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  • 2023/02/07公開

MBAにTOEFL®って必要? 必要なケースと具体的なスコアを解説

MBAにTOEFL®って必要? 必要なケースと具体的なスコアを解説

MBA取得を検討する上で、TOEFL®のスコアが必要かどうか疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

国内MBAでは英語の試験はほとんどありません。しかし、海外でのMBA取得を目指すためにはTOEFL®のスコア提示が求められるケースが多くあります。

本記事では、MBAにTOEFL®が必要なケースや具体的なスコアについて解説していきます。MBA取得を目指している人はぜひ参考にしてみてください。

目次
TOEFL®とは
MBAでTOEFL®スコアは必要か?
海外MBAで求められるTOEFL iBT®テストスコア
MBAにTOEIC®・IELTS®は必要ない?
自分の志望するMBAプログラムを提供する大学院にTOEFL®が必要か確認しよう

TOEFL®とは

TOEFL®とは、非営利教育団体であるETSが実施している英語能力測定試験です。1964年の開始以降、世界中で3,500万人以上が受験しています。

スコアは世界160カ国、11,500以上の大学や大学院などの機関で活用されています。

試験の題材には自然科学や社会科学、芸術など多様な分野が扱われるため、幅広い知識が必要です。

TOEFL®はReading・Listening・Speaking・Writingの4つの構成からなり、各構成の問題数や出題内容は次のように提示されています。

項目 Reading Listening Speaking Writing
テスト時間 54~72分 41~57分 17分 50分
問題数 3または4パッセージ(各10問) ・【講義】3または4題(各6問)
・【会話】2または3題(各5問)
・Independent task 1問
・Integrated tasks 3問
・Integrated task 1問
・Independent task 1問
出題内容 ・アカデミックな長文読解問題
・自然科学や社会科学など幅広い分野の教養科目を題材とした問題
41~57分 17分 50分

参考:TOEFL®テスト日本事務局「会場受験TOEFL® iBTテスト|特徴・構成・料金」

英語を聞くスキルはもちろん、Speakingでは自分の意見を英語で伝えるスキルも必要です。

MBAでTOEFL®スコアは必要か?

TOEFL®にはiBTとITPの2種類の試験があります。iBTは個人向け、ITPは学校や企業など団体向けのテストです。基本的にMBAではiBTのスコアが見られます。

ここからは、国内・海外MBAでTOEFL®スコアが必要かどうか見ていきます。

国内MBAではほとんど必要ない

国内ではTOEFL®スコアの提示が求められるケースはほとんどありません。

その中でも、京都大学ではTOEIC®やTOEFL®のスコア提出が求められたり、神戸大学ではTOEIC®730点やTOEFL®(Internet-Based Test)120点中80点以上の者は、英語試験が免除されたりします(2022年12月時点。アビタス調べ)。

また、英語の筆記試験がある大学院の例として一橋大学大学院の全日制と神戸大学が挙げられます。

国内MBAでは英語の試験やTOEIC®のスコア提示を求められるケースはあるものの、TOEFL®はほとんど必要ないケースが多いです。

参考:京都大学大学院「2023年度経営管理教育部(専門職学位課程)経営管理専攻学生募集要項」
参考:一橋大学大学院経営管理研究科経営管理専攻「入試情報|大学院過去の入試問題と合格実績」
参考:神戸大学MBA「入試データ|2022年度入学生情報」

海外MBAでは必要なことが多い

海外MBAではスコア提示が必要なケースが多くあります。イギリスの経済誌『FINANCIAL TIMES』のMBAランキングを基に、上位10位の大学と必要なTOEFL®スコアを次の表にまとめました。

大学名 必要スコア
1.University of Pennsylvania: Wharton(アメリカ) 115点(平均スコア)
2.Columbia Business School(アメリカ) スコア提出の必要なし
3.Insead(フランス/シンガポール) 105点
4.Harvard Business School(アメリカ) 109点以上
5.Northwestern University, Kellogg School of Management(アメリカ) 特記なし
6.Stanford Graduate School of Business(アメリカ) 100点(最低得点)
7.University of Chicago: Booth(アメリカ) 104点
8.London Business School(イギリス) 特記なし
9.Yale School of Management(アメリカ) 101点以上
10.Iese Business School(スペイン) 特記なし

10校中6校が入学の条件として120点満点中100点以上のTOEFL®スコアを求めていることが分かります。

参考:University of Pennsylvania: Wharton「ADMISSIONS FAQS」
参考:Columbia Business School「Frequently Asked Questions」
参考:Insead「MBA Programme|FAQs」
参考:Harvard Business School「Application Process」
参考:Stanford Graduate School of Business「International Applicants」
参考:University of Chicago: Booth「Full-Time MBA International Applicants」
参考:Yale School of Management「Frequently Asked Questions」

海外MBAで求められるTOEFL iBT®テストスコア

『FINANCIAL TIMES』のMBAランキングにおいて上位10校への入学にはTOEFL®100点以上のスコアが必要なケースがほとんどです。

TOEFL®は120点満点のため、海外MBAの上位校を目指す場合は相応の英語力が求められます。

TOEFL iBT®テスト100点の難易度

TOEFL iBT®テストにおける100点の難易度が分からないという人も少なくありません。

100点は英検1級またはTOEIC®満点のレベルに換算できます。

TOEFL®を実施しているETS公式の調査によると、100点のパーセンタイルランクは70%です。

100点のパーセンタイルランクが70%の場合、100点未満の受験者が全体の70%いることを示します。そのため、100点以上を獲得した受験者は3割程度であることが分かります。

また、ETSが発表したTOEFL iBT®の国別受験者平均スコアによると、日本の平均スコアは73点です。アジア圏に焦点を当てると、中国は87点、インドは96点、シンガポールは98点でした。

英語教育が盛んなシンガポールでも平均スコアが100点に届かないのが現状です。

平均スコアが100点以上に届いた国は、オーストリア(102点)やドイツ(100点)、スロベニア(100点)など一部の国のみでした。

各国の平均スコアを見ると、TOEFL®で100点のスコアを獲得するのは困難だといえます。

参考:ETS「TOEFL iBT® Test and Score Date Summary 2021」

必要な勉強時間

一般的には現在の英語レベルが英検2級程度の場合は相当レベルである英検1級を目指すのに約2年間、英検準1級程度の場合は約1年2ヶ月の期間にわたり、1週間で約7時間勉強を続ければ、TOEFL®100点以上を目指せるでしょう。

ただし、働きながら勉強する場合、計画的に進まない可能性も想定されます。また、TOEFL®は英語力だけでなく、トピックスの背景知識やロジカルシンキングが影響するため、勉強時間は目安にすぎません。

TOEIC®・IELTS®でスコアを換算した場合

文部科学省が提示した「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を参考に、TOEFL®のスコアをTOEIC®・IELTS®・実用英語技能検定で換算した場合のスコアを見ていきましょう。

項目 スコア
TOEFL® 95~120点
TOEIC L&R®/S&W® 1845~1990点
IELTS® 7.0~8.0
実用英語技能検定 1級

上記のスコア換算は目安です。例えば、TOEFL®対策のみを進めていた場合、他の試験では換算したスコアよりも低いスコアになる可能性もあります。

参考:文部科学省「各試験・検定試験とCEFRとの対照表」

MBAにTOEIC®・IELTS®は必要ない?

出願時、TOEIC®やIELTS®のスコア提出を大学側から求められるケースもあります。

IELTS®(International English Language Testing System)とは、英語圏の地域に留学・就労するための英語力を測定する試験です。イギリスをはじめ、アメリカやカナダなど世界140カ国の期間で認定されています。

国内MBAにおいてTOEIC®やIELTS®のスコアが必要な大学院の例は次の通りです(2022年12月時点。アビタス調べ)。

大学院 特徴
神戸大学 TOEIC®730点以上のスコアで英語の筆記試験免除
TOEFL®(Internet-Based Test)120点中80点以上の者
京都大学 TOEIC®スコアの添付が必須(または、TOEFL iBT®・IELTS®のスコア)

また、IELTS®はMBA取得において9.0点満点中6.5~7.5程度のスコアが求められる場合もあります。

参考:神戸大学MBA「入試データ|2022年度入学生情報」
参考:令和5年度 神戸大学大学院 経営学研究科 専門職学位課程 現代経営学専攻 (専門職大学院)「神戸大学MBA学生募集要項」
参考:京都大学大学院「2023年度京都大学大学院経営管理教育部(専門職学位課程)経営管理専攻学生募集要項[一般選抜]」

自分の志望するMBAプログラムを提供する大学院にTOEFL®が必要か確認しよう

本記事では、MBAにTOEFL®が必要なケースや具体的に求められるスコアについて解説しました。国内MBAではスコア提示が求められるケースはほとんどありません。

一方、海外MBAではスコア提示を求められるケースが多くあります。海外MBAの上位校は100点以上のスコアが必要です。

ネイティブと同等の英語力を保有し、講義について行けることの証明になるため、入学後を考えても海外MBAを目指す場合はTOEFL®は必須と考えた方が良いでしょう。

TOEFL®100点以上は難易度が高く、現時点での英語力が英検2級程度の場合でも1年以上勉強を続ける必要があるでしょう。

また、仕事の合間を縫って英語を勉強する場合、計画的に進まない可能性もあります。

アビタスでは、国際認証を取得している「マサチューセッツ州立大学MBAプログラム」を提供している

国際資格の専門校であるアビタスは「マサチューセッツ州立大学MBAプログラム」を提供しており、当プログラムには下記の特徴があります。

  • 日本にいながらオンラインでMBAを取得可能
  • オンラインのため、渡航費や滞在費は不要。また、州立大学のため学費もリーズナブル
  • アメリカ・マサチューセッツ州立大学のMBAプログラムで世界のトップスクール同様、国際認証AACSBを取得している
  • アメリカのMBAプログラムでありながらTOEFL®のスコア提示を課していない

日本語講師による基礎課程を通じて、ビジネスの体系的知識と英語力の両方の基礎を築いていけるため、入学前のTOEFL®スコアの提出が求められないことは魅力の一つです。

上級課程進学時にはTOEIC®スコアが求められるものの、TOEFL®やGMAT™でハイスコアを取るよりも現実的と言えるでしょう。特に、非ネイティブかつ日本で働きながらMBA取得を目指す人に向いているプログラムです。

日本国内でMBA取得を目指している人は、ぜひアビタスの当プログラムを選択肢の1つとして検討してみてください。

まずは無料の説明会にご参加ください。

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