退任後、30数年のサラリーマン人生を一気に終了するにはクーリングダウンも必要と考え、ビジネス関連の『社会学』をしていました。実学的なことも面白そうなのでCPAを眺めたのですが、少し時間がかかり厳しそうなので逡巡していたところ、U.S.エデュケーションのホームページでCIAコースを知り、気楽に始められそうだと思い勉強を始めました。受講してわかったことは、CIA(公認内部監査人)を勉強することはGeneral Managementを学ぶに他ならず、「わかったつもりでいたことがわかっていない」ということでした。その意味で、私にとってのCIA(公認内部監査人)受験勉強は、ビジネスパーソン卒業試験でした。テキストを熟読したり、ノートをとったり、若い講師陣の講義を楽しんだり、試験問題の正誤に一喜一憂したりと、大変に楽しい3ヶ月でした。当初は知的刺激を求めての勉強でしたが、現職への転出が決まりつつある頃には、勉強にも熱が入ってきました。というのも、独立行政法人には国民の税金が投入されており、その業務を監査する監事としてCIA(公認内部監査人)資格を持つのは、国民の皆様への当然の礼儀であると考えるようになったからです。「私たちが納めた税金」が「予算」と呼び替えられた途端に無駄使いが発生する仕組みは、まさに「固有リスク」です。私が監査するこの独立行政法人が国民の皆様に食の安心と安全(食料自給率の回復を含む)をお届けするにあたり、血税が有効に使われるよう常に目を光らせ続け、社会のお役に立てればと願うこのごろです。私は、CIA(公認内部監査人)受験を通じて、監査に必要な基本はCIA(公認内部監査人)倫理綱領がうたう誠実性・独立性・守秘・専門能力という一般社会人としての常識であるということを学びました。「おかしいことをおかしい」といえることです。それだけに、CIA(公認内部監査人)があたかも専門職であるかのごとき誤解を受けるのは遺憾です。若きビジネスパーソンたちには、どんどんCIA(公認内部監査人)の勉強をして、プロの経営者に脱皮するのにふさわしい太い幹を作りあげ、この国の発展に貢献してほしいと思います。

































