最近、内部監査が注目されるようになってきました。注目されるようになった最大の理由は、企業不祥事の発生に関連して、内部統制を整備することの重要性が認識され、経営者による内部統制報告とその外部監査が制度化される中で、内部統制のモニタリング機能を担う内部監査の重要性が認識されてきたことにあると思います。取締役会にとっても、最高経営者にとっても、内部統制を適切に整備運用したかどうかを確かめ改善してゆくために、内部監査は鍵を握る機能なのです。
内部監査人の側も、高まる期待に応えるため、変貌しなければなりません。単に規定や手続が遵守されているかどうかを確かめるだけではなく、企業全体の観点から、遵守の結果が企業目的の達成に役立っているかどうか、役立っていない場合にはどう改善すべきか、さらには効果的な統制をどう導入すべきかを提案してゆかなければならないのです。いわば内部統制確立の「推進役」を担うように期待されているのです。さらに進んで、先進的な企業ではリスクマネジメントやガバナンスの確立に貢献する役割も担うようになっています。期待に応えるため、内部監査人には専門知識が必要です。専門知識のある、言い換えれば「プロ」の内部監査人が求められる時代になったのです。
内部監査の対象領域に聖域はないと言われるように、内部監査人は、その企業のすべての領域を対象に監査を実施します。企業全体の観点からすべての領域を対象に監査を実施するのですから、若い時代に内部監査を経験することは、将来その企業のトップに立つために最高の訓練をしているともいえるでしょう。デロイト・トウシュの会長であるシャロン・アレンさんは、内部監査人協会・国際大会でのスピーチの中で、次世代の CEO は内部監査のバックグラウンドを持つ人を含むようになるであろうと述べていました。私も、本当にそうした時代が来るかもしれないと思っています。 CIA(公認内部監査人)は、内部監査の専門知識を有することを証明する最も適切な資格です。若い時代に内部監査を経験したいのであれば、こうした資格を持っていることをアピールすればいいのではないでしょうか。
<著書>
『内部監査(新訂版)』(同文舘出版) 2008年
『内部監査機能 管理の観点からのアプローチ』(同文舘出版)2007年
<訳書>
『内部監査の品質評価マニュアル』同文舘出版、 2003年
『現代内部監査の論点』日本内部監査協会、2004年
『続 現代内部監査の論点』日本内部監査協会、2005年
『内部監査(新訂版)』(同文舘出版) 2008年
『内部監査機能 管理の観点からのアプローチ』(同文舘出版)2007年
<訳書>
『内部監査の品質評価マニュアル』同文舘出版、 2003年
『現代内部監査の論点』日本内部監査協会、2004年
『続 現代内部監査の論点』日本内部監査協会、2005年
























