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ビジネススクールとは、ビジネス関連の知識を習得できる教育機関の総称です。
ビジネススクールと一口に言っても多様な選択肢があるため、どのように選んだらよいのか分からないという人もいるでしょう。
本記事では、ビジネススクールの種類や選び方について詳しく解説していきます。
目次
ビジネススクールとは
ビジネススクールで得られる学位
ビジネススクールで学ぶMBAプログラム
ビジネススクールの選び方の4つのポイント
MBAを取得できる主なビジネススクール
将来のキャリアを考えて最適なビジネススクールを選ぼう
ビジネススクールとは、専門職大学院(経営大学院)やビジネス関連講座を持つスクールの総称です。
MBAを取得できる教育機関だけでなく、経営やビジネス、マネジメントなどの多様な知識とスキルを学習できる教育機関を指します。
専門職大学院とは社会のグローバル化に伴い、社会的および国際的に活躍できる人材育成を目的として2003年度に設立された教育機関です。
学校教育法第99条第2項には以下のように記載されています。
- 大学院のうち、学術の理論及び応用を教授研究し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うことを目的とするものは、専門職大学院とする。
この文章から、大学院の枠の中に専門職大学院が含まれていることがわかります。
ここからは、海外と国内におけるビジネススクールの定義の違いについて見ていきましょう。
参照:e-GOV法令検索「学校教育法」
参照:文部科学省「教育|大学・大学院、専門教育|専門職大学院」
海外においてビジネススクールとは一般的にMBAを取得できる教育機関のことを指し、経営学や関連科目を学ぶGraduate School(大学院)が該当します。
アメリカのハーバード大学の経営大学院が「ハーバード・ビジネス・スクール」と称されることを考えると分かりやすいでしょう。
ちなみに、ケンブリッジ大学の辞書サイト(Cambridge Dictionary)によると、ビジネススクールはビジネスに関連する学問を教える大学とされています。
経営大学院やビジネス講座の総称をビジネススクールと呼ぶ日本の定義と比較すると、やや狭義だといえるでしょう。
日本国内におけるビジネススクールは大きく分けて経営大学院(MBAプログラム)と短期間で終了するビジネススクールの2種類があります。
ここでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
経営大学院(MBAプログラム)は当該国の基準に基づき、所定の課程を修了し単位を取得した者に対して経営学に関する学位を授与します。
学位を授与できるのは、国の教育当局の認可を受けた教育機関であることが前提です。
国際基準のMBAを取得したい場合は、AACSBやAMBAなどの国際認証組織から認証を受けている大学院を選びましょう。
短期間で終了するセミナーやワークショップなどをビジネススクールと呼ぶケースもあります。
セミナーやワークショップは、ビジネスにおける特定分野の学習を短期的・効率的に深める目的で実施されます。
ビジネス「スクール」という名称が付いていたとしてもあくまで呼称で、文部科学省が認可した教育機関でない場合があります。
特定のニーズにのみ応じた内容の知識のインプットを中心とした講義が多いため、扱うテーマが自身の求めている内容であるかが重要になります。
また、セミナーやワークショップは短期間での講義となってしまうため、中長期的な教育が受けられない点はデメリットといえるでしょう。
経営大学院に入学した場合、修了時に取得できる学位(修士号)は一般的にMBA(Master of Business Administration)です。
課程や専攻によってMSc(Master of Science)やEMBA(Executive MBA)もあります。
MScは理学やテクノロジーにおける分野の学習を修了すると取得できます。EMBAは企業の役員や管理職クラスが企業派遣で入学することが多いプログラムです。
ビジネススクールによってMBAプログラムは異なるものの、基本的には経済学や財務会計、マーケティング、統計学などの科目で構成されています。
MBAプログラムを提供するマサチューセッツ州立大学におけるカリキュラムの具体例を見てみましょう。
専攻などによっても科目数は多岐に渡り100科目以上のMBAプログラムがあるビジネススクールもあります。自分が学びたいプログラムがあるかどうか、確認するようにしましょう。
関連記事:アビタス Umass MBA「基礎課程・上級課程の概要」
すでにご紹介してきたように、日本の「ビジネススクール」は定義もあいまいなため、玉石混交です。
履歴書に記載できる学位を取得したいのか、ビジネス講座やセミナーを受講したいだけなのかによっても選び方が異なってきます。
セミナーを受講したいだけであれば、例えば、早稲田MBAやグロービス経営大学院はMBAのカリキュラムの一部を切り取って社会人向けのセミナーを開催しているので、それらに参加するのもよいでしょう。
こういったセミナーをきっかけにしてMBAへの興味を抱く人も多いため、まずはこのようなセミナーを受けることから始めてみるのもよいかもしれません。
学位を取得するためにビジネススクールを選ぶ際には、取得できる学位や修了者の進路状況などに着目し、自分の目的に適しているかどうかを判断することが大切です。
MBAランキングや国際認証の取得状況も参考になるでしょう。
学位が取得できる大学院の選び方のポイントを解説していきます。
MBAの取得方法は大きく分類すると、次の5つの種類があります。
項目 | 海外フルタイムMBA | 国内フルタイムMBA | 海外パートタイムMBA | 国内パートタイムMBA | オンラインMBA |
---|---|---|---|---|---|
取得方法例 | 仕事を退職または休職 | 海外で仕事をしながら、土日や平日夜間通学してMBAを取得する | 仕事をしながら、国内で土日・平日夜間に通学してMBAを取得する | 仕事をしながら、インターネットで自宅等にてMBAを取得する | |
企業派遣で海外に留学してMBAを取得する | 企業派遣で国内にてMBAを取得する | ||||
履修期間例 | 1~2年 | 最短1~2年 | 最短1~2年 | 最短1~2年 | |
費用相場 ※1 ※2 | 800万~900万円程度 | 150万~350万円 | 300万~700万円程度 | 130万~330万円 | 200万~300万円 |
言語 | 英語・スクールのある国の言語 | 主に日本語 | 英語・スクールのある国の言語 | 主に日本語 | 国内・海外によって異なる |
※1:海外フルタイム・海外パートタイムでの費用は初年度の学費の目安です。
※2:地域や大学によって費用に差があります。
取得方法により、取得場所や通学の有無、修了までの費用相場などが異なるため、自分の学習環境に適している学習形式・形態のビジネススクールを選択することが大切です。
MBAランキングは、教育の質や就職率、修了後の年収増加など、複数の項目における調査結果が反映されており、様々な学校評価機関が作成しています。
ランキングは国別や専攻別のものなどいくつかの種類があり、評価基準もそれぞれ異なります。
自分の重視している評価基準を基にランキングを調べてみるとよいでしょう。
MBAプログラムは入学が目標なのではなく、卒業後にどんな働き方を叶えられるかが重要です。
自分のキャリアを考える上で、卒業生はどのように活躍しているかを確認しましょう。
例えば「海外展開している企業への就職率が高い」「起業している卒業生が多い」など、自分の目標に近い卒業生がいるかどうかが重要なポイントです。
「国際認証」とは、国際的な第三者評価機関が与える認証を指します。
大学院の質を第三者の視点で評価しているため、学校選びの参考になります。
大学院が国際認証を取得するためには、教育や学生数、カリキュラム、英語のレベルなど様々な評価基準を満たさなければなりません。
AACSBやAMBAなどの国際認証を取得した教育機関では、いくつもの厳しい審査基準を満たしているため、教育の質が保証されているといえます。
より質の高い教育環境を求めている場合、国際認証を取得しているかを確認するとよいでしょう。
ここでは、世界のメディアや大学評価機関が発表しているMBAランキングなどを基に、おすすめのビジネススクールを紹介していきます。
イギリスの経済紙『THE FINANCIAL TIMES』が毎年発表している「MBA 2024」のトップ10は次の通りです。
大学院ビジネススクールのランキング | ||
---|---|---|
順位 | 学校名 | 国名 |
1位 | University of Pennsylvania: Wharton | アメリカ |
2位 | Insead | フランス/シンガポール |
3位 | Columbia Business School | アメリカ |
3位 | SDA Bocconi School of Management | イタリア |
5位 | IESE Business School | スペイン |
6位 | Northwestern University, Kellogg School of Management | アメリカ |
6位 | MIT: Sloan | アメリカ |
8位 | London Business School | イギリス |
9位 | Cornell University: Johnson | アメリカ |
10位 | University of Chicago: Booth | アメリカ |
上位10位にはアメリカのビジネススクールが多く、フランス・イタリア・スペイン・イギリスのビジネススクールが1校ずつランクインしています。また、3位および6位は同率です。
日本のビジネススクールは上位100位以内にランクインしていません。
留学生の受け入れ状況(国、人数)などがランキング評価要素に入っているため、それを世界基準で見た時に満たしている学校が少なく、ランキング上位に入り込んでいないと考えられます。
参照:THE FINANCIAL TIMES「Business School Rankings|MBA 2024」
『QS』とはイギリスの大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds)です。
毎年、全日制のビジネススクールを対象にした「World University Rankings-Full Time MBA: Global 2024」を発表しています。本ランキングのトップ10は次の通りです。
大学院ビジネススクールのランキング | ||
---|---|---|
順位 | 学校名 | 国名 |
1位 | Stanford Graduate School of Business | アメリカ |
2位 | University of Pennsylvania: Wharton | アメリカ |
3位 | Harvard Business School | アメリカ |
4位 | London Business School | イギリス |
5位 | HEC Paris | フランス |
6位 | MIT: Sloan | アメリカ |
7位 | Columbia Business School | アメリカ |
8位 | IE Business School | スペイン |
9位 | Cambridge Judge Business School | イギリス |
9位 | IESE Business School | スペイン |
9位はCambridge Judge Business SchoolとIESE Business Schoolの同率となっています。
上記『THE FINANCIAL TIMES』のランキングと同様に、日本の大学院は100位以内にランクインしていません。121~130位の間に名古屋商科大学大学院がランクインしています。
参照:QS「World University Rankings-Full Time MBA: Global 2024」
国際認証を取得している日本の大学院と国際認証機関は次の通りです。
※2024年3月時点。アビタス調べ。
『THE FINANCIAL TIMES』と『QS』のランキングでは、日本の大学院は100位以内にランクインしていませんが、日本語で講義を受けたい場合、国際認証を取得している上記の大学院への進学を検討してみるとよいでしょう。
ビジネススクールは様々な種類があるため、選定する際には取得学位や講義内容、卒業生の進路状況など、自分が重要視しているポイントを明確にすることが大切です。
また、MBAランキングや国際認証はビジネススクール選定時の指標となり、特に国際認証は教育カリキュラムの質を担保する重要な判断材料です。
選定のポイントを意識しつつ、自分の将来のキャリアを考えて最適なビジネススクールを選択しましょう。
「マサチューセッツ大学MBAプログラム」は国際資格の専門校であるアビタス(東京)が提供するアメリカ・マサチューセッツ州立大学のオンラインMBAプログラムです。
世界のトップスクールと同様に、国際認証であるAACSBを取得しているため、高品質な養育プログラムが受講可能です。
AACSB認証を取得しているアメリカ国内の私立大学MBAプログラムで学ぶには、渡航費や滞在費を含め2,000万円以上が必要といわれています。
一方、当プログラムは州立大学のオンラインプログラムのため、約300万円で受講できます。
オンラインプログラムは時間や場所を問わず、世界中のどこからでも学べるのが魅力です。
MBA取得を目指している方は、当プログラムを選択肢の1つとして検討してみてください。
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