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  • 2024/03/24公開

システム監査人におすすめの資格とは?監査人に必要なスキルも解説

システム監査人におすすめの資格とは?監査人に必要なスキルも解説

システム監査人とは、専門的な知識を持ち、企業や組織から離れた客観的な立場でシステムの監査を行う人です。

現在、多くの企業が情報をデータ化して活用しています。第三者によるシステム監査は、コンプライアンス確保やリスクの軽減、効率性の向上などにつながります。

システム監査人の重要性は年々増しているといえるでしょう。

システム監査を実施するために必須の資格はありません。しかし、資格を取得することにより、信頼性の向上やキャリアアップに繋がることもあります。

本記事では、システム監査人におすすめの資格や資格を取るメリット、必要な知識やスキルについて解説します。

目次
システム監査とは
システム監査人に必要な知識やスキル、経験
システム監査に関する資格を取るメリット
システム監査人におすすめの資格
システム監査人のキャリアアップには資格取得が重要

システム監査とは

経済産業省の「システム監査基準」によると、システム監査とは下記のように定義されています。


システム監査とは、専門性と客観性を備えたシステム監査人が、一定の基準に基づいて情報システムを総合的に点検・評価・検証をして、監査報告の利用者に情報システムのガバナンス、マネジメント、コントロールの適切性等に対する保証を与える、又は改善のための助言を行う監査の一類型である

引用元:経済産業省「システム監査基準」

つまり、システム監査とは、会社の情報システムの整備や運用について、総合的に点検・評価・監査するプロセスを指します。

システム監査を行う「システム監査人」には専門知識が求められます。監査対象の企業から独立した第三者の立場で監査を行い、システム監査人からリスクや不備などの問題が指摘された場合は、企業は運用の見直しやシステム改修などの改善を行います。

システム監査人に必要な知識やスキル、経験

システム監査人は、リスクの特定、セキュリティの評価、システム運用の最適化、信頼性の保証、内部統制環境の確保などを行います。高度な知識やスキルが求められる仕事といえるでしょう。

主に、システム監査人に必要な知識やスキル、経験は次の3つです。

  • 大規模基幹システムの開発経験
  • 経営・会計・法務など監査関連の知識
  • コミュニケーションスキル

詳しく見ていきましょう。

大規模基幹システムの開発経験

企業の中核となりうる業務プロセスを支える大規模基幹システムの開発の経験があると、複雑なシステムを理解する一助になります。

また、データベース管理、ネットワークインフラ、ソフトウェア開発など、システム開発の上流から下流までトータルな技術的知識が身につく点もメリットです。

企業運営の基盤となるシステムを開発するには、その企業運営や理念などについても詳しく知らなければなりません。

また、業務効率化、コスト削減、顧客満足度の向上など様々な面に配慮したシステムの開発が求められます。

大規模基幹システムの開発で培った専門性の高い知識や技術は、システム全体からリスクや問題点を洗い出すシステム監査人としての業務に大いに役立ちます。

経営・会計・法務など監査関連の知識

システム監査を行うためには、システムの知識以外にも監査に関する幅広い知識が必要です。

組織の目標と情報システムの目的が一致していることを確認するためには、経営の基本理念や経営戦略を把握しておかなければなりません。

また、多くの企業では、システム上で会計情報を管理しています。会計情報システムの監査を行う時には、会計原則や会計の仕組みを理解しておく必要があります。

加えて、システム運営においては、個人情報保護法やセキュリティに関する法律を遵守しなければなりません。コンプライアンス評価を適切に行うためにも、法務の知識が必要です。

このような理由から、システム監査人には経営・会計・法務に関する知識が求められます。

コミュニケーションスキル

システム監査人は、監査結果を経営層やシステム部門の担当者に対し分かりやすく伝えなければなりません。場合によっては、システムの問題点を指摘しなければならないケースもあります。

その際は、理由や具体的な改善策を伝える必要があるでしょう。時には、問題点の指摘に対して不満が挙げられるケースもあります。しかし、改善策を受け入れて、実践してもらわなければ問題点の解消にはつながりません。場合によっては意識向上のための教育が必要になる場合もあるでしょう。

様々な状況に対処し、監査の成果を最大限に活かすために、システム監査人にはコミュニケーションスキルが求められます。

システム監査に関する資格を取るメリット

システム監査を行うために特別な資格は必要ありません。そのため、システム監査人として働く場合に資格を取得するかどうか、迷っている人もいるのではないでしょうか。

システム監査に関する資格を取得することには、大きく分けて以下の2点のメリットがあります。

  • 自身のスキルを証明できる
  • キャリアアップにつながる

詳しく見ていきましょう。

自身のスキルを証明できる

資格を取得することで、システム監査についての専門的な知識やスキルを持つことを客観的に証明できることはメリットの1つです。

また、資格取得に取り組むことで、実務だけでは不足している知識やスキルがあった場合でも、知識を効率的に身につけることが可能です。

試験勉強に取り組むことで必要な知識を満遍なく習得できるため、専門性向上につながります。専門知識が増えることは、実務の上で大いに役立ちます。

キャリアアップにつながる

専門資格を取得すると自身の市場価値が上がりやすくなります。例えば、就職・転職する際には、アピール材料として利用できるでしょう。企業によっては、特定の資格を取得すると基本給のアップや資格取得手当の支給が見込めます。

一般的に、システム監査人に関連する資格には有効期限が定められており、その都度更新しなければなりません。資格更新のためには常に最新の情報を学ぶ必要があります。システム監査を行う際に、最新の知識やスキルを活かして仕事に取り組めるため、資格を持っていることで周囲からの信頼度が増すでしょう。

結果として、キャリアアップにつながる点もメリットです。

システム監査人におすすめの資格

システム監査を行うのに資格は必須ではありません。しかし、先述した通り、システム監査の資格を取得すると自身のスキルを客観的に証明できます。転職や給料アップなど、キャリアアップにつながることも少なくありません。

ここでは、システム監査人におすすめの資格や検定を2つ紹介します。

  • CISA®(公認情報システム監査人)
  • システム監査技術者

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

CISA®(公認情報システム監査人)

CISA®は「Certified Information Systems Auditor」の略称です。日本では「公認情報システム監査人」とも呼ばれています。

ISACA®が認定する、情報システム監査の専門性と信頼性を証明する国際的な資格です。日本の国家資格ではありませんが、特に欧米企業などでは高く認知されています。グローバルに仕事をしたい人にとっても魅力的な資格といえるでしょう。

試験は次の5つで構成されています。

  • 情報システム監査のプロセス
  • ITガバナンスとITマネジメント
  • 情報システムの調達、開発、導入
  • 情報システムの運用とビジネスレジリエンス
  • 情報資産の保護

18歳以上で必要な実務経験があれば、誰でも受験できる試験です。150問の4択問題で、試験時間は4時間で、試験は日本語で受験できます。

テストセンターや自宅でオンライン受験できるため、試験予約の空きがあればいつでも受験可能です。なお、CISA®︎は、定期的な更新が求められるため、資格維持を通して最新の知識を得ることができます。

関連記事:アビタスCISA®「公認情報システム監査人(CISA®) とは?資格の概要や魅力を解説」

参照:ISACA®︎「ISACA認定試験受験者ガイド」

まずは無料の説明会にご参加ください。

システム監査技術者

システム監査技術者試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)によって実施される国家試験です。

独立かつ客観的な立場で情報システムの適切な監査を行い、必要であれば改善策を提案する専門家の育成を目的としています。

試験は午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱの4つに分かれています。また、出題形式は、多肢選択式・記述式・論述式の3種類です。

年に一度、秋に試験が行われており、受験資格は不要で、誰でも受けることが可能です。またシステム監査技術者試験では、定期的な更新は不要です。

例えば、午前Ⅰの試験では、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系と幅広い分野に関する知識が出題されます。高度な知識や技能が求められる試験です。

関連記事:アビタスCISA®「システム監査技術者試験とは?難易度や合格率、関連資格を紹介」

システム監査人のキャリアアップには資格取得が重要

システム監査を行うために特別な資格を取得する必要はありません。しかし、資格を取得すると、専門的知識を有することを客観的に証明できます。また、資格を取得することは自分の自信にもつながります。

本記事で紹介したCISA®︎は、定期的な更新が必要であることから、資格を維持するために常に最新の知識を習得できる点もメリットです。

また、資格を維持し続けることで、仕事に対して熱意があることを周囲にアピールでき、周囲からの信頼を得ることにもつながります。

就職や転職、今の職場でのキャリアアップなどを考えている人は、資格取得を検討してみましょう。

CISA®(公認情報システム監査人)を目指すならアビタス

アビタスでは「CISA®プログラム」を提供しており、2007年の開講以来、順調に合格者を輩出し続けています。

アビタスでは最短5カ月、250時間で合格を実現できるよう、質の高い講義や教材を提供しています。また、講師陣はCISA®の試験に精通しています。

論点を中心としたオリジナルテキストを使用しているのが特徴で、理解すべき理論を128の論点に絞り込んでいます。また、複雑なコンセプトが一目で理解できるよう、豊富な図解を交えながら解説しています。本試験を意識した多彩な問題演習コンテンツを利用して、論点ごとの理解を深めることが可能です。

加えて、模擬試験の感覚で取り組める「Webプラクティス」も用意しています。本試験に近い環境で実践的なトレーニングを積むことで、合格に近づくことができるでしょう。

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CISAについてもっと知りたい方はこちら

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