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  • 2023/11/21公開

金融内部監査士の取得方法やCPE報告書、他資格との違いを解説

金融内部監査士とは金融機関の内部監査における知識などを証明できる国内資格です。

本記事では金融内部監査士の概要や資格の取得方法、資格の維持に必要なCPE報告書や他の資格との違いについても分かりやすく解説します。

目次
金融内部監査士とは
金融内部監査士認定の取得方法
金融内部監査士のCPEとは
金融内部監査士と公認金融監査人の違い
金融内部監査士以外の資格取得も検討しよう

金融内部監査士とは

金融内部監査士とは、金融機関の内部監査における知識や技能を証明することを目的とした国内資格です。認定講座の修了者に対して金融内部監査士の称号が与えられます。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「内部監査士|金融内部監査士」

金融内部監査士認定の取得方法

金融内部監査士認定の取得方法は、以下のいずれかの認定講座を修了する必要があります。

  • 金融内部監査士養成コース
  • 金融内部監査士養成コース【保険版】

講習開講期間・受講料・修了基準はどちらのコースも同じです。

項目 詳細
講習開講期間 7カ月(毎月10・20・30日に開講)
受講料 108,680円(税込)
修了基準 添削提出期限内に全回提出で総得点(1,4000点)の8割(1,120点)以上を取得する

それぞれのコースを修了後、修了基準を満たし、登録申請料7,700円(税込)の支払手続きを済ませた修了者に対して金融内部監査士の称号が授与されます。認定申請期間は受講修了から1年間です。

金融内部監査士養成コースの受講

金融内部監査士養成コースのカリキュラムは以下の通りです。

カリキュラム 受講内容
金融内部監査論 ● 内部監査論
● 内部統制論
● リスク・アセスメントと内部監査計画
● 内部監査の実施
● 監査結果報告とフォローアップ
● 内部監査機能と分野別のアプローチ
経営管理・統合的リスク管理態勢 ● 経営管理(ガバナンス)論
● 金融リスク管理総論
● 経営管理(ガバナンス)態勢
● 統合的リスク管理態勢
コンプライアンス 顧客保護等管理態勢 ● コンプライアンスの考え方
● 顧客保護等管理の考え方
● マネー・ローンダリング防止
● 顧客視点のコンプライアンス
● 顧客保護
● 法令等遵守態勢
● 顧客保護等管理態勢
信用リスク管理・資産査定管理態勢 ● 信用リスク管理の考え方
● 信用リスク管理と監督当局の着眼点
● 信用リスク管理態勢
● 資産査定管理態勢
● 自己査定
● 資産に対する償却・引当
市場リスク管理・流動性リリスク管理態勢 ● 市場リスク管理の考え方
● 市場リスクの計測手法
● 市場リスク管理と監督当局の着眼点
● 市場リスク管理態勢
● 流動性リスク管理の考え方
● 流動性リスク管理態勢
オペレーショナル・リスク管理態勢 ● オペレーショナル・リスク管理の考え方
● オペレーショナル・リスクの計測手法
● オペレーショナル・リスク管理と監督当局の着眼点
● オペレーショナル・リスク管理態勢
● 事務リスク管理態勢
● システムリスク管理態勢
自己資本管理態勢・ファイナンス論 ● 自己資本管理の考え方
● 自己資本管理態勢
● ファイナンス論
● 統計学の基礎

金融に関するリスク管理のみではなく、内部監査や内部統制、経営管理論など幅広い範囲について受講します。

金融内部監査士養成コース【保険版】の受講

養成コース【保険版】では、養成コースのカリキュラムのうち次の5つを学習します。

  • 金融内部監査論
  • 経営管理・統合的リスク管理態勢
  • 信用リスク管理・資産査定管理態勢
  • 市場リスク管理・流動性リスク管理態勢
  • オペレーショナル・リスク管理態勢

加えて、次の2つのカリキュラムがあります。

カリキュラム 受講内容
【保険版】保険会社のコンプライアンス 顧客保護等管理態勢 ● 保険会社とコンプライアンスの基本
● 法令等遵守態勢の整備と内部監査
● 保険募集管理態勢の整備と内部監査
● 顧客保護管理態勢の整備と内部監査
【保険版】保険会社の統合的リスク管理態勢 ● 自己資本管理の考え方
● 統合的リスク管理態勢
● 財務の健全性・保険計理管理体制と内部監査
● 保険引受リスク管理態勢と内部監査
● 資産運用リスク管理態勢の整備と内部監査
● ファイナンス論と統計学の基礎

養成コースと比較すると、保険版では内部監査に関する内容を多く学ぶ傾向があります。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「内部監査士|金融内部監査士」

金融内部監査士のCPEとは

金融内部監査士の資格を取得した場合、能力の維持・向上を図るために所定の期限内に20単位の履修をしなければなりません。この制度を「継続的専門能力開発制度(Continuing Professional Education;CPE)」と呼びます。

CPE活動によって能力の維持・向上を図ることは金融内部監査士の責務です。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「金融内部監査士 継続的専門能力開発制度(CPE)ガイドライン=よくあるご質問=」

CPE報告書

CPE報告書は金融内部監査士に認定された年を基準に報告対象期間と報告期限が定められています。具体的には以下のとおりです。

認定年 今回報告対象期間 報告期限 次回報告対象期間 報告期限
2023年 2023年~2026年3月31日 2026年4月30日 2026年4月1日~2028年3月31日 2028年4月30日
2024年 2024年~2027年3月31日 2027年4月30日 2027年4月1日~2029年3月31日 2029年4月30日

初回の報告期限は、資格認定日の属する年を1年目として4年目の3月31日です。報告期限までに、所定の単位を取得します。以降は3月31日を2年間の区切りとし、2年ごとにCPE報告書の提出を行います。なお、報告手段は郵送に限られています。

CPE報告書の提出がない場合、金融内部監査士の資格は失効します。

参照:一般社団法人日本内部監査協会「金融内部鑑査士・継続的専門能力開発制度(CPE)ガイドライン」

金融内部監査士と公認金融監査人の違い

金融内部監査士と似た言葉に「公認金融監査人」も存在します。両者の大きな違いは、金融内部監査人は日本国内の資格で、公認金融監査人(CFSA)はアメリカ本部がある内部監査人協会(IIA)が認定している資格という点です。

公認金融監査人(CFSA)とは

公認金融監査人(CFSA)とは、世界200カ国以上で受験されており、銀行や証券などの金融分野における監査の理論や実務の知識・技能を証明できる資格です。受験するための教育要件の1つに、CIA(公認内部監査人)の資格を持っていることが挙げられます。

ただし、公認金融監査人(CFSA)は2018年に修了検定制度へ移行することをIIA国際本部が公表しています。修了検定制度の詳細は発表されていませんが、資格保持者の維持を目的としており、新規受験は受け付けないとされています。(2023年10月現在)

参照:一般社団法人日本内部監査協会「IIA国際本部よりIIA認定専門資格(CCSA、CFSA、CGAP)制度変更のお知らせ(重要)」

CIA(公認内部監査人)とは

CIAとは公認内部監査人(Certified Internal Auditor)の略称で、内部監査における知識やスキルを証明できる国際的な資格です。

内部監査の知識を体系的に学ぶことで、経験だけでなく国際基準に則った監査ができるようになります。加えて、財務会計や管理会計、ファイナンス、経営学など経営幹部に求められる知識を習得できるため、経営層へのキャリアアップにも有効的な資格です。

関連ページ:アビタス CIA「公認内部監査人(CIA)とは?取得するメリットや他の資格との比較を解説」

まずは無料の説明会にご参加ください。

金融内部監査士と公認金融監査人の比較

金融内部監査士と公認金融監査人の資格認定機関や取得方法、受験料などを比較します。

項目 金融内部監査士 公認金融監査人
認定機関 日本内部監査協会 IIA
取得方法 認定講座を修了する 資格認定試験に合格する
受験料(税込) 108,680円 IIA個人会員:55,000円
IIA個人会員以外:79,000円
受験資格 特になし 教育要件:以下のいずれかに該当すること
● 4年制大学の卒業生
● 高校卒業後、大学または専門学校で2年以上履し、かつ勤続年数が3年以上
● QIA(内部監査士)、QISIA(情報システム監査専門内部監査士)、金融内部監査士、CIA(公認内部監査人)、CCSA(内部統制評価指導士)のいずれかの資格取得者
維持方法 定期的なCPE活動による20単位の履修とCPE報告書の提出 試験合格後、2年以上の金融業における監査実務を経験した証明書を提出
活躍する業界 銀行、証券、保険業界など

両者の認定機関は異なりますが、いずれも資格を維持するためには継続学習・報告書の提出や実務経験の証明書の提出が必要になります。

ただし前述の通り、公認金融監査人の新規受験はできませんので、その点は理解しておきましょう。

金融内部監査士以外の資格取得も検討しよう

金融内部監査士は、認定講座の受講により取得できる国内資格です。ただし資格を維持するためには、定期的にCPE活動による20単位の履修とCPE報告書の提出が必要である点を知っておきましょう。

一方で、金融分野の監査の理論や実務の知識・能力を証明できる公認金融監査人(CFSA)という資格もあります。また、金融に限らず内部監査に興味がある場合、国際的な資格であるCIA(公認内部監査人)を検討してみるのも方法の1つといえます。

CIA(公認内部監査人)を目指すならアビタス

アビタスでは2005年にCIAプログラムを開講して以来、圧倒的な合格実績を挙げ続けています。合格率を上げるために、オリジナル教材と講師の質の良さを求めています。

講師は対法人向けの内部監査の実務研修も行っており、専門分野の知識だけでなく、ティーチングスキルにも優れているのが魅力です。

また、通学・通信を併用できるコースやスキマ時間で学習できるコンテンツなども揃えており、忙しい社会人でも効率良く学習できる環境が整っています。

CIAをはじめとする内部監査に関連する資格取得を目指している方は、ぜひアビタスの利用を検討してみてください。

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