理的安全性)”です。この心理的安全性が、新しいアイデアを出したり利益を生み出したりしていく上での重要な要素であるということを理解しました。
心理的安全性がなぜ重要なのか、どうしたら高められるのかをいうことを理解し、自分のチームメンバーとの会話やお客様との会話にも活かしていくようにしました。そうしたところ、MBA前の私のリーダーシップのスタイルは「一人で仕事をしていて自分の視野に固執している」「怖い」などネガティブな意見もありましたが、心理的安全性を意識したリーダーシップをするようになってからは「福井さんのチームにいて良かった、居心地がよい。」「自分の成長をすごく考えてくれている」などいってもらえるようになり、とても良かったと思いました。
キャリアアップにとても活きました。卒業前に、MBAの学びを活かして、社内で誰も取り組んでいない・かつ世間の注目度が高く今後市場が伸びるから会社として必要だと考える領域の開拓を一人で始めました。
MBAも含めて会社に一層貢献するという話を受けて昇進試験を受けたところ、自分の開拓した領域を自分でさらに自分で成長させていってくださいと背中を押してくださり、昇進が決定しました。私は企業のコンサルタントなので自分で経営をしている訳ではありませんが、MBAで学んだことが実際のビジネスとして活用できるようになりました。
自分が成長したいという気持ちに応えてくれる、価値ある自己投資だと思います!
MBAという称号だけでなく、学んだことをそのまま実務に活かすことができます。そして、学んだことを活かして仕事をすれば 更なる成長が期待できると思います。
皆様も、米国MBAを通じた自己実現をしていけることをお祈りしています。