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「ビジネスコンプライアンス検定」とは、業務に必要なコンプライアンスに関する知識を持ち、活用できる能力を持つことを客観的に証明するための検定です。
本記事では「ビジネスコンプライアンス検定」の試験内容や難易度、勉強方法などについて紹介します。
目次
「ビジネスコンプライアンス検定」とは何か?
「ビジネスコンプライアンス検定」の詳細
「ビジネスコンプライアンス検定」の試験内容
「ビジネスコンプライアンス検定」の難易度
「ビジネスコンプライアンス検定」の勉強方法
「ビジネスコンプライアンス検定」に過去問題はあるのか
「ビジネスコンプライアンス検定」に合格するためには
CFE(公認不正検査士)の取得も検討しよう
ビジネスコンプライアンス検定とは、業務に必要なコンプライアンスの知識を持ち、活用能力があることを証明するための検定試験です。
2005年から実施されており、コンプライアンスへの体系的な理解に役立ちます。
初級と上級に加え、団体受験のみを対象としたBASIC WEBテストがあり、2023年3月31日時点の累計受験者は35,005人です。
参照:株式会社サーティファイ「ビジネスコンプライアンス検定|ビジネスコンプライアンス検定とは」
ここからは、ビジネスコンプライアンス検定の詳細について解説します。なお、BASIC WEBテストは団体受験限定のため、本記事での解説は省略します。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
参照:株式会社サーティファイ「ビジネスコンプライアンス検定|個人受験|公開試験案内・申込の流れ」
参照:株式会社サーティファイ「ビジネスコンプライアンス検定|ビジネスコンプライアンス検定とは|試験内容」
試験概要は次の通りです。
項目 | 詳細 |
---|---|
試験名 | ビジネスコンプライアンス検定 |
認定区分 | ・初級 ・上級 ・BASIC WEBテスト(団体受験限定) |
主催団体 | サーティファイ コンプライアンス検定委員会 |
受験方法 | ・リモートWEBテスト ・初級:多肢選択問題40問 ・上級:多肢選択問題40問・記述式1問 |
試験会場 | 試験会場 自宅や職場(リモートWEBテストのみ) |
受験料 | ・初級:5,700円(税込) ・上級:8,200円(税込) |
試験は、現在リモートWEBテストのみです。
受験資格は不要で、学歴や年齢にかかわらず誰でも受験できます。
ただし、受験のためには資格受付ONLINEへのアカウント登録が必要です。また、WEBテストとなるため通信環境を整えましょう。
不正防止対策として、静かな個室で行う必要があります。受験用端末にカメラやマイクが内蔵されていない場合は、別途外付けのカメラやマイクの準備をしてください。
参照:株式会社サーティファイ「個人の方|リモートWebテスト概要」
試験は年に2回行われており、直近の試験日程は次の通りです。
すべてリモートWEBテストとなるため、試験会場に向かう必要はありません。
試験時間は級によって異なり、次の通りです。
同日に初級と上級の併願受験が可能です。
試験開始時間は、指定時間内であれば自由にスタートできます。例えば、初級試験を11時に開始した人は12時までが試験時間となります。
合格基準は級によって異なります。
出題形式 | 合格基準 | |
---|---|---|
初級 | 多肢選択問題40問 | 65%以上得点 |
上級 | ・多肢選択問題40問 ・記述式1問 |
70%以上得点 |
合否結果は、試験のおよそ1カ月後に受験者全員にデータで通知されます。合格者には「オープンバッジ」と「デジタル認定証明書」が発行されます。
参照:株式会社サーティファイ「ビジネスコンプライアンス検定」オープンバッジ/デジタル認定証明書
ビジネスコンプライアンス検定は、初級と上級では試験科目や出題範囲が異なります。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
初級では、ビジネスパーソンとしての基礎的な法律知識や価値判断基準を持つことが求められます。
初級の知識を身につけると、法律だけでなく、経営理念・社内規程・社会通念・企業倫理などに基づいた健全な行動が取れるようになるでしょう。
初級試験で問われる内容は次の3つです。
過去問題の傾向では、4択で出題されることが多く、問題数は全40問です。
初級の出題範囲は次の通りです。
内容 | |
---|---|
コンプライアンスの基本論・総論 | ● コンプライアンスの基本 ● コンプライアンスと法の関係 ● コンプライアンスの基本的手法 ● 法律・政令・条例・その他ルールの役割と体系的理解 ● コンプライアンス違反と制裁 |
ビジネスコンプライアンスと法・ルール | ● 企業活動における基本法令 ● 消費者とコンプライアンス ● 情報セキュリティとコンプライアンス ● 地球環境と地域社会とのコンプライアンス |
企業活動における基本法令とは、会社法・独占禁止法・金融商品取引法・知的財産法・労働法・民法の6つです。
参照:株式会社サーティファイ「ビジネスコンプライアンス検定|ビジネスコンプライアンス検定とは|出題範囲」
上級では高度な法律知識や実践的な価値判断基準を学び、コンプライアンス上の問題が生じた場合は、解決手段や対応策を把握し対応する力を習得できます。
上級では、実際に問題が生じた場合の対応策や解決手段が身につきます。
上級試験で問われる内容は次の3つです。
上級試験の記述式問題は、設問の事例について検討し、1,000文字以内で論述します。
上級の出題範囲は次の通りです。
内容 | |
---|---|
コンプライアンスの基本論・総論 | ● コンプライアンスの基本 ● コンプライアンスと法の関係 ● コンプライアンスの基本的手法 ● 法律・政令・条例・その他ルールの役割と体系的理解 ● コンプライアンス違反と制裁 |
ビジネスコンプライアンスと法・ルール | ● 企業活動における基本法令 ● 消費者とコンプライアンス ● 情報セキュリティとコンプライアンス(個人情報保護法)※ |
総合事例問題 | 事例をもとにした具体的な事案に関した設問について選択式で回答 |
論述問題 | 長文の事案について設問で問われている事柄について論述する(1,000文字以内) |
上級では実際の事例をもとにした設問や論述問題も出題され、より実践的なスキルを問うものとなっています。
※「情報セキュリティとコンプライアンス」内の以下内容は出題範囲外となります。
参照:株式会社サーティファイ「ビジネスコンプライアンス検定|ビジネスコンプライアンス検定とは|出題範囲」
ビジネスコンプライアンス検定の2022年度の初級・上級を合わせた平均合格率は49.88%です。
ここでは、初級・上級に分けてそれぞれの難易度について解説します。
初級試験の合格基準は65%以上の得点率です。
全ての問題が多肢選択であり、日常業務を問題なく遂行できるレベルの基礎的知識が中心になるため、取得難易度はそれほど高くないといえるでしょう。
ただし、多肢選択問題は「適切なもの」だけでなく「誤っているもの」や「該当するものの組み合わせはどれか」など、様々な角度から出題されるため、問題の形式に慣れておくことが大切です。
学習時間の目安は20時間といわれています。
上級試験の合格基準は得点率70%以上です。
コンプライアンス上問題となった事例をもとにした具体的な事案も出題されます。多肢選択問題に加え記述式問題があるため、初級と比較すると、取得難易度は高めといえるでしょう。
学習の目安は40時間といわれています。ただし、これは既に初級の知識がある前提の時間です。初級を受けずに上級のみを受ける場合は、さらなる学習時間が必要となる場合もあるでしょう。
ビジネスコンプライアンス検定受験に向け、どのような勉強方法で取り組めばよいか気になるという人もいるでしょう。
記事執筆時(2023年9月時点)で「ビジネスコンプライアンス検定」のための講座を開講している専門学校は見つかりませんでした。
そのため、ここでは独学での勉強方法について解説します。
ビジネスコンプライアンス検定の勉強には、公式テキストと公式問題集を活用しましょう。テキストを最低3回読むと内容が定着しやすくなります。その後、問題集を解き、分からない箇所や間違えた箇所はテキストに戻って復習しましょう。
あわせて、参考指定図書や推薦図書を読むと理解が深まります。
また、時期によっては推薦講座やセミナーが実施されているので参加しましょう。公式サイトで参加者の募集が行われているので、確認してみるといいでしょう。
ビジネスコンプライアンス検定の勉強用として、初級・上級ともに公式問題集が出版されています。初級問題集には過去問題4回分、上級問題集には3回分が収録されています。
なお、書籍とは別にデジタル問題集もあります。初級問題集には過去問題5回分、上級問題集には4回分が収録されており、デジタル問題集のほうが書籍よりも1回分多く過去問題が収録されています。
ただし、デジタル問題集は利用期間が1年間のみとなっています。
参照:株式会社サーティファイ「ビジネスコンプライアンス検定|教材・学習方法|検定対応教材のご案内」
ビジネスコンプライアンス検定に合格するには、公式テキストを読んで内容を把握し、過去問題集に取り組むことが大切です。初級・上級ともに満点を取れるまで繰り返し勉強するとよいでしょう。
上級には多肢選択問題だけでなく、記述式問題が出されます。1,000文字以内で論述する必要があるため、対策が欠かせません。
過去問題の記述式問題を自分なりに解いた後、解答例を参考に論点の整理方法や論述の流れを学習しましょう。
コンプライアンスを遵守するには、不正リスクへの対応力が欠かせません。CFE(公認不正検査し)は、不正対策強化のエキスパートであることを示す国際的な資格です。
CFEの試験に合格するには、「財務取引と不正スキーム」「法律」「不正調査」「不正の防止と抑止」という4分野の知識を身につけなければなりません。
CFE資格を取得すると、財務に関する知識を有する証明となるため、コンプライアンスの強化に寄与できる人材であることをよりアピールできます。
関連ページ:アビタス CFE「CFE(公認不正検査士)とは? 資格の概要や魅力について解説」
アビタスの「CFEプログラム」は2018年に開講しました。開講以来の合格率は約80%と高い実績を誇っています。
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