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  • 2023/12/13公開

内部監査に向いている人って?必要な能力や資質を解説

内部監査に向いている人って?必要な能力や資質を解説

内部監査は業務の特性上、知識のみではなく適性も求められるため、向き不向きがあります。本記事では内部監査に向いている人・向いていない人の特徴をご紹介します。

内部監査に興味があるものの、自身が向いているのか分からないという方はぜひ参考にしてください。

目次
内部監査が向いている人
内部監査に向いていない人
内部監査とは
内部監査には知識だけでなく適性も必要

内部監査が向いている人

内部監査を遂行するためには、内部監査のスキルだけでなく、業務に対する適性も求められます。内部監査が向いている人の特徴は次の通りです。

  • 効率良く正確に確認できる人
  • 分析的な視点や思考を持っている人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 客観的な視点で判断できる人
  • 経営に関心がある人
  • コンプライアンスへの意識が高い人
  • 洞察力がある人
  • メンタルが強い人
  • ITリテラシーが高い人

それぞれの特徴を見てみましょう。

効率良く正確に確認できる人

内部監査では、業務によって専門的で細かい確認を行う場合があります。企業によっては評価方法や基準などが細分化されており、確認作業が複雑になるケースも見受けられます。

また、内部監査の業務は対象部門のチェックだけでなく、報告書の作成や改善提案など多岐にわたるため、監査に費やせる時間も限られるでしょう。

限られた時間の中で効率良く正確にチェックできる能力が求められます。

分析的な視点や思考を持っている人

内部監査には、チェックした数字や内容にどのような意味が含まれているかを分析する力が必要です。

問題点が見つかった場合、どんな背景があるのかを思考し、課題解決へ導く力も欠かせません。

コミュニケーション能力が高い人

内部監査では、立場の異なる様々な部署の人間にヒアリングを行います。加えて、内部監査の担当チーム内でも方針や監査方法、手順の考え方などを統一する必要があります。

監査実施後には報告書を作成し、経営層や監査対象の部門に報告しなければなりません。また、事前に監査対象となる部門や関係者に監査実施の旨を伝えることも大切とされており、常にコミュニケーション能力が求められる職種といえるでしょう。

客観的な視点で判断できる人

内部監査人は、客観性を保持することが重要視されています。

内部監査における客観性とは「公平不偏な態度を保持すること」とされており、監査結果は過去の監査結果や個人の経験で判断してはなりません。

特定の人と親密になることで、監査結果に不公平な影響を及ぼしてしまうリスクを引き起こしかねない場合、内部監査人に向いていないでしょう。

経営に関心がある人

内部監査は企業の経営目標を達成するために行われるものであり、経営者に近い視点も必要です。問題点や課題があった場合、経営層と協力しながら改善しなければなりません。

経営に対する知識を有している人であれば、専門的な知識を活かして経営層に対し的確なアドバイスができるでしょう。

また、適切な改善提案をするためにも、監査対象となる様々な部門の業務プロセスや知識を理解しておくことも大切です。

コンプライアンスへの意識が高い人

内部監査人は監査を実施する立場にあるため、就業規則や社内規程といったルールを理解し、企業倫理や社会的規範に沿った行動・活動を行う必要があります。

客観的な視点から内部監査を実施するためにも、主観や先入観ではなく、社内規程を深く理解しておく必要があります。

また、監査基準であるガイドラインや法律が改正された場合、必要に応じて内部監査を実施するケースもあります。

コンプライアンスへの意識が高い人であれば、社内規程や法律に対し敏感に反応できるようになり、必要な監査を過不足なく行うことができるでしょう。

洞察力がある人

監査プログラムは、過去の監査結果を考慮した上で設定するケースも多く見受けられるため、以前のデータから効率的な監査項目・事項などを作成できる洞察力が必要です。

社内の不正などをいち早く発見するためには、社内外の動きを素早くキャッチしてリスクを発見する優れた洞察力が求められます。

メンタルが強い人

経営層や監査対象の部門に報告するため、どんな立場の人間にも指摘・指導ができるメンタルの強さも必要です。

内部監査人は、監査対象の部門に指摘項目に対する改善を求めなければなりません。加えて、不正が発覚した場合、解雇などの処分を言い渡すケースもあります。

また、社内の部署から独立した立場で経営や業務に不正や誤りがないかをチェックするため、他部署・他部門から冷たい対応を受ける可能性も否定できません。

重い処分の言い渡しや周囲の冷たい対応に耐えられる強い精神力は必須です。

ITリテラシーが高い人

近年デジタル化が進んでおり、企業活動にもITを活用した情報システムの導入が必須になりつつあります。そのため、情報システムが適切に導入・運用されているかを確認する監査業務も求められます。

ITの知識を有している場合、システムに関するルールや体制が整備されているか、ルール通りに運用が行われているかなど、システム管理方法や監査ポイントを的確に押さえ、システムリスクの低減や防止につなげることができます。

ITリテラシーが高い人であれば、IT監査にも対応しやすいといえます。

内部監査に向いていない人

内部監査には向いていない人もいます。向いていない人の特徴は次の通りです。

  • コミュニケーションに苦手意識がある人
  • メンタルが弱く繊細な人
  • 俯瞰して物事を見るのが苦手な人

詳しく見ていきましょう。

コミュニケーションに苦手意識がある人

内部監査では、様々な人と関わる機会が増えます。

会話を交わす能力のみではなく、コンプライアンスに違反していないかを聞き出すヒアリング力なども問われます。

監査対象部と信頼関係を築くことは、有効的な内部監査をするために不可欠であり、良好なコミュニケーションをとれるようにする必要があります。

メンタルが弱く繊細な人

内部監査の特性上、立場に関係なく、あらゆる人に対し指摘をしなければなりません。他部署の人間から何かを言われても物怖じしない胆力が必要です。

メンタルが弱い、繊細だという自覚がある場合、業務の遂行が難しい可能性があります。

俯瞰して物事を見るのが苦手な人

細かい問題点に気付く着眼点も大切ではあるものの、企業全体の目標達成のために活動する内部監査は、俯瞰して物事を見る能力が重要です。

目の前のことに集中してしまう人や物事を俯瞰して考えることが苦手な人は、普段の生活から意識して俯瞰する力を身につける必要があります。

内部監査とは

そもそも、内部監査とは企業の経営目標を達成するために、リスクマネジメントやガバナンスプロセスの観点から業務遂行の状況や組織体制を評価し、アドバイスを実施する業務です。問題点が見つかった場合、監査の対象部門はもちろん、企業全体で改善を図ります。

内部監査の実施は、全ての企業に対し法律で定められているわけではありません。しかし、上場企業や大企業など、会社法に基づき内部監査の実施が義務付けられている企業もあります。

関連記事:アビタス CIA「内部監査(業務監査)とは? 目的・やり方・チェックリストを解説」

内部監査の手順

内部監査は次の手順で行います。

手順 内容
1.監査体制の構築 ・内部監査責任者と内部監査人を選定・任命する
2.監査基準(チェックリスト)の作成 ・評価・記録を残すために監査基準(チェックリスト)を作成する
3.監査の実施頻度とスケジュール ・実施頻度とスケジュールを設定する
・ガイドラインや法律改正など必要に応じて実施するケースも想定する
4.監査プログラムの設定 ・監査目的や範囲、基準、重点監査事項など監査プログラムの大枠を設定する
5.監査目的の設定 ・「業務改善の機会の抽出」や「仕組みの有効性の評価」など監査目的を設定する
6.監査に向けての準備 ・現地監査の実施計画書を作成する
・監査対象に対し実施の旨を伝える
・監査実施チーム内で事前打ち合わせを行う
7.監査の実施 ・監査基準(チェックリスト)を基に、監査対象への監査を行う
8.監査内容の報告 ・報告書を作成し、経営層や監査対象部門に報告する
9.指摘項目に対する改善と予防処置 ・改善に向けた提案を行い、一定期間後に改善の進捗状況をチェックする

内部監査の手順について、もっと詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

関連記事:アビタス CIA「内部監査の仕事内容とは?きついと言われる理由や向いている人を紹介」

内部監査には知識だけでなく適性も必要

本記事では、内部監査には知識だけでなく、分析的な視点を持っている、経営に関心がある、コミュニケーション能力が高いなどの適性が必要であることを解説しました。

内部監査の業務の特性上、監査対象の部門から冷たい対応をされたり、重い処分を言い渡すケースもあるため、メンタルの強さも必須です。

また、内部監査の業務では内部監査のチーム内だけでなく、経営層や監査対象の部門など、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。そのため、コミュニケーションに対し苦手意識がある場合、内部監査の業務を行うのは難しいかもしれません。

内部監査人を目指すのであれば、自身の適性を踏まえて考えることも大切なポイントです。

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