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システム監査技術者試験は、システム監査技術者として必要な知識を証明する試験です。システム監査技術者を目指しているものの、試験の概要や難易度、合格率など試験の具体的な内容が分からないという方もいるのではないでしょうか。
本記事ではシステム監査技術者試験の概要から、難易度や合格率について分かりやすく解説します。
目次
システム監査技術者とは
システム監査技術者試験とは
システム監査技術者試験の概要
システム監査技術者試験の難易度・合格率
システム監査技術者試験に関連する資格
システム監査技術者試験は国内最難関の試験
システム監査技術者の主な業務内容は企業が使用している情報処理システムを独立かつ客観的な視点から点検・評価を行うことです。
具体的には「適正にシステムを活用できているか」「不正アクセスへの対策はできているのか」「システム障害発生のリスクはあるのか」など、信頼性や安全性などについて確認します。
また、評価内容を報告するだけでなく、経営のリスクを見つけ、解決に向けたアドバイスを行うコンサルティングの役割も担っています。
システム監査技術者試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施している国家試験です。試験では情報システムや組込みシステムを適切に活用し、情報システムに関するリスクに対応できるように改善を促進できる能力が求められます。
試験で要求される技術水準の具体例を見てみましょう。
情報システムや組込みシステムに関する専門的な知識だけでなく、監査計画の立案や改善提案の提供ができる能力も求められます。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験|試験要項」
システム監査技術者試験の概要を見てみましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
実施時期 | 秋期:10月第3日曜日 |
試験時間 | 午前 I 試験:9:30~10:20(50分) 午前 II 試験:10:50~11:30(40分) 午後 I 試験:12:30~14:00(90分) 午後 II 試験:14:30~16:30(120分) |
出題形式 | 午前 I 試験:多肢選択式(四肢択一) 午前 II 試験:多肢選択式(四肢択一) 午後 I 試験:記述式 午後 II 試験:論述式 |
出題数 | 午前 I 試験:30問/解答数30問 午前 II 試験:25問/解答数25問 午後 I 試験:3問/解答数2問 午後 II 試験:2問/解答数1問 |
採点方式 | 午前 I 試験・午前 II 試験・午後 I 試験:各100点満点/合格基準点60点 午後 II 試験:配点なし(ランクAで合格) |
費用 | 7,500円(税込) |
免除制度 | 条件を満たすと午前 I 試験は2年間試験免除される |
なお、2024年度秋期試験から午後の試験の出題範囲が変更になるため、確認しておきましょう。
ここからは、出題形式・採点方式・免除制度について詳しく見ていきます。
試験は午前 I ・II 試験と午後 I ・ II 試験の4つに分かれています。
出題形式は、午前 I ・II 試験は多肢選択式(四肢択一)、午後 I 試験は記述式、午後 II 試験は論述式です。
多肢選択式は4つの選択肢の中から1つの解答を選択する形式です。記述式では解答する文字数が指定されているため、指定文字数内で適切な解答を書き出さなければなりません。論述式も各設問に対し論述で答える形式ですが、700〜1,400字程度の文章を作成する能力も求められます。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「試験情報|過去問題|問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2022年度、令和4年度)」
午前 I ・II 試験および午後 I ・ II 試験の配点・配点割合・合格基準点を見てみましょう。
試験 | th>配点 | th>配点割合 | th>合格基準点 | th>
---|---|---|---|
午前 I 試験 | 各100点満点 | 各3.4点 | 各60点 |
午前 II 試験 | 各4点 | ||
午後 I 試験 | 各50点 | ||
午後 II 試験 | ― | 評価ランクによる | ランクA |
各試験で合格基準点を獲得する必要があり、全ての試験に対し十分な対策と学習を進める必要があります。
なお、午後 II 試験は、論述の具体性や内容の妥当性、論理の一貫性などを評価の視点とし、論述の内容を評価する方式です。評価ランクはA~Dまで設けられており、各ランクの評価内容は以下の通りです。
表に記載の通り、評価ランクAの場合のみ合格となります。
システム監査技術者試験のうち午前 I 試験については、次のいずれかの条件を満たすことで、その後2年間の受験を免除できる制度があります。
免除制度の条件を満たしている場合、午前 II 試験から受験すればよいことになります。
2022年度におけるシステム監査技術者試験の合格率は15.9%と低く、難易度が高い資格といえるでしょう。
ここでは、難易度と合格率について詳しく見ていきます。
IPAは情報処理技術者試験制度においてスキルレベルを1〜4に設定しています。スキルレベル4に相当する試験を高度試験と規定しています。
スキルレベル4は難易度・専門性・対外的評価において高い区分を指し、試験で測ることのできる能力としては最高のスキルレベルです。事実上の国内最難関の試験と言えるでしょう。
2022年度のシステム監査技術者試験の合格率は15.9%でした。
過去3回の合格率を見ると、2021年度が16.0%、2020年度が15.3%、2019年度が14.6%と2割に及ばない結果になっています。
IPAが2023年4月に公開した試験の統計資料によると、社会人の受験者数は1,964人ですが、学生の受験者数は8人のみと少人数でした。また、システム監査の経験年数が「8年以上10年未満」の層の合格率がもっとも高く、「未経験」の合格者は0人となっています。
応募者・受験者・合格者の平均年齢は40歳前後であり、実務経験を積んでいる方が合格しやすい傾向にあるといえます。
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理礒従者試験 情報処理安全確保支援士試験|統計資料 令和4年度試験 全試験区分版」
参照:独立行政法人情報処理推進機構「統計資料|応募者・受験者・合格者の平均年齢」
システム監査技術者試験に関連する資格に、CISA®(公認情報システム監査人)が挙げられます。
ここでは、CISA®の概要と取得のメリットについて見ていきましょう。
CISA®とは、情報システム監査およびコントロールの専門資格であり、”Certified Information Systems Auditor”の略称です。ISACA®(情報システムコントロール協会)が認定する国際的な資格です。
2009年に「内部統制報告制度(J-SOX)」が導入されたことにより、日本国内においてもCISA®が注目されるようになりました。導入後は企業の内部監査部門に在籍している方の取得も増加しており、ますますCISA®のニーズが高まっています。
CISA®資格の取得者は、国内だけでなく海外も含めた多様な場面で活躍できる点がメリットです。
関連記事:アビタス CISA®「CISA®の難易度は?合格率や合格基準を関連資格と比較」
2022年度のシステム監査技術者試験の合格率は低く、過去3年間の合格率を見ても2割に達していません。加えて、IPAが設定しているレベルの中でも、システム監査技術者試験は最もレベルの高いスキルレベル4に相当し、国内でも最難関の資格といえます。
システム監査技術者試験に関連する資格としてCISA®が挙げられます。CISA®は情報システム監査およびコントロールに関する国際的な資格です。
CISA®資格の取得により、日本国内だけでなく、外資系の企業や海外の企業など活躍できるフィールドが広がるでしょう。システム監査技術者の試験を検討しているのであれば、CISA®の取得も検討してみるのもおすすめです。
国際資格の専門校であるアビタスでは2007年にCISA®プログラムを開講して以降、順調に合格者を輩出しており、合格率は約75%と圧倒的な合格実績を誇ります。
アビタスでは試験合格のために徹底的に効率化した教材を使用し、講義を行っている点が特徴の1つです。
オリジナル教材では論点を絞り、豊富な図解を交えながら、複雑なコンセプトも一目で理解できるように編集しているため、理解しやすい点が魅力です。
また、通学・通信を併用できるコースを用意しているため、忙しい方でも効率的に学習を進めることができます。
CISA®の資格取得を目指している方は、ぜひアビタスの利用を検討してみてください。
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