CIAを目指した理由
私は某食品メーカーグループの子会社で経理をしていましたが、親会社の内部監査部に異動になりました。親会社の内部監査部といっても、専門的に体系立てて実務が行われているわけではなかったのですが、ちょうどコーポレートガバナンスコード対応で、ガバナンスの強化が謳われている時期で、内部監査部の強化が検討されていました。
子会社時代から、親会社の内部統制監査を受け、また子会社でも金銭取扱いを中心とした営業所監査を独自で構築し、実施していました。
私はどちらかというと、最初に知識を体系立てて学ぶことが性に合っていることもあり、内部監査部に異動した機会に、監査業務を体系的に勉強することで、その知見を業務に生かせないかと考え、資格取得にチャレンジするに至った次第です。
アビタスを選んだ理由・メリット
CIAについての合格実績が高かったこと、オンラインでのセミナーやイベントを受講してみて、その実績について裏打ちされたものがあると感じられたことが大きいです。
CIAの学習を通じて得た事、メリット等
現在の勤務先(執行役員制度を採用)の内部監査部は、もちろん経験、場数から得られたノウハウで、会社に貢献してきました。しかし、メンバーは数年すると現業部門に戻ってしまうこと、特に経理やシステムに精通した人間が配置される可能性が低いこと(現業部門での専門家の人材不足が目立ってきている)もあり、今後継続的に内部監査部が会社に貢献するためには、専門的な知識に基づく組織、仕組みづくりは欠かせないと思います。CIAはアメリカのガバナンスをベースにしたものではありますが、日本の組織でも十分にその考え方は生かせそうだと確信しています。また、専門知識についても、疎かったIT統制や、業務処理統制の考え方も身につき、今後の業務に生かせそうだと確信しています。
これからCIAを目指す方へのアドバイス等
CIA試験は、他の試験と同様、専門的で覚えるべきことが多い試験です。
かといって丸暗記というよりは考え方を身につけることが大事な試験と思っています。
ただ、その考え方はテキストの読み込み以上に、実際にMC問題などを解きながら、ただ解くだけではなく、何が正しく、何が間違っているかを一つ一つ確認していくことで、一番効果的に身につくのではないかと思います。
また、これは市販の勉強法にもあったのですが、インプットした知識をうまくアウトプットするのに、MC問題や、講師の最近の傾向解説なども参考にしながら、自分で問題を作って、単語帳のように使えるメモ帳に書き込み、それを繰り返し見返しながら、覚えるべきものは覚えていく、という方法も効果的だと思います。
なお、CIAの勉強に、勤務先の考え方を持ち込まない(その企業のやり方を問うているのではないから)ようにと教えられていますが、逆に、得た知識をこうしたら勤務先に生かせるな、と改善提案に繋げるつもりで臨むと、勉強にも実務にも生かせて効果的だなと感じました。
最後に、オンライン質問教室を拝見すると、非常に細かい論点を深堀して質問されている方がおられますが、こと合格するためだけであれば、実務向けな論点や細かい論点は、知りたい気持ちを抑え、試験に必要な論点を明確にすることに徹したほうが、試験だけでいえば近道ではないかと思いました。