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合格者の声

CIAは世界のどこでも評価される資格

CIAは世界のどこでも評価される資格

宗村 敏さん

米国企業のアジアリージョン担当ファイナンスディレクター・米国公認会計士
学習期間:4カ月

  • 通学
  • 国内_通学圏
  • 監査経験無
CIA 合格時期 ・ 受験回数
  • PART1 / 2018年7月 / 1回
  • PART2 / 2018年8月 / 1回
  • PART3 / 2018年9月 / 1回

CIAを目指した理由

CIA取得を目指したのはガバナンス・リスク・コントロール領域における理解を高め、かつ経験と知識を証明したいと考えたためです。

私はこれまで内部監査部門における勤務経験はありませんが、J-SOX対応を始めとした内部統制の分野に長く従事してきました。

東京、スイス、アメリカ、香港を拠点に様々な国を対象とした内部統制の実務を経験してきましたが、体系的に学習したと言えるのは4年前にUSCPAを取得したときのみで、この分野の専門家を目指すに当たり、もう少し理論的な面を補強したいと考えていました。

また、これまで数か国で仕事をする中で、USCPAのライセンスを持っていることが現地のメンバーから信頼を得るための助けになった経験があり、CIAの国際的なレピュテーションにそうした面でも魅力を感じました。

アビタスを選んだ理由・メリット

アビタスを選んだ理由は、数年前に受講したUSCPAコースを通じてアビタスの学習メソッドが自分に適していると感じていたためです。

アビタスのプログラムは忙しいビジネスパーソンが限られた時間の中でベストの成果を出すようにうまく設計されていると感じていました。私自身も仕事や家族との時間があり、勉強に割ける時間は限られています。

長期間をかけて100点満点を目指すような学習法ではなく、短期間でポイントを押さえた上で、余裕をもって合格ラインを越えることをサポートしてくれるようなプログラムが自分の求めるものです。CIAについてもアビタスのプログラムはそうした私の期待に応えてくれるのではないかと考えていました。

実際、4か月弱という比較的短い期間で合格することができたのはアビタスのプログラムのおかげだと思います。
講義動画を見ながらテキストの内容を理解した後、MC問題集を最低5周は解き、重要なコンセプトを記憶に定着させるようにしました。
アビタス以外の教材は参照しませんでした。

CIAの学習を通じて得た事、メリット等

CIAを取得したのは最近のことなのでメリットを感じるのはこれからのことだと思いますが、ガバナンス・リスク・コントロールに関わる知識と自信が付いたことは間違いないと思います。

これからCIAを目指す方へのアドバイス等

上述のとおり私は内部監査部門の経験はなく、これまで経理部門の一機能である内部統制の業務を長く経験してきました。

執筆時点では日本企業からの出向で、米国企業のアジアリージョンのファイナンスディレクターとしてアジア地域における経理・財務機能の統括業務に従事していますが、J-SOX導入やその他の内部統制改善業務も責任範囲の一部です。これまで一貫して業務執行サイドの一部として、言わば内部監査を受ける側で働いてきました。

CIAは公認内部監査人と訳され、内部監査業務に携わっている人が受験者の大部分だと思いますが、私のように内部監査業務に携わらない人にとってもCIAという資格は価値があると考えています。
CIA資格の取得には一定の実務経験が求められますが、それは内部監査業務だけでなく、コンプライアンスや内部統制関連業務も含まれます(詳しくはアビタスやIIAの資料を参照されることをお勧めします)。

アメリカに赴任していた際、当時の上司で、経験豊富なCFOだったアメリカ人が「良いファイナンスパーソンの頭の中には監査人がいるものだ」と言っていたことが記憶に残っています。
曰く、経理・財務の領域で優秀な人材は自分が行っている業務や周囲の環境に潜むリスクをあたかも監査人のように客観的な視点で見抜くことができ、そこに適切な手立てを講じることができるものだということでした。

これは経理・財務の領域のみならず組織全体にも当てはまる考え方だと思います。内部統制という観点で最も理想的な組織は、
自らの中に第三者的な視点を持ち、リスクを発見し、それに対応するために組織や業務のあり方を改善し続けるというPDCAサイクルを持つ組織だと私は考えます。

なぜならその業務に精通しているのはそれを日々に実際に行っている人であり、内部統制に関する基本的な考え方さえ身に付ければ、そこで働く担当者やマネジメントは課題をタイムリーに発見し、その課題に対して実際的な解決策を速やかに実行することができるはずだからです。

内部監査部門はその独立性と専門性ゆえに優れたモニタリング機能を果たしますが、
それだけに依存する組織は健全ではありませんし、効率的でもありません。

また、より単純に、監査人に問題点を指摘されて改善活動を行うよりも、自ら課題を発見し、改善を行う方がメンバーのモチベーションが高まります。

こうした自己監査能力、自己改善能力を組織内に醸成するためにアドバイスや旗振りを行う内部統制、コンプライアンス、リスクマネジメントに関わる担当者は、私も含め、自らそのような感覚と能力を持つことが求められます。
そして、CIA合格のために必要な学習はそれを養うために必要な知識を幅広く与えてくれました。

CPAの資格を取ることや監査実務を経験することも有効だと思いますが、それにようする労力や期間を考えると誰にとっても身近な選択肢ではないこともあり得ます。CIAの資格取得はきちんとしたステップを踏めばCPAと比較して短期で合格が可能な試験です。その意味で、CIAは内部監査だけでなく、組織のガバナンス、リスク、コントロールに関わる人にとっても挑戦する価値のある資格だと考えます。

さらに、CIAという資格はグローバルに高いレピュテーションを誇る資格です。
日本、スイス、アメリカ、香港を拠点に内部統制の業務を行い、実際にCIA保有者と仕事をする機会も多かったですが、一様に高い専門性を持っているように感じました。
そのため、私が内部統制業務の人員の採用を行ったときには職務記述書の中に尚可の要件としてCIAを記載したこともあります。

CPAも同様に世界的に高いレピュテーションを持つ資格ですが、各国で授与される資格であり、
国際的に働く場合にはどこの国のCPA資格なのかという点も考慮されるようです(USCPAと英国の公認会計士資格の評価は高いように感じます)。
これと比べて、CIAはIIA(The Institute of Internal Auditors)が認定するグローバルな資格で、世界のどこでも評価されます。

そうしたレピュテーションという意味でも、CIAは忙しいビジネスパーソンが時間をかけて目指すに値する資格ではないかと思います。