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東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。英国ランカスター大学MBA。 日系大手メディアでの商用データベースサービス再構築を皮切りに、世界的eコマース企業など、外資系・日系企業において、スタートアップ側と投資家側の両方の立場で事業開発に携わった。最近はフリーランスとしてマーケティングや事業開発などに関する助言やリサーチ、翻訳、通訳などのサービスを提供している。顧客企業はインターネット関連からコンサルティング、不動産、広告、出版など幅広い。
◆基礎課程担当科目:マーケティング基礎 Marketing Fundamentals
東京外国語大学英米語学科を1991年に卒業し、日本経済新聞社に入社、データバンク局に配属されました。在職中は有償の記事データサービスや地域経済データ、人口推計などに携わった後、120周年記念の電子新聞プロジェクト等に参加しました。その後1998年に、英国国立ランカスター大学経営大学院のMBA取得を決意して退職しました。周囲からは反対されましたが、辞めていなければその後の楽しい経験もなかったわけですし、後悔はありません。退職後はすぐに入学に向けて準備し、英国国立ランカスター大学経営大学院に入学、1999年に修了しました。
MBA取得後はAmazon Japanに社員番号ひと桁の初期メンバーとして入社しました。留学したイギリスにはAmazonがあったので、「これはくるぞ」と感じていました。Amazon Japan退職後はトランスコスモスに入社し、インターネット関連企業への投資後の事業推進やインターネット広告代理店事業の立ち上げ、中国のコールセンター事業の企画、経営企画などに携わりました。2004年にトランスコスモスを退職した後、2005年に個人事業主になり、しばらくはコンサルティングや新規事業立ち上げ支援を行うことになります。2009年には社員番号12番でコロプラに入社し、広報、広告宣伝、事業開発を担当しました。現在はまたフリーランスで、戦略リサーチを中心としたコンサルティング業や講師業をおこなっています。UMass MBAの講師は2018年から始めました。
外国語大学を卒業した同級生は翻訳や通訳をやったり、商社に入ったりしているので、私のようにベンチャー企業を渡り歩いた経歴は珍しいのではないかと思います。様々な経験を通して私の中で培ったポリシーが二つあります。一つは、業種や会社、つまりクライアントを分散させること。これはリーマン・ショックのときに、私の収入の9割を出していたクライアントが倒産して大変な目にあった経験からです。今は業種も会社も分けて、いろいろなことやっています。もう一つは、成長産業に片足を突っ込もう!というもの。パイが膨らみ続けている状態の産業であれば新参者にもチャンスがあるし、多少スキルが足りてなくてもいろんなお仕事がありうるし、何しろ面白いんですよね。私、グーッと加速度がついているときの、あのモメンタムが大好きなんです。これから伸びるものが大好きなのと、事業機会がたくさんあるということもあって、成長産業に関わっていきたいと思っています。
あとこれは余談になりますが、2017年に通訳案内士の資格を取りました。UMass MBAで私が担当している「マーケティング基礎」の講義は年3回の開講なので、間に少し時間があるんです。北米のマッチングサイトに登録して、海外から友だちが遊びに来たような感覚で、都内を中心に案内しています。ここでも、私を含めて2人しか提供していないようなツアーを用意して顧客を獲得できており、これまでやってきたことは全部つながっているんだなと感じます。
現在はフリーランスです。知人が経営する小規模の戦略コンサルティング会社2社のプロジェクトを手伝っているほか、成長産業に関わり続けることを方針としています。内容としては、戦略リサーチが主です。特定の情報を知りたい際に、具体的な数値やファクトを調べます。集めた情報は、個別では意味が分かりませんが、複数の情報を組み合わせて時系列に整理する ことで見えてくるものがあるのが面白いところです。
知人の小規模の戦略コンサルティング会社2社のプロジェクトを手伝っています。それ以外にも、自動車会社のプロジェクトや清涼飲料水会社のプロジェクトのリサーチ部分に関わるなど、さまざまなご相談に応じています。書籍も出版しているのですが、これは大変でしたね。ゆくゆくは、自分自身が稼働しなくても収益化できるような仕組みを作れたらいいなと思います。
英国国立ランカスター大学経営大学院のMBAです。ランカスターは人口5万人ほどでそのうち1万人は大学関係者という、小さな町でした。同期70人のうち、日本人は私を含めて2人だけ。その分、出身が同じ人がいれば自然と交流がありましたね。ちなみに、UMass MBAの講師は2018年から始めたのですが、これは同じ基礎課程で「グローバル企業と競争」という科目を担当している大前先生のご紹介です。大前先生がランカスター大学に来られたのが私の1年後で、数ヶ月だけ滞在が重なったんですね。どちらも夫婦での留学でしたから、ご一緒する機会がありました。このときのご縁があり、お声かけがありました。
夫が同じ時期に留学することになっており、その留学先が英国国立ランカスター大学経営大学院のMSc in Financeの専攻だったからです。同じ大学院で、素人が一からマーケティングを学べるようなコースを探したらMBAだけだったので、同大学院を選択しました。一般的には準備に1年ほどかけるそうなのですが、私は夫婦同時ということもあり、急いで準備する必要がありました。予備校に相談したところ、今年の受験は難しいのではないかと言われたので、結局アメリカ系列のGMAT予備校に通って勉強し、検討開始から3ヶ月ほどでIELTSとGMATで入学に必要なスコアを出すことができました。この準備の際にエッセイの書き方を習ったことが今に活きていますね。
イギリスは1年でMBAを取得できる大学院が多く、ランカスター大学経営大学院もそうでした。そのため、とにかくスケジュールがタイトで大変でした。2週間マーケティングだけをやり、次の2週間はファイナンスだけをやるといった感じでした。2週間の中身は、1週目が講義、2週目がレポートの執筆と、講義の週とレポートの週が交互になっていました 。9月末から12月にあたる1学期目は、アビダスでいう基礎課程のような必修科目で埋め尽くされており、各科目にじっくり取り組むというよりスピーディに片付けていくことが多く、忙しかったです。2学期、3学期は選択できる科目があり、最後は各々、企業とのプロジェクトに取り組んだり論文を書いたりしていましたね。英語の訛りについては、ネイティブのイギリス人との会話は少し苦労しました。ただ大学内は留学生が多く、逆にイギリス人の方が少ないこともあり、授業で困ることはほとんどありませんでした。
マーケティングです。英語という言語の壁がありながら、教科書が明瞭かつわかりやすく書かれていたことが印象に残っています。これが今、クラスで学生のみなさんに「わかりやすく理路整然と書く」重要性を伝えていることにつながっています。また、履修内容に限らず、留学生たちが活発に意見交換をしたり、深夜まで図書館で勉強したりする姿に感心しました。半円形に席が並ぶ階段教室にいる生徒たちの国籍は、国連総会かと思うほどのバラエティに富んでいて、彼らとのコミュニケーションからも多くを学びました。学内にパブがあったり、週末には大学から日帰り観光バスが出ていたりと、日本では想像できないような環境でしたね。これも、ランカスターが田舎だったことと、とにかく留学生が多かったからこそあったシステムだと思います。
幅広い科目を学習したことで、経営者なら自然と持つようになる感覚や着眼点などを手に入れることができました。MBA取得を目指す方はもちろん経営に興味がありますよね。今どきMBAを取っただけで経営者になれるほどアメリカも日本も緩くはないんですけれども、やはり、勉強するきっかけや、気付くきっかけとしてMBAはいいと思います。例えば、経営陣の直属で仕事をするときに彼らと同じ価値観で話せたり、自分のボスが何を考えているか分かったりするのは、大きなアドバンテージになります。資料作りひとつにしても、経営陣が何を気にしているかが分かっている、経営的な行間が読める部下は重宝されますし、続けていれば未来へのチャンスにつながると思います。
特定の学生ではないのですが、試験やレポートに関係なく、深夜まで勉強している学生が多いことに感銘を受けました。図書館が24時間開いていて、学内の寮に住む学生も多かったこともありますが、パブだけでなく図書館が深夜も大盛況で、借りたい本がよく出払っていたりしたことを思い出します。MBAともう1つディグリーと、ダブルで取ってる人もいましたね。ダブルマスターでやっている人の勉強量は凄まじいものでした。あとは大学院生だけでなく、学部生もよく勉強していました。日本なら、大学生はよくアルバイトに励んだり、友達と遊んだりする時間があったと思いますが、ランカスターでは学校が「勉強するところ」であることを再認識しました。イギリスもそうですが、留学で来ている人の出身国では、ほぼ全員が大学に行くような国ではないことが多いのもあると思います。単に学位を取るためではなく、大学での勉強内容が就職に直結するので、とても熱心だったのだと思います。
続いています。アジア系の学生を中心に、同じクラスで一緒にチームを組んだ人と、もう25年以上つながりがあります。在学中にはなかったテクノロジーですが、WhatsAppなどのチャットアプリでやり取りをしています。頻度としてはどうしても少なくなってしまいますが、彼らの来日時や、私たちの往訪時には、会ったりもしています。また、人数は少ないですが日本人学生もいて、国内での交流も続いています。
活きています。留学から帰国した際、履歴書にMBAを書いてなかったら、Amazon Japanの面接にはたどりつけなかったでしょう。その後の年収にも影響したと思います。中途採用ではそれまでの経験や実績をベースに判断されると思いますが、MBAホルダーなら、新しい業界や職務でも任せてもらえることがあると思います。採用する側に立ったこともあるので、これらを実感しています。
UMass MBAの基礎課程6科目のうちの1つであり、このMBAプログラムで最初に取る学生 が多い科目です。戦略立案から製品戦略、価格戦略、流通戦略、プロモーション戦略、その後の対応など、マーケティングのあらゆる領域について、基礎から誰でもわかるように教えます。全くマーケティングに触れたことがない方でも、一通り勉強したと言えるくらい、中身が詰まっています。一方で、この講座はあくまで入口ですので、現場ではもっと細かいレベルが要求されるケースもあります。マーケティング基礎をきっかけにマーケティングに興味を持ち、その仕事に就いたという方もいらっしゃいましたよ。
マーケティング未経験者の方でも理解できるように分かりやすく説明しつつ、最近のマーケティングを取り巻く状況についても説明しています。また、最初に取る科目として、米国の大学、大学院向けに提出する英文エッセイの書き方の基本なども併せて伝えています。基礎課程をスタートする前に必ずこれを準備しておいてくださいというものはありません。マーケティングに関する本も、大きめの本屋へ行き、相性が合うならなんでもいいと思います。もしそれでも、事前に何か読んでおきたいという方がいらっしゃいましたら、下記の書籍をご紹介します。まっさらの状態で講義を受けていただいても分かるようにしていますから、事前必読ではありません。
『マーケティング部へようこそ!』五味一成著(時事通信社)
『戦略プロフェッショナル』三枝匡著(ダイヤモンド社)
『入門考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法』山崎康司著(ダイヤモンド社)
講義も基本的には予習は不要ですが、事前にスライドを配布するので、それを確認しておくと安心かもしれません。分からないことは直接質問してもらって大丈夫ですよ。
これまでの経験やポリシーにこだわらず、新しい知識や考え方を取り入れて、変わっていこうとする人。そういった柔軟性をもつ方は早く大きく成長します。せっかく高い学費を払って入学しているわけなので、私としては、やっぱり何か新しいことを得ていただきたいですよね。新しいことを受け入れられず、自分が今までやってきた世界に留まってしまうのは、ちょっともったいないなと思います。私の授業では、みなさんの世界が広がったり考えが変わったりするきっかけをできるだけ多く作れるように、たくさんの切り口や事例を紹介しています。
Zoomを利用したオンライン講義ですが、積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくださる方が多いです。同期とも仲良くされている方が多く、終了後は懇親会などにもよく誘っていただきますし、学生間のつながりができている印象です。日本にいる方だけでなく、北米にいらっしゃる方々など、地理的に遠い方同士でも連絡をとられているなと感じることがあります。英語力に関しては、講座の後半になるにつれて「こなれ感」が出てきますね。具体的にTOEICのスコアが上がっているかどうかは分かりませんが、みなさん英語を書くことに慣れて、自然な英語になっていく印象です。
経営学の始まりの国である米国のMBAは、世界的に見て最も信頼してもらえると言っていいのではないでしょうか。しかもその中でトップ5%しか取れないような認証が取れているUMassのMBAの取得は、自信を持って取り組んでもらえるものだと思います。
楽ではありませんが、取り組む価値のある学位です。今の仕事にどう取り組むべきか、今後のキャリアをどう変えていこうかと悩んでいる方におすすめできます。アビタスのUMass MBAは、日本を始め、今いる場所からそのまま入学して履修をスタートできます。留学時の渡航費用や、高騰を続ける学費、留学中のキャリアの中断など、留学について悩んでいる方には魅力的な選択肢となるでしょう。ボストン近郊の州立大学ですから、外資系に転職したときに上司や同僚が同大学の卒業生ということも結構あると聞きます。また、UMass MBAは、トップ5%のMBAにしか認められないAACSB認証が取れているMBAです。成績優秀なら、ハーバードビジネススクールの学生らも入るベータ・ガンマ・シグマという成績優秀者のコミュニティに入れます。このベータ・ガンマ・シグマはAACSB認証を受けたビジネススクールの学生でないと入ることができないため、日本のMBAで成績優秀者がベータ・ガンマ・シグマに入ることができるスクールは少ないのが現状です。日本から入学できるMBAの中で、取得後のチャンスを大きく広げられるのが、UMass MBAだと思います。