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GMAT™とは、海外のMBA取得コースを開講しているビジネススクールへの入学希望者を対象に実施される試験です。
MBA留学を検討を始めたばかりでは、GMAT™の問題や難易度など具体的な内容が分からない方が多いのではないでしょうか。
本記事では、GMAT™の概要やMBA留学に必要なスコアについて解説していきます。MBA留学を検討する上で、GMAT™を受験する必要がある方はぜひ参考にしてみてください。
目次
GMAT™とは
GMAT™で試される能力
MBA留学に必要なGMAT™スコアの難易度
GMAT™の問題
GMAT™受験に向けた平均の勉強時間
GMAT™は難易度が高く、勉強に時間を要する
GMAT™とはGraduate Management Admission Testの略称で、GMAC(Graduate Management Admission Council)が実施している試験です。世界の7,700以上の大学院プログラムで利用されており、毎年20万人以上の受験者がいます。
ビジネススクールに入学を希望する受験生を対象に実施される試験で、入学後に講義についていける能力があるかを測ります。
試験は英語(Verbal)・数学(Quantitative)・ライティング(Analytical Writing Assessment)・総合推理(Integrated Reasoning)の4つのセクションから構成されており、800点満点のテストです。
参考:Graduate Management Admission Counsil「About The GMAT Exam」
GREとはGraduate Record Examinationの略称で、TOEFL®を作成している団体のETSが実施している試験です。アメリカやカナダの大学院へ入学する際にGMAT™ではなく、GREのスコアが認められるケースもあります。
GMAT™の場合、生涯の受験回数が8回までと決められていますが、GREには受験回数の制限は設けられていません。
また、試験内容は英語(Verbal)・数学(Quantitative)・ライティング(Analytical Writing)の3科目で構成されています。「Verbal」と「Quantitative」の合計は170点満点です。
ライティング(Analytical Writing)のスコアは志望校に送付されるものの、総合スコアには含まれません。
世界の1,300以上のビジネススクールがMBAプログラムの入学においてGREのスコア提示を認めています。
参考:ETS「MBA Programs that Accept the GRE General Test」
GMAT™で試される能力は主に言語能力(英語)・数学的能力・分析的思考力の3つです。
ここからは、それぞれの分野で求められる能力について見ていきましょう。
参考:mba.com「GMAT Exam|Launch Your Business Master's or MBA Journey」
GMAT™は英語を母国語とするネイティブ向けの試験であるため、非常に高いレベルの英語力が求められます。通常ではネイティブでも見過ごすような、難解な文法や単語などの理解が求められるだけでなく、数学の問題も英語で出題されるため、数学の英語表現を理解しなければなりません。
単語や文法など基礎的な知識をはじめ、文章を理解し分析する読解力が問われます。
GMAT™の4つの構成のうち、数学(Quantitative)において数学的能力が試されます。
中学生レベルの初等代数学だけでなく、高校の数Iレベルの基礎的な知識が必要です。
GMAT™では分析的思考力も求められます。例えば、ライティング(AWA)・総合推理(Integrated Reasoning)では与えられた情報や議論を分析し、適切な解答をする必要があります。
GMAT™はネイティブ向けのテストであるため、英語を母国語としない受験生にとっては難易度の高いテストといえるでしょう。
MBAコースを開講している海外のビジネススクールに入学するために必要なGMAT™スコアは、国や学校の難易度によって大きく異なります。
ここでは、アメリカとイギリスのビジネススクールへの入学に必要なスコアの目安を見ていきましょう。
項目 | アメリカ | イギリス |
---|---|---|
最上位校 | 700点以上 | 650点以上 |
上位校 | 650点以上 | 600点以上 |
中位校 | 550点以上 | ― |
※上記の表における最上位校はHarvard UniversityやUniversity of Oxfordなどを指します。2023年アビタス調べ。
アメリカ・イギリスともに最上位校の入学を目指すためには、650点以上のスコアを獲得する必要があるといえるでしょう。
GMACの調査によると、2019年1月から2021年12月における受験者のスコア平均は574.51点でした。
また、ビジネススクール入学者の平均は600点後半のスコアを獲得しています。
参考:mba.com「GMAT Exam|Launch Your Business Master's or MBA Journey」
やや古いデータになりますが、2017年におけるトップ校入学生のGMAT™スコア平均点を見ていきましょう。
項目 | GMAT™の平均スコア |
---|---|
University of Pennsylvania: Wharton(アメリカ) | 730 |
Harvard Business School(アメリカ) | 729 |
Stanford Graduate School of Business(アメリカ) | 737 |
University of Chicago:Booth(アメリカ) | 730 |
Northwestern University: Kellogg School of Management(アメリカ) | 732 |
MIT Sloan School of Management(アメリカ) | 722 |
Dartmouth: Tuck(アメリカ) | 722 |
Columbia Business School(アメリカ) | 724 |
University of California Berkeley: Haas(アメリカ) | 725 |
Yale School of Management(アメリカ) | 727 |
トップ5校のGMAT™スコアの平均点は731.6点です。TOP10校の平均点は全て720点以上で、トップ20のEmory(Goizueta)でも682点です。
この結果から、トップ校に留学するためには700点程度のスコアを獲得する必要があるといえるでしょう。
一方で、トップ10のスクールにGMAT™の点数が平均以下でありながらも入学しているケースもあります。GMAT™は入学後の学力及びランキングへの影響という点でも重要な指標ではありますが、それだけが必要という訳でもないことがわかります。
参考:Poets & Quants「Average GMAT Scores at the 50 MBA Programs in 2018」
GMAT™は前述のとおり、英語(Verbal)・数学(Quantitative)・ライティング(Analytical Writing Assessment)・総合推理(Integrated Reasoning)の4つのセクションで構成されています。
ここでは、それぞれの問題数や制限時間、出題される科目の種類について詳しく見ていきましょう。
まずはVerbal(英語)です。
問題数 | 36問 |
---|---|
制限時間 | 65分 |
科目 | ・Reading Comprehension ・Critical Reasoning ・Sentence Correction |
Reading Comprehensionは、単語や文章、論理関係を理解する能力などを測定する科目です。ビジネス関連の分野だけでなく、社会科学や人文科学、物理科学、生物科学を含むトピックが出題されるため、幅広い知識が求められるでしょう。
Critical Reasoningは、論理的思考力が問われる科目です。5つの選択肢から適切な批評を行っているテキストを選択します。また、議論に対し支持・反論する理由を回答するなど、さまざまなスキルが要求されます。
Sentence Correctionは、文章の間違いを指摘し、修正する科目です。文章に引かれている下線部分に対し、5つの言い回しが選択肢にあります。そのうち、適切な文法や単語が用いられている言い回しを選択します。
Quantitativeでは数学や代数学、幾何学などの知識が必要とされています。問題の難易度は数学のスキルではなく、論理や分析のスキルに起因します。
問題数 | 31問 |
---|---|
制限時間 | 62分 |
科目 | ・Problem Solving ・Data Sufficiency |
Problem Solvingは、問題を解決するための論理と分析的推論の能力を測定する科目です。5つの選択肢から適切なものを選択するテストです。
Data Sufficiencyは情報の充足性を判断する能力を測定する科目です。まず2つの情報が与えられ、質問に答えるために、与えられた2つの情報がともに必要か、またはどちらかの情報のみで十分かどうかを判断する科目です。
Analytical Writingには科目が一つしかありません。
問題数 | 1問 |
---|---|
制限時間 | 30分 |
科目 | ・Analysis of an Argument |
Analysis of an Argumentは、与えられた論文に対し客観的な視点から批評を行う科目です。
主観的な意見を提示するのではなく、論文の構成や展開を分析し、論文の弱点を発見・証明しなければなりません。
また、論文の弱点を証明するために裏付けとなる理由や例を提示する必要があります。
最後にIntegrated Reasoning(総合推理)です。
問題数 | 12問 |
---|---|
制限時間 | 30分 |
科目 | ・Multi-Source Reasoning ・Table Analysis ・Graphics Interpretation ・Two-Part Analysis |
Multi-Source Reasoningは、複数のテキストや表、グラフの組み合わせからデータを調べ、ソースとなる情報を分析する能力を測定する科目です。
Table Analysisは、情報の関連性を判断するために、並べ替えができる表からデータを読み取り、分析する科目です。
Graphics Interpretationは、散布図や棒グラフ、円グラフなどに示される情報を解釈し、関係性を識別・推論する科目です。
Two-Part Analysisは、複雑な問題の解決力が求められる科目です。情報を分析し、2つの要素から適切な内容を選択する問題が出題されます。
GMACが実施した2020年の調査 によると、GMAT™受験者の試験準備時間の平均は80時間でした。
700点以上のスコアを獲得した受験生は、準備時間として100時間以上を費やしています。調査回答者全体のうち、21%が試験の10週間以上前から取り組んでいます。
ただし、これらの試験準備時間はかなり短く、母国語が英語の人々の勉強時間である可能性が高いです。
一般的に、英語が母国語ではない日本人は、最低でも100時間、多くて500時間はGMAT™受験に向けて必要だと言われています。
これらの時間はあくまで目安でしかなく、目標スコアや苦手科目、英語のレベルなどによって必要な時間は異なる点を把握しておきましょう。
また、人によって1日あたりに費やせる準備時間には差があります。例えば、社会人は仕事の日はまとまった勉強時間の確保が困難であるため、長期的な学習計画を組む必要があるでしょう。
参考:How Long Should You Study for the GMAT™ Exam? | mba.com
本記事ではGMAT™の概要や求められるスキル、勉強時間について解説しました。
GMAT™は英語を母国語とするネイティブ向けの試験です。そのため、単語や文法など基礎的な英語力を前提とした読解力や分析力が求められます。
また、GMAT™受験生を対象とした調査では、700点以上を獲得するためには100時間以上の勉強時間を費やしていることが分かります。
英語が苦手な人は英語力を高める必要があるため、さらに勉強時間を要するでしょう。
アビタスでは、国際認証を受けた「マサチューセッツ州立大学MBAプログラム」をGMAT™なしで受講できます。
そのため、海外のMBA留学に必要なGMAT™のスコアを獲得するための入学準備期間を大きく省くことが可能です。
当プログラムは、日本人講師による「基礎課程」と、アメリカ現地のオンラインプログラムである「上級課程」の2段階に分かれていることが特長です。
基礎課程を通じて、上級課程の現地プログラムについていけるようにしっかりとトレーニングするため、入学前のGMAT™は必要ない仕組みになっています。
MBA取得を目指している方は、ぜひアビタスの当プログラムを選択肢の1つとして検討してみてください。
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