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  • 2023/09/06公開

公認不正検査士(CFE)の難易度は?その他の資格と比較しながら解説

公認不正検査士(CFE)の難易度は?その他の資格と比較しながら解説

公認不正検査士(Certified Fraud Examiner:通称CFE)は不正調査に関する専門的な知識を有していることを示す国際資格です。

企業や組織の不正や不祥事を未然に防ぐことを目的に、様々なフィールドで公認不正検査士の存在が求められています。そのため、公認不正検査士の資格取得を目指す方も多くいます。

では、公認不正検査士の試験はどのくらいの難易度でしょうか。

本記事では、合格率・勉強時間・資格保有者数の3つの観点と、他の資格との比較から公認不正検査士の難易度について詳しく見ていきます。

目次
公認不正検査士(CFE)とは
公認不正検査士(CFE)の難易度|合格率・勉強時間・資格保有者数
公認不正検査士(CFE)と公認内部監査人(CIA)を難易度で比較
公認不正検査士(CFE)と公認情報システム監査人(CISA®)を難易度で比較
公認不正検査士(CFE)は独学可能?
公認不正検査士(CFE)の難易度は低くない

公認不正検査士(CFE)とは

公認不正検査士(CFE)とは、不正に関する調査の専門家として認められた者に与えられる国際的な資格です。

不正の防止や発見、抑止など幅広い分野に対し高度な専門知識を備えていることを証明できます。公認不正検査士は不正に関する専門的な知識を用いて、様々な不正から組織を守る役割を担います。

近年、会計の不正や文書の偽造など企業の不祥事の発生を受け、自社の業務見直しや強化に対応するために資格取得を目指すケースが増えています。

アメリカで不正対策を重要視する金融や保険などの業種の法人では、管理職の必須資格・優遇資格としているケースもあります。

関連ページ:アビタス CFE「CFE(公認不正検査士)とは? 資格の概要や魅力について解説」

参照:一般社団法人日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)「CFE(公認不正検査士)について|CFE(公認不正検査士)の概要」

公認不正検査士(CFE)の難易度|合格率・勉強時間・資格保有者数

ACFEでは、公認不正検査士の難易度を公開していません。そこで、以下の3つの観点から公認不正検査士の難易度を推察していきます。

  • 合格率から見た公認不正検査士(CFE)の難易度
  • 必要な勉強時間から見た公認不正検査士(CFE)の難易度
  • 資格保有者数から見た公認不正検査士(CFE)の難易度

それでは、1つずつ見ていきましょう。

合格率から見た公認不正検査士(CFE)の難易度

ACFEでは、難易度と同様に合格率も公式には公開していません。ただし、試験内容や合格基準については公開されています。具体的には以下の通りです。

試験科目 出題形式 問題数 合格基準
財務取引と不正スキーム 4択または
2択
各125問 各科目で
正答率75%以上
(94問以上)
法律
不正調査
不正の防止と抑止

4つの科目それぞれで正答率75%以上である必要があり、全科目で合格することで公認不正検査士として認定されます。ただし一度にすべての科目に合格する必要はなく、不合格科目については再度受験することができます。

不合格科目を再度受験する場合は、合格科目の有効期間に注意が必要です。合格科目の有効期限は、初めに出願した試験から連続する3回の試験までとされています。もし期間内に全科目合格できなかった場合は、全4科目を再度受験しなければなりません。

全科目での合格が求められることから、公認不正検査士の難易度は高いと考えられます。

関連ページ:アビタス CFE「CFE試験について」

参照:一般社団法人日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)「CFE(公認不正検査士)について|CFE資格試験」

必要な勉強時間から見た公認不正検査士(CFE)の難易度

ACFEによると、公認不正検査士の試験の受験資格を持っている場合、100〜200時間程度の勉強時間が必要とされています。1日2時間の勉強時間を毎日確保できる場合、2〜4カ月程度での試験合格を目指せるでしょう。

次のような知識や経験を持っていると、試験科目への理解が深まりやすく、勉強時間をより短縮できるケースもあります。

試験科目 知識・経験
財務取引と
不正スキーム
簿記、会計、財務、不正・詐欺の手口、IT、情報セキュリティ
法律 法制度、法務、法学、倒産手続、証券、マネーローンダリング
不正調査 面接技法、調査手法、IT(データ分析)、不正取引の追跡
不正の防止と抑止 犯罪学、企業統治、統制制度、監査、不正防止体制、不正リスク対策、倫理

なお、アビタスが提供する「アビタスCFEプログラム」では最短3カ月、150時間での合格が目指せます。紙・電子テキストや問題集、ライブ講義やe-ラーニング講義といった学習ツールの効率的な活用で、初学者の方でも取り組みやすくなっています。

関連ページ:アビタス CFE「アビタスCFEプログラム」

参照:一般社団法人日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)「ACFE JAPANサポートセンター|CFE資格試験について|CFE 資格試験に合格するにはどのくらいの学習が必要ですか?」

資格保有者数から見た公認不正検査士(CFE)の難易度

2023年1月時点、ACFEは190を超える支部に91,000人以上の会員を有しています。日本支部(ACFE JAPAN)では個人会員2,484人のうち、資格保有者は1,786人です。

個人会員でも資格を保有していない会員が一定数いるため、試験の難易度は低いとはいえません。

また、試験資格を得るためには、4年生大学の卒業や、卒業していない場合でも実務経験や他資格の保有など一定の条件が必要です。そのため受験へのハードルがある点にも注意が必要です。

参照:一般社団法人日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)「ACFE のご紹介|ACFE本部 組織概要」
参照:一般社団法人日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)「ACFE JAPANのご紹介」
参照:一般社団法人日本公認不正検査士協会「ACFE JAPAN 理事長 藤沼 亜起|新春のご挨拶」

公認不正検査士(CFE)と公認内部監査人(CIA)を難易度で比較

公認内部監査人(以下:CIA)とは、内部監査人としてのスキルを証明できる唯一の国際的な資格です。試験は世界の約190の国と地域で実施されており、就職・転職やスキルアップの目的で様々な方が資格取得を目指しています。

CIAの難易度は次の通りです。

項目 CIA CFE
合格率 10~15% 非公開
必要な勉強時間 300~500時間 100〜200時間
資格保有者数 約11,333人(日本国内)
※2023年3月時点
1,786人
※2023年1月時点

試験は3つのパートで構成されており、各パートの合格率は35〜40%といわれています。資格を取得するためには全てのパートに合格する必要があるため、最終的な合格率は10〜15%になるでしょう。

公認内部監査人は合格率を公表していないため、単純な合格率の数値の比較はできません。しかし、公認内部監査人に必要な勉強時間が100〜200時間程度とされているのに対し、CIAでは300〜500時間と言われています。

勉強時間の差から考えると、難易度はCIAの方が高いと考えられるでしょう。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「2022年度 事業報告」
参照:The Institute of Internal Auditors「Certifications|Certified Internal Auditor」
参照:一般社団法人日本内部監査協会「IIA認定国際資格|CIA:Certified Internal Auditor(公認内部監査人)」
参照:一般社団法人日本内部監査協会「CIA資格取得の方法の研究」

公認不正検査士(CFE)と公認情報システム監査人(CISA®)を難易度で比較

公認情報システム監査人(以下:CISA®)とは、情報システムの監査やセキュリティコントロールにおける専門家として認められた者に与えられる国際的な資格です。

CISA®の難易度を見ていきましょう。

項目 CISA® CFE
合格率 非公開 非公開
必要な勉強時間 250時間 100〜200時間
資格保有者数 約3500名以上(日本国内)
※推定
1,786人
※2023年1月時点

CISA®の合格率は公式には公開されていません。しかしCISA®はIT関連の知識だけでなく、監査に関する知識も求められます。そのため、幅広い知識への理解が必要となり、IT関連の知識のみでは取得が困難な資格といえます。

必要な勉強時間もCISA®が250時間と、公認不正検査士の100〜200時間程度よりもやや多く必要とされています。CIA同様、勉強時間の差から考えると難易度はCISA®の方がやや高いと言えるでしょう。

参照:ISACA東京支部「公認情報システム監査人(CISA:Certified Information Systems Auditor)とは」

公認不正検査士(CFE)は独学可能?

勉強時間を確保し、効率的にテキストや問題集を繰り返し読み込み理解できれば、初めて受験する方でも独学で合格できる可能性はあります。

もともと不正検査の業務に携わっている方や、簿記や会計、IT、法律などの知識がある方であれば、試験科目の内容をより深く理解しやすくなるでしょう。

しかし、市販のテキストや問題集の数は乏しいとされています。独学での勉強手段が限られる点には留意しておきましょう。

独学以外の勉強方法とは

独学以外の勉強方法としては資格専門校を利用する方法があります。資格専門校では効率的に学習できるテキストや問題集を使用するため、自分で用意する必要はありません。

また、試験対策の講座を受講することで、自分の苦手分野も独学より理解を深められます。独学での勉強と比較して効率的に進められるため、短期間での合格も決して難しくはないといえます。

前述の通り、アビタスのCFEプログラムであれば最短150時間での合格も目指せます。公認不正検査士の取得を効率的に進めたいのであれば、CFEプログラムの活用も選択肢の1つです。

関連ページ:アビタス CFE「アビタスCFEプログラム」

公認不正検査士(CFE)の難易度は低くない

公認不正検査士は、勉強時間の確保やテキスト・問題集の準備ができれば独学で合格を目指せる資格です。

しかし、試験合格には不正検査に関する知識だけでなく、簿記や会計、IT、法律などに関する幅広い知識が求められます。また試験を受けるためには、学士や修士、他の専門資格の取得など受験資格を満たす必要もあります。

そのため、もともと知識がない場合や受験資格を満たしていない場合、難易度は低くない資格といえるでしょう。

アビタスなら最短3カ月で公認不正検査士(CFE)の合格を目指せる

国際資格の専門校であるアビタスでは、最短3カ月で公認不正検査士の合格を目指せます。アビタスは数ある資格専門校の中でも唯一CFEのプログラムを実施している専門校です。

CFEプログラム開講以来、合格者を輩出し続け、合格率は約80%と圧倒的な実績を誇ります。

プログラムでは、最新の試験の傾向を踏まえたオリジナル教材を用意しています。試験に出題される重要な項目を分かりやすく解説しているため、効率的に学習を進められるでしょう。

アビタスでは、CFEに関する無料オンライン説明会を実施しています。興味のある方はお気軽にご参加ください。

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